CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】言葉が鍛えられる場所

2016-07-12 21:04:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
言葉が鍛えられる場所  著:平川 克美

エッセーでありますけども、
内容は、詩歌に関するもので、非常に興味深い内容でありました
前日に読んだ、「自分の時間」でも、本を読むことが奨励されていて、
とりわけ、詩歌に関する著述が優れていましたので、
まぁ、期せずして、詩歌に親しむ機会とは
なかなかどうして、縁のものだと感じるのであります

内容は現代詩についての感想と、それにまつわるエッセーでありまして、
正直、知らない内容ばっかりだったわけですが、
それでも、中学のときに国語の教科書で読んだと思い出すような
有名な詩もありまして、なかなか面白かったのであります

よくよく思い出してみても、
詩というのを国語で習ったとは思うんだが
実際、それがどうだというのは
もしかしたら教えてもらったかもしれないのに
さっぱり記憶にない、あるのは詩そのものを記憶させられた
それだけだなと、情けない有様なのでありました

そこにきてこの本で、詩歌の読み方というか、
著者が読んで感じたところを書いているというのが
なかなか面白いといっていいのか、興味深いのでありまして
読み方を教えてもらうような
そういう気分で読んだのでありました

まぁ、そういう手習いの気持ちがあったわけなんだけども、
やっぱりよくわからんというのが正直なところで、
詩歌は、できるだけ研ぎ澄まされた、言いたいことを凝縮して選んだ言葉であると
そこはなるほど、わかるなと思えたわけで、
でも、個人的にはそれなら、短歌や川柳でよくないかとも
思ったりしてしまうんだが、それとは別の
魂みたいなのが、この詩というものにはあるのだと
おぼろげに学んだ気分に浸るのでありました

伝えたいことを強烈な言葉に託すという
その所業が、芸であるのが詩のようであるが、
それを感じ取るには、なかなか修行がたらんなと
自分を省みる一時でありました