死ぬより老いるのが心配だ 著:ドナルド・ホール
アメリカの詩人である著者が、老成につれ思うところを
散文としてしたためた作品
エッセーとされているんだが、エッセーとは何か、
散文とは何か、詩とはと、
そういう文化的根本を考えさせられてしまった
そういうあたりに教養と素養がないのを突き付けられたようなんだが
ともかく読んだのである
なんというか、読みにくかった
書かれていたことから、印象的と思われた一節が抜き取られ
それがタイトルとなった、タイトルから書かれたものではないだろうと
そういう感じで、自由にあれこれ、これまでのことと詩作について思うところを書き
己の在り方というものをやや自虐的に書いていると
そんな風に読めたのでありました
死について、過去よりいくつも書いたし思ってきたが、
老いた今は、そこに気が向かない、ただ、今、ぎりぎり明日、
そういうところにいるというあたりで、
老いていくということを自覚する話がいくつも出てきて
タイトルにつながる一節が出てくるわけだが、
詩人としての成功があり、妻との別れがありというのが
やはり人生の多くというか、ほとんどであるかのように
いくつかのエッセーで、同じように繰り返され
それでも、それぞれの言葉が違うというあたり
描こうとするものは同じだが、アプローチが違うものを選んでいるんだろうなと
それが最後の仕事というか、詩作なのかもと
わかったようなことを書いておくのである
変人であるのは間違いないようだが
風貌がなかなか独特なようで、それについてのほほえましいエピソードがいくつかと、
女性に対するあれこれが意外と多くて、いや、詩人なんてモテるもんだし寂しがり屋だから
そういうものなのかと思ってしまうんだが、
年取ってからも介護の女性とのエピソードなんかもあったりして
車の運転ができなくなり、ジムのトレーナーのような、話し相手のような女性と会えなくなるとき
半泣きになったという話の赤裸々というか、ありそうな話しに
いかにも詩人的だなと感じたのでありました
古今東西を問わず文化人というか、こういう人が、そういう感じであると
狭い知識では、山頭火とか、啄木とか、なんかそういう人を想起させるものだなと
思ったのでありました
安い知識で語るのは恥ずかしいな
この本を編まれてからか、その日の目をみたのかわからないけども
亡くなってしまっているとのことで
遺作や遺言というには、あまりに普通というか、気負いのない文章だと思ったのであります
アメリカの詩人である著者が、老成につれ思うところを
散文としてしたためた作品
エッセーとされているんだが、エッセーとは何か、
散文とは何か、詩とはと、
そういう文化的根本を考えさせられてしまった
そういうあたりに教養と素養がないのを突き付けられたようなんだが
ともかく読んだのである
なんというか、読みにくかった
書かれていたことから、印象的と思われた一節が抜き取られ
それがタイトルとなった、タイトルから書かれたものではないだろうと
そういう感じで、自由にあれこれ、これまでのことと詩作について思うところを書き
己の在り方というものをやや自虐的に書いていると
そんな風に読めたのでありました
死について、過去よりいくつも書いたし思ってきたが、
老いた今は、そこに気が向かない、ただ、今、ぎりぎり明日、
そういうところにいるというあたりで、
老いていくということを自覚する話がいくつも出てきて
タイトルにつながる一節が出てくるわけだが、
詩人としての成功があり、妻との別れがありというのが
やはり人生の多くというか、ほとんどであるかのように
いくつかのエッセーで、同じように繰り返され
それでも、それぞれの言葉が違うというあたり
描こうとするものは同じだが、アプローチが違うものを選んでいるんだろうなと
それが最後の仕事というか、詩作なのかもと
わかったようなことを書いておくのである
変人であるのは間違いないようだが
風貌がなかなか独特なようで、それについてのほほえましいエピソードがいくつかと、
女性に対するあれこれが意外と多くて、いや、詩人なんてモテるもんだし寂しがり屋だから
そういうものなのかと思ってしまうんだが、
年取ってからも介護の女性とのエピソードなんかもあったりして
車の運転ができなくなり、ジムのトレーナーのような、話し相手のような女性と会えなくなるとき
半泣きになったという話の赤裸々というか、ありそうな話しに
いかにも詩人的だなと感じたのでありました
古今東西を問わず文化人というか、こういう人が、そういう感じであると
狭い知識では、山頭火とか、啄木とか、なんかそういう人を想起させるものだなと
思ったのでありました
安い知識で語るのは恥ずかしいな
この本を編まれてからか、その日の目をみたのかわからないけども
亡くなってしまっているとのことで
遺作や遺言というには、あまりに普通というか、気負いのない文章だと思ったのであります