リスペクト(事例紹介)コラムです。
昨年の情報ですが、ずっとキープしていました。よくJ1にふさわしい市民クラブといいますが、決して成績や数字だけではなれません。もっともっと高い付加価値がないと、J1ふさわしいごっこで終わってしまいます。そんな中、山雅さんでやっぱりここは違うわ、こういう事はどのJ2クラブもできないだろうという事例がありました。まずはアジア戦略です。以下、抜粋して紹介。
【「ゲイラン・インターナショナルFC」との業務提携契約】
J2松本はシンガポール・Sリーグに所属する「ゲイラン・インターナショナルFC」と業務提携契約を締結。この業務提携はクラブ経営・運営、チーム強化に関するお互いのノウハウを共有し、両クラブの発展とシンガポールと日本のサッカーの普及、発展を目指すとともに、サッカーを通じて両国の国際交流を深めることが目的。クラブとしては、アカデミーの選手やチームの交流、指導者の派遣、そして、プロ選手の移籍や練習生の受け入れなどのチーム間の交流と共に、ホームタウンである「長野県・松本」のシティープロモーションの一環として、シンガポールと松本をより多くの人々に知ってもらう機会として活用。このような提携に至った背景には、両クラブのメインスポンサーであるエプソン、シンガポールサッカー協会、Sリーグ、そしてJリーグの多大なるご協力と支援。
≪ゲイラン・インターナショナルFC≫
'73年に創設され、'74年にNFLに加盟、70年代から80年代シンガポールで最も成功したクラブの一つ。'96年にシンガポールで最初に設立されたプロリーグであるSリーグに加盟時にゲイラン・ユナイテッドFCへ改名し、その年の優勝タイトルも獲得。'12年に現クラブ名に改名し現在に至る。'01年にリーグ優勝、'09年にはシンガポール杯も獲得。
昨年11月23日(水)に、シンガポールの「ザ・フロート マリーナ・ベイ」にて両クラブの業務提携調印式・記者会見を開催。会見には、ゲイラン・インターナショナルFCチェアマン、SリーグCEO、エプソンシンガポール社長、J2松本は加藤取締役副社長兼GMが出席。
J2松本公式HP該当記事:http://www.yamaga-fc.com/archives/80820
J2松本公式HP該当記事:http://www.yamaga-fc.com/archives/80895
いやはや素晴らしいですね。J1クラブと一部のJ2クラブ(札幌さんや水戸さん)ではアジア市場に目をつけています。平均観客動員数を追っていれば事が足るという価値観とは違うもの。J2クラスでは来場客をいかに増やし、儲けるかが中心ですが、その対極でアジアに目を向けるか、その辺は違いであり、ファン・サポーターの「格差」なのかもしれません。間を取り持ったのは胸スポンサーであるエプソンのようです。
あと、この加藤GMも神田社長も元選手。これからのJクラブ(市民クラブ)は、選手経験のある経営者でないと務まらない時代になってきていると、最近よく思います。選手経験があるからこそ、ファン・サポーターファーストの経営ができると。さすが山雅さん。次はJクラブが提供するアパレルの事例です。
【MATSUMOTO YAMAGA COLLECTION】
昨年10月23日(日)のホーム愛媛戦にて開催。「スタジアム」「ライフスタイル」「スポーツ」の3つのテーマに合わせた商品を全17アイテム用意し、様々なスタイルにあう着こなしを提案。試合当日は全17アイテムの展示と、数量限定の受注販売を実施。
取扱い場所はホーム愛媛戦イベントエリア1(1ゲート近く)。お渡し時期は11月中旬。
J2松本公式HP該当記事:http://www.yamaga-fc.com/archives/78565
いつでどのクラブの時だったか忘れましたが、同じように限りなく私服に近いアパレルグッズの記事を書いた事があります。、山雅さんの今回のアイテムはエンブレムは控えめなデザインで、いい感じです。例えば、某黄色いチームのアパレルグッズを見ても、エンブレムが目立っていて、私服として着るのはなぁと思えるデザインと思う人もいるのではないでしょうか。しかし山雅さんすごいですね。ユニフォームスポンサーがアディダスです。アディダスだからこういうアパレルコレクションになるのでしょうか。これもJ1にふさわしい部分でしょうか。
あと、新体制発表会が22日にまつもと市民芸術館で開催されるようで、参加できるのは抽選で1,500席だとか。一方のJ2岡山は今回初めて一般向けに30席を用意しております。山雅さんようなレベルに早く達して欲しいと思います。山雅さんはネット中継はもちろんの事、ホームタウン地域内の7つのCATVでも中継されます。この辺りもJ1にふさわしい市民クラブのパーツなのではないでしょうか。試合では確かにプレーオフで勝った相手ですが、こういう部分での「差」はまだまだ大きいと思います。もっとも、山雅さんには数字や成績(J2リーグ)でも負けていますが、岡山は山雅さんに追い付けるのでしょうか。
J2松本とJ2岡山の比較関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150216
J2松本関連:26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①
リスペクト(事例紹介)コラムです。
久しぶりの大宮さんの記事です。一昨季、J2でご一緒した大宮さんは、J1に復帰した昨季に5位と躍進されました。J1に昇格するという事はこういう事だと見せつけられましたね。J1にふさわしいクラブというのは、成績や数字だけではなく、クラブの品格も高めなければならないという事を思い知らされた事例です。以下、抜粋して紹介。
【国際協力機構(JICA)が運営する総合情報サイト「PARTNER」に登録】
J1大宮ではプロスポーツクラブ、ひいてはスポーツ業界を通じて初めて、国際協力機構(JICA)が運営する総合情報サイト「PARTNER」に登録。同サイトは国際協力の実績を有している団体や個人のみが登録可能で、アジア各国におけるこれまでの活動が認められた格好。JICAとクラブでは、ラオスで地元産業の振興を目的にうちわを製作したり、クラブとして現地で開催されたイベントにも参加する等の関係を構築。昨年5月には、サモアに派遣予定だったJICA青年海外協力隊員の事前研修として、クラブでのインターンシップに参加し、各年代に適した指導方法や選手育成方法を研修。
そのような中で昨年6月に、JICAの国際協力人材部部長ら関係者5名がクラブハウスに来館し、クラブ鈴木社長らと会談。終始、活発な議論が交わされ、互いの強みを生かして今後の活動に協力し合うことを確認。なお、今回の総合情報サイト「PARTNER」への登録により今後、国際協力をする際に対象国に精通した人材に協力を得られたり、アジア各国にコーチやクラブスタッフを派遣したりすることがより強化される見通し。
