森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

音の響き

2007-03-18 02:42:21 | ’08/12/7までの未整理日記

 「たどり着いたらいつも雨降り」の歌詞を検索していたら、いろいろな音楽に巡り会えた。

 「夜がくる」―これってウイスキーのCMの曲。でも、短い音楽を繰り返し聴いていたら、いろいろな意味のない言葉を呟いてみたくなってくる。

 

例えば、

―「ねぇ、あなた。あたしの事愛していた?」

それから、こんな言葉とか

―「もう、忘れちまいなよ、そんな事。」

 

または、こんな場面

―掴んだコートの指を男は少し力をこめて引き離した。男は、その指を握ったまま言った。

「もう、俺を引き止めるな。俺は行くんだよ。」

「あたしを捨てて?」

「野良猫の頭を撫ぜたからって、拾ったことにはならないだろう。」

「酷い男。」

「サンキュ、旅立ちには充分なはなむけの言葉さ。」

そう言って、男は私の指を離して去って行った。心がきしりと鳴った。でも、涙なんか出ない。だって慣れてるもの。乾いた喉を潤したら、野良猫はねぐらに帰って丸まって寝るわ。

 

なんか、ハードボイルドっぽくない?

えっ、あなた笑ってる?  でも、調子に乗ってきた。上のやつの別バージョン。

 

―掴んだコートの指を男は少し力をこめて引き離した。男は、その指を握ったまま言った。

「もう、俺を引き止めるな。俺は行くんだよ。」

「あたしを捨てて?」

「そうさ、お前を捨てて、それから俺の心も捨てていく。」

「あんた、バッカじゃない?」そう言って、あたしは男の手から自分の指を引き離した。

「お前、俺の事覚えていろよな。」

「明日になったら忘れちゃってるよ。」

男が薄笑いを浮かべた。ああ、嫌だ。あたしはこの顔が好きなのさ。

「あんた、自分の心は拾っていきなよ。」

あたしは踝を返して、後ろを見ないでバイバイと手を振った。

忘れてやる。あんな自分勝手なやつ。その角曲がったら、もう終わり。ああ、でも涙って片方の目からだけ出ることって、本当にあるんだな。―

 

どちらかと言うと後者が私好み。

 

音の響きって不思議で素敵。音が響けばイマジネーションも広がる。

 

―来週は一週間かけてドラマ感想ブログです。―
だけど予定は未定・・

 

 


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