CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

鎌倉殿の13人 帰ってきた義経

2022-05-22 20:57:09 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」視聴完了しました
しんみりしたお話でありました
思った以上に、いい感じだと
義経まわりの丁寧な描き方には
感心してしまうくらいであります
首桶に嘆く頼朝、あれを見たかったんだな俺わ
そう思わされる回でありました

すっかり義時が、仕事できる男といえばいいのか、
また、嫌らしいことに、家庭とのギャップをほほえましく映すのが
残酷極まりないなと思うところ
あの託児所みたいな感じで、ほのぼのと笑っておきながら、
実際は九郎判官を殺しにいくという仕事をまっとうに行ってくる
さらに、手下として善児を連れてというあたりが、
色々考えると、八重さんに対してひどいことばっかりだなと
思ったりするんだが、それをなんとも思わずなのか、
淡々とやる義時が、ただ怖いと思うばかりでありました

義経は、もう死ぬことが分かり切っているというか、
どう排除されていくのかと、ただ、それだけだったので、
割とさくさくというか、義経自身もさばさばしているから
あっさり目で進んだのが、またよかったと思うのだけども
平泉の離間があまりにも簡単にきまってしまうのと、
秀衡が、あっという間に死んでしまったのだけが
すごい残念だったけども、幽霊になって夢枕ではないが、
畑に立った演技というか、あの仕草、佇まいは、
流石としかいいようがなかったと思うんだけども、
すごい迫力というか、圧倒的な存在感というのを
ひしひし、画面越しに受け取ったように思うのである
あれを見る義経もまた、よかったわけだが、
すべてが悲しい感じに収束していくのがいい

女の方の片付き方も、まずまずといったところで、
正直、静御前のそれは、あんまりよくわからんというか、
あれは女というよりも、白拍子の意地なんじゃないかと思ったりしたんだが
このあたり、見ている自分の機微がたらんのだろうと思ってしまうところ
どちらかというと、比企の娘の最後の方が衝撃的というか、
いい塩梅だったというか、ある意味きっちりと
自分というものを燃やし尽くしたというか、救いようのない人生であったと
ただただかわいそうな身の上を完遂したというのに
見事と思ったりしてしまったわけだけども、
こういうのが、男目線というやつなんだろうか
よくわからん感想だが、ともかく、小四郎呼んだときに、
比企娘とその娘の足を必要以上に死体感出しておいてあったのがぞっとしたんだが
なんとも悲しい物語でありました

九郎の首で平泉が助かる、その希望を否定しなかった小四郎がえらいというか、
ただ、そこだけがよかったというのが
また悲しいお話でありましたわ
来週も楽しみだ

追記
そういや、九郎のあの書状が梶原に渡ったのは、
いい話のようになってるけど、
あれ、後々の火種になるんじゃないんだろうかと勘繰ってしまったんだが
どうなんだろう、九郎とかつて共謀していた証拠とかなんとか