JFA、JリーグとJICAでは包括協定を結んでいるが、クラブでは初の試み。近年、J1大宮が海外での活動を進めてきた中で、昨年のシンガポール・スポーツ・スクールとの提携に続くもので、トップチームに加えて育成普及分野にも力を入れてきたが、今後は国際貢献・交流活動もクラブの柱として成長する事を期待。今回のJICAとの連携は、クラブの人材育成の観点からも非常に有意義であり、クラブが将来的にACL等の国際試合に出場した際に役立つとコメント。
JICAの総合情報サイト「PARTNER」とは、JICAが運営するWEBサイト。既存の人材を有効活用するシステムを構築するために立ち上げられた、国際協力を志す個人や団体のための情報プラットフォームで、昨年6月時点で1,115団体、20,517人が登録。
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/10844.html
JICA「PARTNER」:http://partner.jica.go.jp/
素晴らしい活動ですね。そうですか、すでに日本協会やJリーグでは包括協定を結んでいるのですね。 浦和さんは「国連の友アジアパシフィック」、柏は「セーブザチルドレン」と国際貢献活動で協働しています。この辺はJ1クラブならではの活動ですね。そういえば、岡山にもAMDAがありますね。将来的には大宮さんのような事になって欲しいものです。クラブ公式HPを観ていたら、いろいろといい事例が出てきました。一気に4つ紹介させていただきます。
【サポーターズミーティング】
1月14日(土)、さいたまスーパーアリーナTOIROにて開催。総勢246名のファン・サポーターが参加。
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/11918.html
【新加入選手紹介イベント】
1月15日(日)にNACK5スタジアム大宮にて実施。チーム初練習後、今シーズンの新加入選手トークショーを実施。
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/11898.html
11月13日(日)に、ラフォーレ清水園で開催。ポイントラリー上位の389名が来場し、全選手が参加。各テーブルに選手が移動して来場者と歓談。この記事には「トップチーム選手 地域イベント参加レポート」も掲載。
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/11642.html
【大宮商店街連合会によるチーム激励】
8月4日(木)、大宮商店街連合会がスタジアムを訪問し、トップチームの監督、選手、スタッフを激励。
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/11116.html
という内容でした。こうして見ると、大宮さんはファン・サポーターファーストで日頃素晴らしい活動をされていますね。サポカン、キックオフイベント、ファン感としっかり押さえるところは押さえておられます。サポカンも、大きい声を出されたからやらないという価値観ではないようです。商店街との連携も、スタジアム最寄商店街だけというのではなく、市の商店街連合会とであり、理想的な形です。
J1大宮関連⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160901
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150808
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141211
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140903
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140606
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140309
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130603
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121221
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121110
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120302
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120127
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100310
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060407
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060112
リスペクト(事例紹介)コラムです。
年末にネットにJリーグ理事会が紛糾したという報道が流れました。詳しくは余り語られませんでしたが、当ブログではちょっとマークしていました。ちょっとわかりにくい話ですが、よく読めばわかると思います。以下、抜粋して紹介。
【Jリーグ新規参入クラブは専スタ構想が義務化? 紛糾した理事会。タブーなき改革への議論】
パフォーム・グループによる総額約2,100億円にのぼるビッグマネーは「始めの一歩」にすぎない。日本サッカー界の未来をさらに明るいものとするために、村井チェアマンは2017年において、タブーなき改革へ向けた議論を展開していくことを明言。
【理事会を紛糾させたマネージャーからの起案】
11月8日に、Jリーグ理事会から委嘱された事項を協議・決定する月例の実行委員会が紛糾。きっかけはJリーグ経営管理本部・クラブ経営戦略部スタジアム推進グループの佐藤マネージャーによる起案。要約すれば「今後において百年構想クラブ入りを希望およびJFLからJ3入りするクラブは、サッカー専用スタジアムの構想があることを前提」となる起案に対する、実行委員の反応は様々。
積極論者と慎重論者がそれぞれ意見を応酬させるなかで、起案は多数決を取ることなく、11月16日の理事会へ上程されたが、結論は出ず。起案そのものは「サッカー専用スタジアムが既存のものとしてある」ではなく、「建設へ向けた議論が行われている」や「建設計画がある程度行政側と確認できている」といったレベル。
【東日本大震災時の教訓が込められた八戸のスタジアム】
JFL八戸やFC今治のホームスタジアム建設の動きを日本サッカー界にとってポジティブだと受け止めている村井チェアマンは、有識者を交えた検討委員会をJリーグ内に発足させて、議論の場を移すことで合意していると表明。
「10人程度の会議をイメージ。専スタではないスタジアムを使用しているクラブの中で、実際に専用スタジアム建設へ向けて動いているクラブとそうではないクラブの人間に、国内外のスタジアム事情などに明るい有識者もまじえる形で、既存および新規入会のクラブにおけるスタジアム基準の在り方や今後の方向性について、しっかりと議論したい」
