戦国廃城紀行ー敗者の城を探る 著:澤宮 優
なかなか興味深い本だった
廃城を楽しむというジャンルがあるんだそうで、
城址というよりも、もっと沈んだ、破却された、
いっそ破壊された城の痕跡を訪ねるというドキュメンタリ的な本で、
やや文章が情緒的すぎるところはあるけど、
なかなか楽しく読めたのであります
戦国期に絞っているし、場所も近畿と九州ばかりなので
この本を参考に旅に出ると、ほどよくまとまって
あれこれ見られそうな頃合いもよくて、
在所に近い滋賀県のものが多いのもあって楽しく読めたのでありました
歴史の綾といったものも追いかけて、敗者というものがどうか、
その城の挙句がこれかといった感じで進むので、
毎回寂寥感あふれる場所にいくのが楽しいといえば楽しいんだが、
実際に土地にたどり着いて、本当に楽しいだろうかと
ちょっと考えてしまった
ただただ、本当に寂しいだけのところで、
そういうことがあったという前知識がなければ、何一つ楽しめないんじゃないかとか
いらんことを考えてしまったのである
さておいて、廃城といっても、様々な破却方法があったそうで
移築されたり、遺構を再利用したりと
そういう、痕跡がごたまぜになってるけど、まだわかるというのもあれば、
その存在自体を消そうという意図をもって破却されている城跡とかもあり、
当時の情勢、政治的な判断というものが見えるようで
これもまた、歴史を紐解いていくみたいで楽しいのであった
石田治部、小西行長あたりがかなり詳しくて面白いんだが、
いずれも土地での扱いがどうであるか、
どうやって歴史が作られていくかの一端がみえるようで、
なにより、ここで書かれたことも、もしかすると今さらに変わっていそうな気がする内容なのが
なかなかよくて、歴史読み物としてもよかったと思うのである
石垣を眺める趣味は、なかなか興味深い
なかなか興味深い本だった
廃城を楽しむというジャンルがあるんだそうで、
城址というよりも、もっと沈んだ、破却された、
いっそ破壊された城の痕跡を訪ねるというドキュメンタリ的な本で、
やや文章が情緒的すぎるところはあるけど、
なかなか楽しく読めたのであります
戦国期に絞っているし、場所も近畿と九州ばかりなので
この本を参考に旅に出ると、ほどよくまとまって
あれこれ見られそうな頃合いもよくて、
在所に近い滋賀県のものが多いのもあって楽しく読めたのでありました
歴史の綾といったものも追いかけて、敗者というものがどうか、
その城の挙句がこれかといった感じで進むので、
毎回寂寥感あふれる場所にいくのが楽しいといえば楽しいんだが、
実際に土地にたどり着いて、本当に楽しいだろうかと
ちょっと考えてしまった
ただただ、本当に寂しいだけのところで、
そういうことがあったという前知識がなければ、何一つ楽しめないんじゃないかとか
いらんことを考えてしまったのである
さておいて、廃城といっても、様々な破却方法があったそうで
移築されたり、遺構を再利用したりと
そういう、痕跡がごたまぜになってるけど、まだわかるというのもあれば、
その存在自体を消そうという意図をもって破却されている城跡とかもあり、
当時の情勢、政治的な判断というものが見えるようで
これもまた、歴史を紐解いていくみたいで楽しいのであった
石田治部、小西行長あたりがかなり詳しくて面白いんだが、
いずれも土地での扱いがどうであるか、
どうやって歴史が作られていくかの一端がみえるようで、
なにより、ここで書かれたことも、もしかすると今さらに変わっていそうな気がする内容なのが
なかなかよくて、歴史読み物としてもよかったと思うのである
石垣を眺める趣味は、なかなか興味深い