ミッドナイト・ライブラリー 作:マット・ヘイグ
別の人生がどうだったか
それを追体験していく物語
今生きていることに絶望した主人公が、今わの際に、
別の人生を体験することができる図書館に呼び出されると
そんな話なわけでありまして、
正直な感想としては、想像通り、そして、想定通りに物語が進んで
安定度がとても高い、そうだろう、そうであるべきだと
読んでいて満足して終わったのでありました
それだけでものすごくネタバレっぽくなってしまうなと思ってしまうんだが
様々な選択の積み重ねによって、人生が形作られていて、
それぞれに悩みもあれば、挫折もあるという
ありがちな話なんだけども、丁寧に名声や名誉というものにまみれた人生から
だんだんと、そういうものではない、幸せの形に気づいていくというか
こうかもしれないと考えていく過程がよかったと思うのであった
途中、自分の人生のはずなのに
完全に他人のそれだと気づいてしまうとか、
結局のところ、自分が本当に生きてきたそれと異なるものは
もはや別人であるという話にも見えるんだが、
自分でありながら、異なるそれを彼女と呼んでしまうような感じが
繊細でなかなか好きな感動でありました
重要なキャラクタにとある夫人が出てくるんだが、
その人のイマージナリーと本来の人、それぞれが、自分の中にあって
そこから繋がっていくという、恋人や家族ではない隣人としての愛みたいなのが
多分、一番強いメッセージだったんじゃないかと思うんだが
今の時代、こういう生き方がとても心強いというか、
生きる意味のようなものがいいなと感じたわけでありました
世界的にも、パートナーを得るということが、
夫婦という形だけではない、そういう姿というのへのあこがれというか、
許容が増えてんだろうかと、難しいことを考えたのであった
別の人生がどうだったか
それを追体験していく物語
今生きていることに絶望した主人公が、今わの際に、
別の人生を体験することができる図書館に呼び出されると
そんな話なわけでありまして、
正直な感想としては、想像通り、そして、想定通りに物語が進んで
安定度がとても高い、そうだろう、そうであるべきだと
読んでいて満足して終わったのでありました
それだけでものすごくネタバレっぽくなってしまうなと思ってしまうんだが
様々な選択の積み重ねによって、人生が形作られていて、
それぞれに悩みもあれば、挫折もあるという
ありがちな話なんだけども、丁寧に名声や名誉というものにまみれた人生から
だんだんと、そういうものではない、幸せの形に気づいていくというか
こうかもしれないと考えていく過程がよかったと思うのであった
途中、自分の人生のはずなのに
完全に他人のそれだと気づいてしまうとか、
結局のところ、自分が本当に生きてきたそれと異なるものは
もはや別人であるという話にも見えるんだが、
自分でありながら、異なるそれを彼女と呼んでしまうような感じが
繊細でなかなか好きな感動でありました
重要なキャラクタにとある夫人が出てくるんだが、
その人のイマージナリーと本来の人、それぞれが、自分の中にあって
そこから繋がっていくという、恋人や家族ではない隣人としての愛みたいなのが
多分、一番強いメッセージだったんじゃないかと思うんだが
今の時代、こういう生き方がとても心強いというか、
生きる意味のようなものがいいなと感じたわけでありました
世界的にも、パートナーを得るということが、
夫婦という形だけではない、そういう姿というのへのあこがれというか、
許容が増えてんだろうかと、難しいことを考えたのであった