【スタジアム問題における司令塔】
検討委員会の設置が報告され、今後は人選を急ぎ、年明けから議論を開始したい方向。佐藤マネージャーの起案について、村井チェアマンは・・・
「彼の理想は、様々な競技ごとの運動設備が全国に広がっていく事。日本のフットボールが中長期的に発展していくことを考えた時に、サッカー界としてもレギュレーションの変更を早目に提言することで、しっかりと議論したいとなった。自分自身、百年後にはJリーグのすべての試合が、専スタで行われている状況にしたい」
スタジアム基準の変更検討はクラブライセンスの中に「施設」に該当。「財務」についても変更の余地について検討委員会を設けて別途議論していくことでも合意。対象は「3期連続の赤字計上でクラブライセンスを剥奪」という基準。未来へ向けて投資していく上でも、財務基盤の強化は必要不可欠。3期連続赤字あるいは債務超過のJクラブには、翌年度のクラブライセンスを発行しない方針を通達。最悪の場合はJ3やJFL、地域リーグへの降格を余儀なくされる。そのために当該クラブは経営再建を急ぎ、2016年度までは3期連続赤字、債務超過のクラブはともに無し。
【クラブライセンス制度が足かせとなっている?】
クラブライセンス制度の存在がJクラブの健全経営に大きく寄与している一方で、導入決定から5年目を迎える2017年を、一部を見直す機会となると視野に。
「クラブライセンス制度があるがために、たとえばリーグとして求めている投資型のクラブ経営者を生み出さないとなっていれば、もう一度しっかりと議論したいと。赤字を出さないクラブが本当にいいクラブなのかと言うと、恒常的に赤字を出し続けるクラブは絶対にダメ。いつかは債務超過になって、個人でいう自己破産の状態に陥ってしまうため。従って、恒常的な赤字のガイドラインを、クラブライセンス策定の段階では3年と設定。あくまで3年という期間に意味があったわけではなく、恒常的な赤字状態を3年と判断。本当にダメなのは債務超過であり、そうならないために3期連続赤字という基準も設けて、ダブルで運用してきた結果として3期連続赤字もなくなり、債務超過もなくなったわけ」
もっとも、ここにきて「構造的な地殻変動」と言わしめる状況が発生。自己資本あるいは内部留保を大きく積み立て、3期連続赤字を計上しても債務超過には陥らないクラブが出てきた点。2年続けて赤字になり、3年目は必ずに黒字を計上しているが、それで本当に投資ができるのかと疑問。今後は自己資本が大きなクラブは条件つきで3期連続が5期連続にという意見が出て来る可能性あり。
年明け発足予定の検討委員会には、Jクラブの実行委員や財務関係の担当者に、会計士をはじめとする財務のプロフェッショナルら外部の有識者も参加。来年いっぱいをかけて、Jリーグがあるべき姿をしっかりと、オープンに議論していく予定。
【費消型ではなく投資型の経営者を増やすために】
クラブライセンス制度は、AFCがACLの参加資格として導入を通達した制度で、日本協会がJリーグに委託されたものなので、Jリーグ単体では変更できないが、費消型ではなく投資型の経営者を数多く輩出して、Jリーグ全体が発展していくためにも、まずはリーグ内の意見を集約させる意向。
ある程度の自己資本を蓄えて、勝負に出られるようになったクラブにとって、クラブライセンス制度はどうなのかということを、複眼的に見ていく必要があるという事で、12月の理事会で、プロ野球DeNA池田前球団社長の特任理事招聘を決めたのも、Jクラブの経営者の投資マインドを向上させる指南役とするため。
今回発表された2016シーズンを総括する『J.LEAGUE PUB REPORT 2016 WINTER』でも謳われている2つの理想、「Jリーグですばらしいサッカーがプレー」と「Jリーグのすばらしさが多くの人に伝わっている」を実現させるために、2ステージ制を2年で1ステージ制へ差し戻したように、忌憚なき議論とタブーなき改革をJリーグはこれからも積極的に推進。
フットボールチャンネル該当記事:https://www.footballchannel.jp/2016/12/27/post191860/
という感じでしたが、とてもわかりにくいコラムです。ようはそろばんばかり弾かずに、投資すべきもの(特に専スタ等の社会的インフラ)はケチるなという事でしょうか。当ブログでは、それプラス「ファン・サポーターの心を動かすもの」にもケチらず投資して欲しいという事です。専スタについては、当ブログの「Jクラブの付加価値」でも一番上に書かれている項目であり、サッカー界にとって非常に重要な公共財です。それは長年日立台を観てきた者としては実感できるものです。専スタを作る市民運動が起こるのか、起こらないのかという点において、どこまでそのJクラブがホームタウンで地域に根付いているかが問われると思います。よくあるパターンが、「署名はいくらでもやる。タダだから。でも募金はやらない。メリットが無いから」と言われる事。
よく、署名運動でこれだけ集めたという話を聞いた事がありますが、じゃあ募金でいくら集められるのかと問いたいですね。大分さんは確かに昨季まではJ3に甘んじていましたが、J1に上がるときに億単位の個人募金が集まったと聞いています。大分さんはいろいろありましたが、地域の公共財だからこそ、そこまで心を動かされた県民が動いてくれたと思っています。あくまで仮の話ですが、地域に根付けないところは、数は集められても地域の浄財は集められるでしょうか。カープのような「真の樽募金」ができるのか疑問です。 今日は何か変な方向で締まっちゃいましたね。専スタに、クラブライセンスという縛りを設けようという話ですが、歴史から観ても余りいい事にはならないかもしれませんね。ちょっと2ステージ制臭するし。
リスペクト(事例紹介)コラムです。
訃報が入りました。木之本さんが亡くなられたという事ですが、普段余り聞かないお名前ですが、確かあの時「プロジェクトX」で登場した人だよなと、ピンときました。その時観た記憶は、川淵チェアマンよりも更に大きなJリーグの功労者。かなりご苦労をされた方ですが、Jリーグ及び日本サッカーに残した功績は甚大と記憶していました。まずは、今朝の山陽新聞の記事から、抜粋して紹介。
【山陽新聞】
木之本興三氏(元Jリーグ専務理事、元日本サッカー協会常務理事)。15日にうっ血性心不全で逝去。68歳。千葉市出身。古河電工(現J2千葉)の選手だった26歳の時に致死性の病気で腎臓を全摘出して引退。余命宣告も人口透析を続けて、JSL(日本サッカーリーグ)の事務長、総務主事を歴任。アマチュア至上主義だった日本サッカーのプロ化や地域密着の理念づくりに尽力し、「命懸けでJリーグを作った男」として知られた存在。'03年のJリーグ専務理事退任後は、難病で両足を切断したが、日本サッカー界への提言を続け、'13年に「日本サッカーに捧げた両足」を出版。
【ウィキペディア】
