CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

東京ブラックホールIII 1989-1990 魅惑と罪のバブルの宮殿

2022-05-10 20:52:01 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルの一環だと思うんだが
ドキュメンタリドラマとも異なる、かつての時代にタイムスリップして
その時代を生きるという物語を見られるわけなんだが、
今回のは、身近というか、記憶に新しいところなので
かなり面白かった
前シリーズの前の東京オリンピックのあたりの話とかも
きわめて興味深かったけども、
今回のバブルは、小学生くらいの時分にあたるけども、
大人の世界はこんな感じだったのかという感慨みたいなのがあって、
いやー、面白かった

ドラマ自体はさしたる話でもなかったんだが、
オチは気が利いててよかったなと思うところ
バブル期の盛り場というか、歌舞伎町界隈みたいなところが
どういう感じでまわっていたか、
水商売で語るバブルという感じなのは、
どうしてもそういうところが派手だったというのが、本当のところで、
また、こういう映像を作る人たちがいたのもまた、
その場所だったってことなんだろうなと思うばかりでありました
地続きのはずなんだが、隔絶というか、なんか違うよなと思わされるのでありました
これが、地方格差というでもないが、
いわゆる、憧れの東京の姿でもあるようだし、なんというか
不思議だと思うのである
バブル期の地方というストーリーもまた、見たいなぁと改めて思わされるのでありました
今回のは、まっとうを描くんだろうから
東京の、それも、ど真ん中の狂騒を追いかけるという物語で
十分面白かったんだが、田舎から出てきたではなく、その出てきた田舎の姿もみたいと
思ったりしてしまうのであった、余談が長い

さておいて、金に物を言わせる世界というのが素晴らしく、
ああやって狂っていったというか、お金の使い方がわからない
下品さというのが作られたのか、
また、あの頃はいわゆる暴力団という闇が元気だったんだなというのも
今と違うところで面白かった、地上げうんぬんの話だけでも
一本書けるくらいの話になってしまうんだろうが、
そういうのももっと深堀してほしいというか、
バブルという時代をそろそろ振り返って、あれこれ知りたいと思わされるところでありました

物語としては、水商売と、株で夢見るという二段構えで
それが潰れるというところまでがセットというのが面白かった
店に田舎者だからって断られる話とか
今考えるととんでもねぇなというところが
当たり前のようになっていたし、
みんな万札振り回しているしと、まぁなんというかすげぇな
あの時期の小金持ちの人たちが、その後、伝説のホステスによれば
おおよそくたばったというか、人知れず消えていったというのが
なかなか時代を感じさせて味わい深いところだったけども、
昭和の名残が続くような、日本刀でめった刺しにされたとか、
それがトランプとバカラやって負けてたとか
今聞くと面白すぎる内容がまた、素敵でありました

あの時の投資が、iモードを生んだとか、
様々な技術の下支えになっていたというところは
もっとクローズアップしてよかったように思うんだが、
バブルというのを負債だけとはいわず、
そこで培われたもので、今が支えられているというのも
ちょっと知っておきたいところだと思うのでありました

あれこれ、面白いことが多すぎたんだが、
今の時代も後から考えると、もっとあれこれできたといわれそうだなと
こういうのを見るたびに思うわけだけども、
世相というのにながされず、いや、いっそ流されて時代を生きるというのが
歴史に同化する方法なんじゃなかろうかとか
世迷いごとを書いてしまうのであった

ともあれ、面白い番組だった