ショウジョウバカマ(猩々袴)の群生が開花し始めていた。(花之江の郷)
花之江の郷は、黄ラブのアルちゃん(♀・9才)もいっしょに見学できるのが嬉しい。
ユリ科 ショウジョウバカマ属
撮影2010年3月19日
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↓ ロゼット状に広がった葉の中心から蕾が出る。
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↓ 白花のショウジョウバカマの蕾(雌しべが見える)、咲いている白花はなかった。
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↓ 雌性期のショウジョウバカマの花(雄しべは花の中に入っている)
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↓ 雌しべと雄しべがはっきりわかる。雄しべは花粉を出す準備ができた。
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↓ 3株のショウジョウバカマ(雌性、両性期の花)
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↓ 平らな地面で群生
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↓ 山の斜面で群生
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メモ
・北海道から九州まで、樹陰に生え、ほとんどどこへ行っても見られる植物。
・早春、ロゼット状に広がった葉の中心から、蕾が出て、花茎が伸びつつ開花する。
・ショウジョウとは、「猩々」という酒好きの伝説上の動物で、顔の赤いところが花の色に似て、葉がロゼット状に広がる様子を「袴」に見立てたか。
・開花期の始めは、地面すれすれのところで、雌しべの柱頭だけが顔を出す。
・花は、花粉をだしていない雌性期(雄しべは花の中に入ったまま)と花粉を出している両性期がある(雌性先熟)。
・花後は、花被片や雄しべが残存し、変色し、花柄が曲がり、すべての花が一度うなだれる。
・花茎は更に伸び(60センチ位にもなる)、果実が熟する頃には果実は上を向いている。
・ショウジョウバカマの繁殖では、種子のほかに「不定芽(無性芽)」がある。
・ショウジョウバカマは3年分の葉を持っている。(当年葉、1年葉、2年葉)
・2年葉の主脈の先端部に小さな植物体・不定芽ができる。
・斜面にある場合は、斜面の下側に不定芽が出やすく、2年葉から栄養分をもらう。
・2年葉が枯れた後は、自分で独立して生活する。
参考サイト 石川の植物 ショウジョウバカマ