現役引退後は、森健兒氏と共に、Jリーグ創生のほとんどを担う。Jリーグ発足後は理事及びジェイリーグ映像㈱、ジェーリーグフォト㈱、㈱ジェイリーグエンタープライズ社長を兼任。日本サッカー界では'02年W杯に向けた強化推進本部副本部長を務め、本大会では日本代表団長に就任。大会期間中、ホテルで意識を失ったり、バージャー病に冒されたことが判明。'03年、当時の川淵日本サッカー協会会長、及び鈴木Jリーグチェアマンに解任されたが、'04年以降、㈱エス・シー・エス代表取締役、フクダ電子アリーナ名誉会長、アブレイズ千葉SC代表に就任。'09年からは、サッカーからマネージメントと地域連携を考えることを目的として、千葉大学と連携で教育課程普遍講座の講師となり、サッカーのマネージメント地域との関わりについて授業を展開。
すごい経歴ですね。川淵チェアマンどころじゃないです。まさにJリーグ誕生の恩人。よくわかりました。そのプロジェクトXですが、調べたらある程度情報が出てきました。その説明文は以下のとおり。抜粋して紹介。
国内最大の競技人口を誇るサッカー。全ては、10年前に誕生したプロリーグ「Jリーグ」に始まった。かつて日本サッカーは、五輪、W杯の予選に勝てず、嘲笑を受け続けていた。選手の所属する企業は、スポーツを宣伝と考え、社員選手の身分は不安定で、会社を追われる者もいた。サラリーマン選手が頂点のサッカーに、夢を抱く子供は殆どいなかった時代。
「企業スポーツから脱却して、老若男女、地域密着のプロリーグを作りたい」立ち上がったのは、不治の病に倒れ、夢破れた元サッカー選手・木之本興三。奇病・グッドパスチャー症候群にかかり、腎臓を切除。数年の命と宣告されていた。木之本の情熱に、高校からマネージャー人生一筋の男や、日本サッカー界に絶望し、一度はサッカーを捨てた男たちが集結。
しかし、その道は、困難を極めた。スポーツのアマチュアリズムを掲げる日本サッカー協会は反対。しかも、チーム名から企業名を外すことに、スポンサーの大企業が猛反発した。「100年かかっても無理だ」。周囲の目は冷たかった。しかし、木之本は、週三回、人工透析を続けながら、執念で説得を続けていく。地域密着のプロリーグ・Jリーグ創設に命を賭けた男たちの、情熱と友情のドラマを描くとありました。
電子書店パピレス該当ページ:http://www.papy.co.jp/act/books/1-20939/
たぶん、レンタルショップを探せば、DVDがレンタルできるのではないかと思います。観たくなったので、今度TSUTAYAかどこかで探してみようかなと思いました。川淵日本協会最高顧問と村井チェアマンにコメントを紹介して終わりたいと思います。
川淵三郎・日本協会最高顧問:
「言葉で言い表せないほどのショックを受けている。病と闘いながら不屈の精神でプロ化に取り組んだ功績は誰もが認めるところ。彼がいなかったらプロ化の機運が起こり得たか。そのことを思うと心からの敬意と感謝をささげなければならない」
村井満・Jリーグチェアマン:
「一昨年に対談取材でJFAハウスにて、Jリーグや日本サッカーの未来について熱く語り合った記憶がまだ鮮明に残っている。木之本氏はJSL時代から日本サッカーのプロ化の先鞭をつけ、最前線で奔走された。木之本氏がいなければ今のJリーグの姿は無かった。木之本氏が安心してお休みになられますよう、全ての関係者が力を出し合い、Jリーグの理念の実現と日本サッカーのさらなる発展に尽くしたいと考えている」
Jリーグ公式HP該当ページ:http://www.jleague.jp/release/post-47784/
当ブログのサッカーとの関わりは'93年開幕の前年くらいからですが、木之本さんはその前の時代に生きた功労者ですね。そのJリーグも数年前には首をかしげるような価値観で覆われていましたが、村井チェアマンの手腕で、再び木之本さんの意志を活かせてくれると信じております。伝説の功労者の領域に、当ブログも少しでも近づけたらと思っています。ご冥福をお祈り申し上げます。
と書いていたら、J1柏の公式HPに「木之本 興三氏 ご逝去に際しまして」と出ていました。さすがです。こういう価値観がJ1にふさわしいクラブなのではないでしょうか。他のJ1クラブはどうなんだろ。
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015278.html
リスペクト(事例紹介)コラムです。
昨日、J2岡山の新体制発表会があり、今季の所属選手が確定しました。当ブログでもインターネット中継をずっと観ていました。今までは単なる記者会見だけで、長くキックオフイベントを実施していなかったため、他のクラブのように一般のファン・サポーターに、新入団選手をお披露目し、今季を一緒に戦おうとともに誓い合う場が無かった状態。今季初めてクラブ主催で、それに近い場を設けたのは一歩前進だと思います。今季入団した選手を1人1人を見させていただきました。まずは、クラブの公式発表から。クラブ公式HPの記事を引用させていただきます。
上段左から、武田選手、塚川選手、下口選手、張選手、石川選手。
下段左から、石毛選手、大竹選手、櫛引選手、喜山選手、パク選手、一森選手、
【石毛選手(MF):No.8】http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052674.html
・生年月日 : 1994年9月21日
・身長/体重 : 170cm/69kg
・出身地 : 静岡県
・チーム歴 : 清水エスパルスJrユース-清水エスパルスユース-清水エスパルス
・出場記録 :[J1通算]81試合7得点 [J2通算]23試合1得点 [J3通算]8試合2得点 [天皇杯通算] 15 試合1得点
・代表歴 : U-15、U-16、U-17、U-18、U-19、U-21日本代表
【大竹選手(MF):No.10】http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052668.html
・生年月日 : 1989年5月2日
・ポジション : MF
・身長/体重 : 166cm/63kg
・出身地 : 埼玉県
・チーム歴 : FC東京U-15 - FC東京U-18 - FC東京 - セレッソ大阪 - FC東京 - 湘南ベルマーレ - FC東京 - 湘南ベルマーレ
・出場記録 :[J1通算]92試合9得点 [J2通算]24試合1得点 [天皇杯通算]14試合3得点
【櫛引選手(GK):No.13】http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052678.html
・生年月日 : 1993年1月29日
・身長/体重 : 186cm/82kg
・出身地 : 青森県
・チーム歴 : 千刈FC - 青森山田中 - 青森山田高 - 清水エスパルス - 鹿島アントラーズ
・出場記録 :[J1通算]59試合0得点 [J3通算]5試合0得点 [天皇杯通算]7試合0得点
・代表歴 : U-18、U-19、U-21、U-22、U-23日本代表、リオ五輪日本代表
【喜山選手(MF):No.14】 http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052672.html
