小説・司法修習生 それぞれの人生 作:霧山 昴
全共闘の翌年くらいの法曹界について、
司法修習というイベントをおった、日記めいた小説でした
いや、日記だったといっても過言でない
題名の通り、色々な修習生が主役でもないが、
何かしらの話をまわしていく群像劇なのでありますけども
なんだろうか、どうにも読みにくいというか、
起伏がなくて、辛かったのでありました
小説というよりも、本当に、
他人の日記を読んでいるといった具合で、
今まで読んだことない感触でありました
業界について、さっぱり知識がないので
その補填にと読み出したのが
そもそも私の間違いだったようにも思うのでありますが、
時代が随分前でありまして、その頃、
法曹界ではなかなか物議をかもしたのであろう
青法協という団体のお話であるとか、
共産主義やら、人権派やら、なかなか香ばしいというか
やはり、あの時代、60年代から70年代にかけての
いかんともしがたい思想百家時代のいいところ、悪いところが
あれこれと語られているというか、
そんなことがあったと綴られていて、
そのあたりは、なかなか読み応えがあったのでありました
おおよそ主役級が二人いたのですけども、
そのあたりの話はさほどに何ということもなく、
それよりは、途中で謎の自殺めいた不審死を遂げる東大卒の修習生の話が面白くて、
元反体制でうならせていたのを活動やめて、
検事を目指しているというところに、
昔の仲間がやってくるというなかなか、ダークでというか
そこ面白いから、もっと書いてほしかったななんて
思ったりしたのでありました
ほとんど、何も描かれないまま、死んでしまったのがもったいない
学閥の話なんかはほとんど出てこなかったのでありますが、
この頃はそうだったのか、東大、京大、中央大が占めていたとの話で
そういうもんなのか、業界地図がさっぱりわからないので
なんともいえないのでありますが、
それぞれのゼミから、何かしらの話があって、
学者だったり、裁判官だったり、検事だったりが、
それぞれ教官がいて思想があってと
不思議な集まりだなと
ぼんやり眺めて終わったのでありました
ともかく、長いんだが、なんだろうか
記録ばかりで、何を読んだといいがたい
そんな本でありました
全共闘の翌年くらいの法曹界について、
司法修習というイベントをおった、日記めいた小説でした
いや、日記だったといっても過言でない
題名の通り、色々な修習生が主役でもないが、
何かしらの話をまわしていく群像劇なのでありますけども
なんだろうか、どうにも読みにくいというか、
起伏がなくて、辛かったのでありました
小説というよりも、本当に、
他人の日記を読んでいるといった具合で、
今まで読んだことない感触でありました
業界について、さっぱり知識がないので
その補填にと読み出したのが
そもそも私の間違いだったようにも思うのでありますが、
時代が随分前でありまして、その頃、
法曹界ではなかなか物議をかもしたのであろう
青法協という団体のお話であるとか、
共産主義やら、人権派やら、なかなか香ばしいというか
やはり、あの時代、60年代から70年代にかけての
いかんともしがたい思想百家時代のいいところ、悪いところが
あれこれと語られているというか、
そんなことがあったと綴られていて、
そのあたりは、なかなか読み応えがあったのでありました
おおよそ主役級が二人いたのですけども、
そのあたりの話はさほどに何ということもなく、
それよりは、途中で謎の自殺めいた不審死を遂げる東大卒の修習生の話が面白くて、
元反体制でうならせていたのを活動やめて、
検事を目指しているというところに、
昔の仲間がやってくるというなかなか、ダークでというか
そこ面白いから、もっと書いてほしかったななんて
思ったりしたのでありました
ほとんど、何も描かれないまま、死んでしまったのがもったいない
学閥の話なんかはほとんど出てこなかったのでありますが、
この頃はそうだったのか、東大、京大、中央大が占めていたとの話で
そういうもんなのか、業界地図がさっぱりわからないので
なんともいえないのでありますが、
それぞれのゼミから、何かしらの話があって、
学者だったり、裁判官だったり、検事だったりが、
それぞれ教官がいて思想があってと
不思議な集まりだなと
ぼんやり眺めて終わったのでありました
ともかく、長いんだが、なんだろうか
記録ばかりで、何を読んだといいがたい
そんな本でありました