リスペクト(事例紹介)コラムです。
少し遅れましたが、岩政選手などこのオフにJ2岡山を退団した選手について、今回触れたいと思います。特に岩政選手は、岡山を退団しましたが、その後の所属は年内は未定でした。それが先日7日に日刊スポーツに移籍先の報道が流れました。ビックリでしたね。まさか5部とは思っていなかったです。まだ、本人のブログでも、相手クラブからも正式発表はありません。が、日経新聞など複数のメディアから報道が流れています。以下、抜粋して紹介。
【岡山退団DF岩政大樹が関東1部へ移籍 兼任コーチ:日刊スポーツ】
J2岡山を退団した岩政選手が、関東リーグ1部の東京ユナイテッドFCに移籍することが判明。選手兼コーチとしての契約で基本合意。クラブは'15年に「LB-BRB TOKYO」として創設し、'16年に関東リーグ2部で優勝。1部昇格する今季から改称。'20年のJ3参入を目標とし、J1を頂点とすると現在は5部相当。日本代表経験者としては異例の挑戦。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1761864.html
岡山を退団して、個人的にはご家族のいる関東へ行くだろう、千葉さんとか同じJ2クラブか、ひょっとしたら故郷の山口さんかと気にしておりました。結果、5部リーグというのは、山口さんにも岡山にも気を使われた、岩政選手らしい配慮だなとも思いました。全くノーマークのチームだったので、調べてみました。
【東京ユナイテッド】
'15年1月、慶応義塾体育会ソッカー部のOBで構成される都リーグ1部所属「慶應BRB」を母体として、慶應義塾体育会ソッカー部および東京大学運動会ア式蹴球部の各OBの有志で、LB-BRB TOKYOを創設。'20年をめどにJリーグ加入を目指すと発表。'15年は都リーグ1部で2位の成績。2016年に関東社会人サッカー大会で優勝して関東2部昇格が決定。'17年より現チーム名に改称し、同時にビジネス部門として弁護士法人、税理士法人、コンサルティングファームの「TOKYO UNITED GROUP」も同時に設立すると発表。
東京ユナイテッド公式HP:http://tokyo-united-fc.jp/
インテリジェンスなクラブで、「先生」にもお似合いかもしれません。選手兼コーチという事ですが、いつかまた岡山に監督として帰ってきて欲しいと思いますが、現実的には現役引退後は鹿島さんのフロント入りするんだろなとも思っています。今季は試合で活躍する岩政選手の姿を観られないのは残念ですが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
【他の主な退団選手】
・矢島選手:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052643.html
'16年でレンタル期間満了後、'17年よりJ1浦和に復帰。J1浦和の下部組織出身で、'11年にトップチームに昇格。'15年にJ2岡山へレンタル移籍。'16年にはリオ五輪でも日本代表として活躍。
矢島選手については、リオ五輪の直後に「もっと高いレベルで戦わなければならない」という事を口にしていて、これは来年にはここにはいないかもしれないと思った事を思い出しました。岡山でも「岡山らしさ」を他の選手と比べて感じられなかったので、ある意味、予想どおりの展開だったのもかもしれません。
・中林選手:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052669.html
'17年よりJ1広島へ移籍。'05年にJ1鳥栖(当時はJ2)へ入団後、J1広島に'08年にレンタル、'10年に完全移籍したが、'12年に岡山に完全移籍してから5年間所属。
「ウッズ」というニックネームでユニのネームに入る入らないという話題もありましたね。それにしても「神林」と言われて神セーブを感謝したファン・サポーターが多かったです。この5年間何度窮地を救ってくれたか数知れず。出身だったJ1の強豪チームから帰ってこいと言われたら心が動くのは止められませんね。いつか、黄色い試合で相まみえる事を楽しみしておきます。
・押谷選手:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052646.html
'17年よりJ2名古屋へ移籍。J1磐田の下部組織出身で、'08年にトップチームに昇格。'09年から'11年までJ2岐阜にレンタル移籍。'12年にJ1磐田へ復帰後に'13年にJ2岡山へレンタル、'14年に完全移籍。
昨季、FWが次々増えた時に、押谷選手はちょっとまずいかなと思ってしまいましたが、赤嶺選手がポスト役となり、結果的に押谷選手が引き立ったような格好になりました。背番号と同じ得点を挙げられたのは素晴らしいと思います。今季、Cスタに対戦相手としてやってきますね。楽しみです。それにしてもあの色のユニを着た押谷選手のイメージがどうしても浮かばないんですが。
他にも退団選手がいますが省略です。上の4人の選手には新天地で頑張っていただきたいと思います。押谷選手は同じJ2で対戦する事になりますね。お手柔らかにどうぞ。
と昨日書いていたら、岩政選手絡みで立て続けに報道が流れました。当ブログが書いた次の日という事で、何というタイミングなんだとちょっと驚きました。岡山向けのコメントでは「私はもう一度、挑戦を選びました。そして、ファジアーノ岡山で行ったことより、もっと根本からの作業を選びました」とあり、東京ユナイテッド向けのコメントでは「このクラブに辿り着くことは必然であったような気がしています。期待されていることは、『東京のど真ん中にJクラブを』という壮大な夢を追い駆けるクラブの未来を創る仕事だと理解しております」とあり、東京からJリーグを目指す訳ですね。
何か、岡山の時と比べて、更に遠く広い目線を輝かせている気がします。やりがいがあるのではないでしょうか。頑張って欲しいと思います。
東京ユナイテッド公式HP該当記事:http://tokyo-united-fc.jp/news/2579.html
J2岡山公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473052686.html
岩政選手ブログ該当記事:http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/entry-12237126898.html
そして、更に岩政選手のニュースを知りました。10日にサッカー界の福島復興支援活動の一環として他のJリーグ選手とともに、福島第1原発を視察されているのです。'11年の事故後にスポーツ選手が施設内に入るのは初めてだとか。今回は日本サッカー協会、Jリーグ、日本プロサッカー選手会が現地視察を企画し、1~4号機の建屋近くまでバスで訪れて見学し、近隣でサッカー教室も実施。東京五輪男女日本代表の事前合宿地に決まっているJヴィレッジの復興状況も確認。
今朝の日経新聞「フットボールの熱源」にもありました。気のせいか岡山の時よりも、生き生きしてかっこ良く映ったのは当方だけでしょうか。こういう場所にすぐに行かれたのも「脱岡山」の象徴シーンのようにも思われました。岡山では決してできなかったこういう活動をどんどんやっていって欲しいですね。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1763534.html