・生年月日 : 1988年2月22日
・身長/体重 : 179cm/74kg
・出身地 : 東京都
・チーム歴 : 読売日本SCジュニア-ヴェルディJrユース-ヴェルディユース-東京ヴェルディ1969-ファジアーノ岡山-東京ヴェルディ-ファジアーノ岡山-東京ヴェルディ-ファジアーノ岡山-東京ヴェルディ-ファジアーノ岡山-東京ヴェルディ-ファジアーノ岡山-カマタマーレ讃岐-ファジアーノ岡山-松本山雅FC-ファジアーノ岡山-松本山雅FC
・出場記録 :[J1通算]33試合2得点 [J2通算]221試合11得点 [天皇杯通算]10試合0得点
昨季の顔ぶれと比べて見劣り感が残るのはやむを得ないと思います。櫛引選手にしろ、覚醒してくれれば昨季を超える戦力に変貌できると思います。注目するのが矢島選手の後を受けて10番を背負う大竹選手。湘南さんからの加入ですが、期待しております。不思議なのが喜山選手。完全移籍でまた岡山に帰ってくるのは今まで無かったので、本当に特殊な例です。山雅さんはJ1経験チームで、今季も岡山よりもJ1に近いチームのはずなのに、どうしてこっちに来てしまったのか、理由を聞いてみたいところです。と書いていたら、1/28放送のスポeもんで、山雅さんと契約更新できなかったと答えていました。そういう事情で、声をかけた岡山に来た訳ですね。よくわかりました。
リオ五輪の予選等でよく見ていた櫛引選手がやってきました。五輪本戦では不調でJ1柏の航輔選手に取って代わられましたが、それまでは頑張っていたのをよく覚えています。神、いや中林選手の後釜は大変だと思いますが、早く試合勘を積んで、覚醒して欲しいですね。ある意味、今季の成績は櫛引選手にかかっているのかもしれません。
あと、個人的には大竹選手は湘南さん、喜山選手には山雅さんの、J1経験クラブとしての付加価値の高い部分を岡山に吹き込んで欲しいですね。数字や成績ではない、真の「J1にふさわしい」ところを。今季の選手数は31名。昨日のJ1柏(26名)と比べると普通に人数が多いです。なので、控えの選手は貢献活動に出て欲しいですね。なら、人数が多いのも納得できるので。
ネット中継で選手それぞれのコメントを聞きましたが、加地選手の「ファン感のお笑い10%アップ」のようなコメントが良かったです。また次のファン感で、豊川選手の監督の物まねとともに楽しませてくれるのがうれしいです。
リスペクト(事例紹介)コラムです。
まずはJ1です。当ブログでよく登場するJ1柏の新体制発表会が昨日、柏市民文化会館にて開催されました。2016年および2017年のファンクラブ会員限定での事前応募制(応募多数の場合は抽選で1,200名、入場無料)で実施されました。第1回から継続して、2部構成で開催され、第1部では、クラブ運営の方針などについての説明や質疑応答、第2部では新体制発表というスタイルでしたが、今回より「質疑応答」と「新体制発表」の場を分離し、それぞれ別個に実施させたとか。なお、当落確認が可能で、電話またはインターネット(メール配信)で確認ができたそうですが、ファン・サポーターファーストの対応で素晴らしいと思います。
今季の所属選手は26名で、こちらのとおりです。今回、その中でピックアップしたい選手について紹介したいと思います。今回の新顔はちょっと物足りない感がありますが、ユン・ソギョン選手とハモン・ロペス選手が注目です。1人ずつ紹介していきましょう。
【ハモン・ロペス選手】
・氏 名: ハモン・ロペス・デ・フレイタス
・ポジション: MF
・身長・体重: 185cm・79kg
・生年月日: 1989年8月7日(27歳)
・出身地: ブラジル
・経 歴:
フルミネンセ(ブラジル)-クルゼイロ(ブラジル)-FCヴォリン(ウクライナ)-レフスキ・ソフィア(ブルガリア)-FCヴォリン(ウクライナ)-'14・J1仙台
・通算成績(国内:リーグ、カップ、天皇杯)
3季で、76試合出場、19得点
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015260.html
【ユン・ソギョン選手】
・氏 名: 尹 錫榮(登録名:ユン・ソギョン)
・ポジション: DF
・身長・体重: 183cm・76kg
・生年月日: 1990年2月13日(26歳)
・出身地: 大韓民国
・経歴:
光陽製鉄高-全南ドラゴンズ(韓国)-クイーンズパーク(イングランド)-ドンカスター(イングランド)-チャールトン(イングランド)-ブレンビーIF(デンマーク)
・代表歴:
U-17、U-20、U-23韓国代表、韓国A代表 ※2012年ロンドン五輪、2014年ブラジルW杯出場等
・通算成績:
[韓国1部/Kリーグ] リーグ戦86試合4得点、リーグカップ6試合0得点、FAカップ8試合0得点
[イングランド1部/プレミアリーグ] リーグ戦23試合0得点
[イングランド2部/チャンピオンシップ] リーグ戦22試合1得点
[デンマーク1部/スーペルリーガ] リーグ戦0試合0得点
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015257.html
ハモン・ロペス選手は名前をよく耳にしていた選手で馴染みがあります。「柏の街角で見かける黄色い旗を見て、地域に根付いたいいチーム」というコメントを聞いて、やっぱフラッグだなと思いました。またユン選手は韓国Kリーグの他に外国でも活躍しており、伝統の現役韓国代表DFでホン・ミョンボ氏を思い出させます。また、昨季途中でクリスことクリスティアーノ選手が入団しており、ディエゴ・オリヴェイラ選手ともに協力3トップが形成できました。人数は少ないですが効率のいい補強だったのではないでしょうか。あと、SBの小池選手は、JFLからJ3、J2山口からJ1柏へと1年ごとにステップアップしてきた異色の選手で、個人的に注目しています。他にも、190㎝のDF橋口選手、アカデミーから昇格したDF古賀選手(名前も太陽)も頑張って欲しいです。
公式YouTubeチャンネルでその模様を観ました。選手紹介映像が凝っていました。バックドロップシンデレラによるオリジナル応援曲に乗って、1人1人背番号とともに紹介され、発表会場の後ろから通路を歩いてきて、来場者とタッチをしながら登壇していきます。単に壇上に並んでいるだけでなく、ファン・サポーター目線に立った素晴らしい演出でした。映像もその背番号でかつての付けた名選手から前に付けた選手とフラッシュバックしていき、背番号の伝統を醸し出していました。発表会全体の動画も後で出てくるのでしょう。
あと、今回は別に「意見交換会」が日立台記者会見場で開催されます。第1回は新体制発表会の日の午前、第2回は1月21日(土)です。 いいですね。クラブ側の報告がHPやファンクラブメンバー向けの冊子を出して終わりという価値観とは違う、ファン・サポーターファーストの価値観です。こういう価値観はこちらの伝統です。まさに、J1にふさわしい開かれたクラブですね。
リスペクト(事例紹介)コラムです。
