パッキパキ北京 作:綿矢りさ
まるで私小説かのように書いているけども、
当然そうではなくて、でも、ものすごくリアルに、
コロナ厳戒下からこっちについては、まさにこういう状況だったのではと
中国の市井が見えるようで面白い小説だった
女性同士のよくある、マウントの取り合いなんていう
しょーもないやりとりから始まるが、
自分をまったく見失うことのない主人公の女傑っぷりというのが、
ある意味純真な感じで中国と付き合ってて、
あっという間にそこに馴染んで、なんだったら、悶着を山ほどこしらえてと
結局国境やら、状況やらは関係なく
自分がということを押し通せる強さの面白いこと、
そして、どこでどんなことであっても、人間同士なんて解決も問題も一緒だといわぬばかりに
通常とはいいがたいけども、日常が続いているというのが
嫌味でも、押しつけでもなく当たり前だと描いていて
非常に面白いと感じたのである
でも、文体というか、書かれていることは、やはり私小説風というか
いわゆる日記形式のようにも読めて、古典の〇〇日記とほぼ同じ
それでいて、観光ルポのようでもあるし、ドキュメンタリのようでもあるしと
高尚なブログといっても過言ではないような読み応えなんだが
銀座でホステスしていた経験と人生訓が
なんとも味わい深くささってきて、なんだかんだ深く読めてしまうのがよかったと思うのである
しかし、北京てのは、ずいぶん寒いところで、
とんでもなく冬がきつい地域なんだなと、改めて知るばかりであった
ともあれ、楽しむにはある種の才能が必要なようにも見えるけど、
それは、北京に限らず万事においてそうではないかと
そんなオチにもなってて、大変楽しく読み終えたのである
それはそれとして、自転ターの暴走は嫌だな
まるで私小説かのように書いているけども、
当然そうではなくて、でも、ものすごくリアルに、
コロナ厳戒下からこっちについては、まさにこういう状況だったのではと
中国の市井が見えるようで面白い小説だった
女性同士のよくある、マウントの取り合いなんていう
しょーもないやりとりから始まるが、
自分をまったく見失うことのない主人公の女傑っぷりというのが、
ある意味純真な感じで中国と付き合ってて、
あっという間にそこに馴染んで、なんだったら、悶着を山ほどこしらえてと
結局国境やら、状況やらは関係なく
自分がということを押し通せる強さの面白いこと、
そして、どこでどんなことであっても、人間同士なんて解決も問題も一緒だといわぬばかりに
通常とはいいがたいけども、日常が続いているというのが
嫌味でも、押しつけでもなく当たり前だと描いていて
非常に面白いと感じたのである
でも、文体というか、書かれていることは、やはり私小説風というか
いわゆる日記形式のようにも読めて、古典の〇〇日記とほぼ同じ
それでいて、観光ルポのようでもあるし、ドキュメンタリのようでもあるしと
高尚なブログといっても過言ではないような読み応えなんだが
銀座でホステスしていた経験と人生訓が
なんとも味わい深くささってきて、なんだかんだ深く読めてしまうのがよかったと思うのである
しかし、北京てのは、ずいぶん寒いところで、
とんでもなく冬がきつい地域なんだなと、改めて知るばかりであった
ともあれ、楽しむにはある種の才能が必要なようにも見えるけど、
それは、北京に限らず万事においてそうではないかと
そんなオチにもなってて、大変楽しく読み終えたのである
それはそれとして、自転ターの暴走は嫌だな