CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】大きな鳥にさらわれないよう

2016-07-09 19:50:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
大きな鳥にさらわれないよう  作:川上 弘美

あかん、理解できなかった…
そんなわけで、久しぶりに飲み会が続いて
そぞろに読んだというのも災いしてか、
どうもうまく消化できませんでした
地球と人間を描いたSFだったと思うんだが、
根幹の語りたかったものとか、メッセージみたいなのが
掴みきれなかった、無念である

と、そんな按配の感想でだしなんだけども、
童話風というには少し小説めいている、
扱っているものは露骨に描写されてるんだが
裏で語ろうとしているものが、
見え隠れするんだが掴めないなんて、
かっこいい読み方をしてしまうような
不可思議なお話でありました
どうも、こういうのはうまく読みきれないと、
失われた町を思い出してしまうのであります

滅び行く人類について、その滅び行く世界を
ゆっくりと、時にスピードにまかせて、
時空の観念がゆがんで見えなくなるような
点々とつづられる情景みたいなのをくっつけて、
個人だとか、人間だとかを考えさせられる
そんな読み物だったように思うのであります

随分哲学的な思想だったようにも思うんだが、
もっと若い時分に、感受性豊かな身の上で読んだら
ぜんぜん見えるものが違ったんだろうかなと
ちょっと思わされたりしたのでありました
芥川賞系ではないんだけども
随分と難解だと、感じさせられた一冊でありましたとさ
ちょっと、濫読はなはだしいな