去年、津山で開催された、なでしこリーグ2部とチャレンジリーグの入れ替え戦に行っています。結果はシャルムの残留です。その時の試合の模様はこちら。ベルも新入団選手がだいぶ揃いましたね。その内容はこちら。これで、岡山の2チームが今季所属するなでしこリーグ2部の陣容が決定しています。果たしてどんなチームがいるのか気になるところ。という事で、なでしこリーグ2部をリスペクトしてみましょう。
・コノミヤ・スペランツァ大阪高槻(大阪府高槻市):http://www.speranzafc.jp/
かつての松下電器産業がスポンサーとなったバンビーナがクラブ名称。日本代表選手も多く輩出した名門。'00年に松下のスポンサー撤退に伴って、スペランツァへ名称変更。'12年に旧運営会社は吉本興業系企業との共同出資にて運営会社を設立。'16年より、ユニフォーム胸スポンサーであるコノミヤとの命名権契約締結により現チーム名で活動。
・岡山湯郷ベル:http://www.yunogo-belle.com/
省略
・セレッソ大阪堺レディース(大阪府大阪市・堺市):http://www.cerezo-sportsclub.or.jp/academy/
運営法人はセレッソ大阪スポーツクラブ(J2のC大阪の関連団体)。C大阪は女子サッカー部門の強化を図るために、'05年にスクールの女子クラスを創設。'10年に「セレッソ大阪レディースU-15」を設立。'11年に関西リーグ1部に昇格し、「セレッソ大阪レディース」に改称。'12年に「チャレンジリーグ入れ替え戦予選大会」で勝利し、'13年からチャレンジリーグ参入。'13年から現チーム名に改称し堺市もホームタウンに。'15年になでしこリーグ2部昇格。
・愛媛FCレディース(愛媛県愛媛市):http://ehimefc.ecgo.jp/page0165.html
'11年に環太平洋大学短大のOG、在学生を中心に結成。在学中の選手は大学サッカー部の選手としても出場可。なお、運営はJ2愛媛。'11年に四国リーグで優勝。入れ替え戦に勝利してチャレンジリーグに昇格。'13年、なでしこリーグ準加盟。
・スフィーダ世田谷FC(東京都世田谷区):http://www.sfida.or.jp/
'01年、川邉初代監督が女子サッカークラブを設立したのが始まり。 トップチームの他に下部養成組織やママさんチームも存在。'10年に入れ替え戦でに勝利し、チャレンジリーグに昇格。'14年になでしこ2部に昇格。
・日体大FIELDS横浜(神奈川県横浜市):http://www.nittaidai-fc.com/ladies
大学は、明治24年の日本体育会が起源。サッカー部自体の創部は古く不詳。昭和60年に女子部を併設。大学女子サッカー界の草分けで、皇后杯に10回出場の名門で、史上最多優勝記録を保有。'99年にLリーグに加入したがすぐに脱退。なでしこジャパン選手が過去に多く在籍。'10年からはチャレンジリーグに所属し、'14年になでしこ2部に昇格。'15年度からフィールズとスポンサー契約し、現チーム名に。
・ASハリマ アルビオン(兵庫県姫路市):http://h-albion.jp/
なでしこリーグ加入を目指し、一社)キッズドリーム育成プロジェクトが運営母体となって、地元の姫路日ノ本短期大のOG等を中心に創設。'16年より新しい運営法人を設立。'13年にチャレンジリーグ昇格。'14年になでしこ2部に昇格。
・ニッパツ横浜FCシーガルズ(神奈川県横浜市)
'76年に「横須賀シーガルズFC」として発足。'06年に運営法人として、NPO法人横須賀シーガルズSCを発足。J2横浜Cと業務提携を結び、'13年に横浜FCシーガルズに名称変更。'14年にチャレンジリーグに昇格。'15年になでしこ2部に昇格。'16年から日本発条がスポンサーになり、現チーム名に改称。
・FC吉備国際大学シャルム(岡山県高梁市):http://www.charmefc.jp/
省略
・オルカ鴨川FC(千葉県鴨川市):http://www.orcakamogawafc.com/
'14年に、「亀田メディカルセンター」が設立母体となり創設。日本代表の北本綾子氏が選手兼監督として就任し、なでしこリーグ経験者6人を含む17人の選手でチームがスタート。'14年に県1部へ昇格。'15年にチャレンジリーグに昇格。'16年にチャレンジリーグEASTで優勝し、順位決定プレーオフで1位となり、なでしこ2部へ昇格。
この10チームのうち、Jリーグクラブ(J3含む)の下部組織は3チーム(セレッソ大阪、愛媛FC、ニッパツ横浜)。ちなみに1部には何と6チーム(仙台、浦和、日テレ、新潟、千葉、長野)で、2部の3チームもそのうちに1部に行ってしまうんでしょうか。シャルムのような学生チームがもう1つあります。日体大です。学生チーム同士の対戦の有料観戦について、何か言いたい人がいるかもしれませんが、シャルムは元1部、日体大は老舗クラブですね。
あと、個人的に一番微妙な感じになるのが、ニッパツ横浜FCシーガルズ戦。言い方が変われば、シャルム対シーガルズ、ベル対シーガルズになって、まるで岡山シーガルズサッカー部とやるみたいに聞こえる事。まあ、ニッパツ横浜戦になるんでしょうが。個人的には、ベルの新人選手観たいですね。木龍選手もそうですが、一部のサポから「のんちゃん」と呼ばれている藤田選手とか。
なでしこリーグ公式HP:http://www.nadeshikoleague.jp/
リスペクト(事例紹介)コラムです。
先日の全クラブチェックの時に、実は川崎さんの事例がたくさん出ていました。一気に溜まったので、次に溜まる前に一気に紹介したいと思います。やはり川崎さんは異次元を進むクラブです。ガチガチの保守的な姿勢とは全然違います。まずは公式SNSについての記事です。以下、抜粋して紹介。
【SNSでの情報、届いていますか?】
日頃、クラブから様々な媒体を通して、様々な情報を発信。安易に手を出しているのではなく、TwitterやLINE、インスタグラムやブログ、Facebookなど、それぞれユーザーの年代や性別といった利用層が違うという考えのもと、あらゆる媒体を使って、それぞれに沿った内容を発信。
Facebookよりはインスタグラムは若年層向けで女性が多いようなので、マスコットのカブレラが担当し、親しみやすいテイストで発信。カッコいい写真と合わせて、スタッフより感情がこもっており、サポーター寄りの投稿にこだわっている。
これが正解かどうかは分からないが、コメントや反応を見ると、他のクラブとは違った良さを発信できているのではないかなと認識。また、小林選手と中村憲選手がAmebaブログからLINEブログへ移行。LINEの強みは、やはり使っている人が多い事、その頻度が高い事。今やほとんどの人が毎日LINEを使って誰かしらとやりとりしており、使わない日がないという人も多いと認識。ファン・サポーターのLINEに、選手ブログも更新通知が手元に届けば、目を通してもらえる率も上がるという思いは、クラブ公式アカウントも同じ。
勝利した試合後には選手からのメッセージを配信し、翌日には画像をタイムラインにも投稿。他の媒体やサッカー情報サイトもあるため、2年以上運用している今もまだ試行錯誤しながら発信中。
まだクラブを知らない人や、ライト層に、チームからの情報提供で、いつどの投稿がキッカケになるか不明。その時のために様々な媒体を使って1人でも多くの人にチームの情報を提供したい。今回改めて発信側の意図や狙いを紹介したので、意見具申を希望。
J1川崎フロンターレ日記該当記事:http://www.frontale.co.jp/diary/2016/1204.html
という内容でした。クラブがそれぞれの公式SNSを運用する意図がよくわかりました。最後に意見具申を希望しているのも素晴らしい。公式SNSといえば、J2岡山はLINE以外は開設していません。この記事にあるとおり、J2でやっていないのは岡山だけ、J1でもやっていないのがあるかないかという状況なので、岡山もこういう川崎さんの事例を参考にして、早急に開設すべきではないでしょうか。昨シーズンのサポカンで質問が出た時に、「ややこしいコメントへの対応が理由」という旨の発言があった覚えがありますが、他のJクラブやJリーグそのものの稼働状況を見ると、余り理由にならないのではないかと思っています。明日の新入団記者会見がネット中継されるそうですが、FC東京さんでは公式FBでの配信が行われるとか。公式SNSがあっての情報発信ではないでしょうか。次はファン・サポーターと選手の距離感の事例です。
【サントリー 選手と行く! 武蔵野ビール工場ツアー】
チームスポンサーであるサントリーとのコラボレーション企画「サントリー ザ・プレミアム・モルツを飲んでプレミアムなフロンターレを!!」キャンペーンの今年のA賞は「選手と行く! 武蔵野ビール工場ツアー」。7,600口以上の応募の中から、当選した20組40名のサポーターと一緒に10月23日にサントリー武蔵野ビール工場を訪問。
今回のツアーには、大島選手と新井選手が参加。川崎フロンターレ特命大使で「名誉プレモリスト」でもある中西哲生氏と、スタジアムMCの小森すみ恵氏が進行。試飲タイムの後はトークショー。前日の試合の話や大島選手の日本代表への想いなど。トークショーの後は記念撮影とサイン会。この時に行われた抽選会では使用済のスパイクやグローブも賞品として出品。
J1川崎フロンターレ日記該当記事:http://www.frontale.co.jp/diary/2016/1120.html
スポンサー企画であり、選手ともこういう企画にも参加するという契約だからなのかもしれませんが、素晴らしい企画ですね。そういう契約でも選手が入団するからチームも強さを維持でき、ファン・サポーターともいい関係が構築できているという事か。商業主義では単なるスポンサー企画ですが、川崎さんはそれを素晴らしいファン・サポーター企画に変貌させているところが格の違い(J1にふさわしいクラブ)を感じさせられました。次は商店街の話題。川崎さんはJリーグで一番商店街に密着しているクラブではないでしょうか。以下、抜粋して紹介。
【「2017商店街タペストリー」付け替え作業参加者募集】
川崎市内をフロンターレカラーで染めるとともに、市内の商店街の活性化も目的として掲出しているフロンターレタペストリー。何度かデザインを変更しながら10年以上にわたり掲出され、多くの市民やサポーターの皆様にフロンターレを身近に感じるツール。タペストリーの付け替え作業は商店街の方々にお願いしていますが、掲出枚数が多い商店街ではサポーター有志に付け替え作業のお手伝いを依頼。今回、一緒にタペストリー付け替え作業の参加者を募集。参加者には記念品を用意。
・作業予定: 2016年12月23日(金祝)
・作業実施場所: 川崎市東門前駅前通り商店街、大師出来野商店会、大師駅前商栄会、川中島共栄会、藤崎商店街
・時 間: 10:00〜14:00(予定) ※途中参加、途中退出でもOK。
・集合時間・場所: 10:00に京急大師線「東門前」駅集合 ※雨天延期。当日参加も大歓迎。
・持ち物: 特に無し
J1川崎公式HP該当ページ:http://www.frontale.co.jp/info/2016/1212_5.html
アウェー川崎戦で一度、川崎の街を歩いた事がありますが、東西南北で川崎さんのタペストリーでいっぱいでした。スタジアム近くの商店街だけというのではなく、川崎さんのように市内の商店街でどことも等しく連携できる事が、J1にふさわしいクラブと思わせる事例です。J1柏もそうですね。レイソルロードでは、毎年サポーターが中旗を電柱に掲げていきますが。そういえば松本さんや神戸さんもそうでした。やはり、のぼりよりはタペストリーですね。のぼりでは巷にいろいろと溢れており、余り「らしさ」が無いので。商店街と連携を深めれば、商店街が自ら製作して管理するでしょう。という事はタペストリーの有無がJ1のふさわしさのバロメーターになるのかなと。
他にも「天皇杯でも鹿島に敗れ、7度目の2位に」というコラムがありましたが、長くなったので省略です。7度目の2位というのはある意味すごいですね。良かったらお読み下さい。
スポナビ該当コラム:http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201701020005-spnavi
リスペクト(事例紹介)コラムです。
今日はいつもとちょっと違う目線の事例紹介です。昨季年間勝ち点1位の浦和さんですが、当ブログでも「Jクラブの付加価値」で評価させていただいているJ1らしいクラブです。その浦和さんが地域と協働した立派な事業です。以下、抜粋して紹介。
【サッカーのまち 浦和フットバル」を開催】
J1浦和が協力している街バルが浦和駅周辺で開催。街バルには駅東口・西口周辺の60店舗の飲食店・物販店が参加し、1チケットで1ドリンク1フード等の街バルメニューやお得なサービスが受けられるお買い物サービス。旅行等の豪華賞品が当たるスタンプラリーも実施。クラブの協力内容は、街バルイベントの中にちりばめてあり、チケットを購入すれば参加できる内容。
・街バル専用HP:http://www.footbar.jp/
〔概要〕
・主 催 : 浦和バル実行委員会
・協 力 : 浦和レッドダイヤモンズ、東日本旅客鉄道㈱大宮支社、(公社)さいたま観光国際協会、さいたま市
・問合せ : さいたま商工会議所浦和支所(浦和バル実行委員会事務局)
・開催期間: 平成28年9月22日(木)~25日(日) ※あとバル期間含む
・参加方法: 浦和観光案内所、レッドボルテージ等でチケット購入し、特定の店舗で割引や特典が受けられるオリジナルラバーバンドを受け取る。
スタンプラリーの応募用紙は街バルのチラシに付属。
チラシは、9月10日(土)及び25日(日)に埼スタ南門内さいたま市ホームタウンブースにおいても配布。
J1浦和公式HP該当ページ:アドレス
浦和フットバル公式FBページ:https://www.facebook.com/urawafootbar
こういう「バル」と名前がつくイベントは、岡山も含めて日本中にたくさんありますが、サッカーを絡めたイベントは他に例が無いでしょう。名実ともにサッカーの町化している事、地元財界や商店街ともいい関係が構築できているからここまでできるのでしょう。あと、地域を信頼してアウトソーシングできている事も大きいのかな。サポショ制度にも少し絡んでいる話ですね。
そういえばこの前、メンバーから「特別や奇抜なことは必要なく、地道にやる事が大事という愚かな価値観があるらしい」と聞きました。どのスポーツなのか、どのカテゴリのところなのか忘れましたが、聞いた話でがスタンダードが全然できていないとか。汗をかこうとしない言い訳にも聞こえます。少し前に語る会で「アウトソーシングできない人達」という話も出ていたのも思い出しました。今度詳しく聞いてみようと。そういう価値観で言うと、浦和さんのこの事例は奇抜な事になるんでしょうか。
浦和さんといえば、昨日新入団選手の発表があり、その中に見覚えのある選手の名前が出ていました。以下、抜粋して紹介。
【J1浦和:2017シーズン加入記者会見】
埼スタのボールルームにて2017シーズン加入選手記者会見が行われ、今季より完全移籍で加入したラファエル シルバ選手、榎本選手、菊池選手、オナイウ選手、期限付き移籍で加入した田村選手、そして期限付き移籍から復帰した長澤選手、矢島選手の7選手が会見。
J1浦和公式HP該当ページ:アドレス
矢島選手は背番号が10番から39番と随分大きな番号になりましたね。さて、今季試合に出れるのでしょうか。実際はACLやルヴァン杯から試合に臨んでいくでしょうが、しばらくしたらまたよそへレンタルで出るかもしれませんね。さて、また誘われるであろう黄色い試合で合いまみえたいですね。頑張って下さい。
J1浦和関連:33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
リスペクト(事例紹介)コラムです。
少し前から、W杯の出場国拡大の情報が流れていましたが、先日のFIFAの理事会で決議されたようです。うーむ、何とも微妙な感じですねぇ。当ブログはドーハの悲劇の生中継を観ていた世代で、あの頃から比べて大幅に増えていく出場国枠について、複雑な思いがします。まずはサッカーキングの記事から。以下、抜粋して紹介。
【W杯出場枠拡大が決定…FIFA会長はサッカーの発展を強調「多くの国が夢を見られる」:サッカーキング】
FIFAは10日、'26年のW杯から出場枠を48カ国に拡大することを発表。FIFAの理事会でW杯出場枠を現行の「32」カ国から「48」カ国へ増やすことを全会一致で決議。理事会では大会のクオリティ、フットボールの発展における影響、インフラ、財務計画などの調査レポートをもとに、4つの大会フォーマットを協議。大陸連盟ごとの出場枠配分などの詳細は、5月9日の理事会以降に協議。
'26年からのW杯では、3カ国ずつの16グループによるグループステージを開催。各グループ上位2カ国、計32カ国がノックアウト方式の決勝トーナメントへ進出。総試合数は64試合から80試合に増えるが、1チームの最多試合数は7試合のまま変わらず、大会期間も現行の32日間で開催可能。
しかし、欧州クラブ協会(ECA)は拡大へ反対表明。「完璧なフォーマットとされる現行の32カ国のフォーマットを変更するメリットが不可解。この決断は、スポーツ的な理由よりも政治的な理由で下されたと理解」と批判のコメント。また、グループステージの試合方式について、勝ち点や得失点差が同じ場合、PK戦の導入やFIFAランキングを参考にする方法なども検討。今後も話し合いが行われるようで、「大会の数年前に決めるべきこと」とコメントするにとどまった。 現在の32カ国体制は'98年フランス大会から続いており、48カ国開催が正式に決まったことで、'22年のカタール大会が現行体制で臨む最後のワールドカップ。
サッカーキング該当記事:https://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20170111/540021.html?cx_top=topix
このニュースを聞いて、まず思ったのが規模が大きくなるために、運営費が膨らむため、冬季五輪のように引き受け手が少なくなっていくのではないかと思いました。 また、8チームずつ増えてきたのに急に16チーム増えるのはちょっと不自然とも思いました。上の記事にあるように政治的な思惑があるのかと。FIFAは数年前まで不祥事のニュースが飛び交いましたが、Jクラブの経営もそうですが金儲けに走ると、将来的にろくな結果にならないと個人的に思っています。なので、今回のニュースについては、当ブログとしてはちょっと首をかしげます。今朝の山陽新聞の記事には、更に突っ込んだ内容が書かれていました。以下、抜粋して紹介。
【今朝の山陽新聞の記事】
出場チーム数が48に拡大するのは、最高峰の大会に参加できる国・地域が増え、放送権料等の収益増も見込めるとして抜本的に方式を変更。理事に向けた資料では、公平性や試合の質の観点から32チーム維持が最良と位置付けられたものの、インファンティノ会長の拡大路線が浮かび上がる結論。増加分の各大陸連盟への割り振りは今後決まる予定で、アジア枠は4.5から2、3枠程度増える見込みで、日本の予選突破のハードルは下がる模様。
関係者の話ではAFCは現行から2.5増の7枠を希望。日本は'50年までにW杯単独開催を目指すとしているが、大会規模拡大は、開催国への負担が増すという側面も存在。1チーム当たりの試合数は増えなくても大会の総試合数は増加。会場数等で開催能力のある国は限られる方向。また、次回の'20年ユーロが広域開催となる例にならい、FIFAは既に複数国・地域による共催を選択肢として承認。国内サッカー関係者は複雑な心境。過去の大会と比べて今、日本はどの位置にいるのか比較が困難になり、過去の歴史と比較できないと懸念。
という感じでしたが、やはり同じ懸念が発生していたようです。すなわち、1チーム当たりは同じでも総試合数は増加すると。フットボールチャンネルの記事では、スペインプロリーグ機構(LFP)が不満でFIFAを提訴するそうです。出場するのが48ヶ国に増えて大会全体の試合数が80試合になっても、FIFAは現在と変わらない32日間で実施すれば、選手達にかかる負担も重くなるという考えからです。それらのデメリットは選手を送り出すクラブ側として当然受け入れられるものではないため、欧州各国リーグはFIFAに徹底抗戦する構えだとか。
やはり、商業主義に走ればデメリットが発生するという図式です。この光景は3年前くらいに日本でも見られましたね。過密日程から選手にかかる負担が増えるのではないかという懸念、そうです旧2ステージ騒動です。
せめて8チームだけ増やすくらいの話ならまだ混乱も少なかったかもしれませんが、一気に16チームですから。あと9年あります。もうちょっと審議した方が良いのではないでしょうか。あと、思ったのが未だに欧州勢力の発言力がそれほど強くなかった事。それでも、インファンティノ会長はヨーロッパ出身なのに、ねぎれていますね。よく知るとインファンティノ会長はユーロの参加チーム拡張に貢献したとあります。つまり、そういう方だったという事なのでしょうか。とりあえず'18年のロシア大会と'22年のカタール大会は現行です。まずは、まだ本戦出場を簡単に決められないアジア最終予選を日本代表は突破できるように頑張ってもらいましょうか。