森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「風林火山」面接試験

2007-03-29 01:54:48 | ドラマ (大河)
現在の道徳と常識を持ち込んでしまえば、非常と言う言葉では物足りず、酷い惨い人のする事に非ず、と非難してしまいたくなる勘助の仕官への道。

 ―だけど、今回から原作ありの「風林火山」―

 そして、ひとたび戦場に出れば武士の「仕事」は、敵の命刈り取る事。又、その「仕事」のためには自らの命もかけているわけで、おのずと生命観が、現在を生きる私とは違うに違いありません。

そこを踏まえて見なければならないのは、分かっているんです。
分かっているんだけど、気も合いそうにないいけ好かないやつだったとはいえ、言葉を交わし行動も共にした縁あるものを、あのように利用する事は、やはり私にとっては胸の痛いシーンではありました。


 青木大膳に板垣を襲わせ、そこを助けて士官の道筋を作る作戦ですが、その話に青木が乗れば、必ず裏切ってくる事は計算のうちだった勘助。その為の策も講じていた訳ですから、全て「ああなってこうなって」の計画通りだったということです。


 だけど板垣は勘助の「策」など見抜いていました。又、だけど、勘助はその上での板垣の行動も計算していました。

面白かったですね~。

詰め将棋と言うか囲碁の世界と言うか、そんな感じがしてしまいました。
よく、囲碁で、石をポツンと置いてそれを見ていた相手がう~ん、う~んとうなっていきなり
「まいりました。」
あの世界観ですよ。


 そして晴信はその解説をする囲碁マニアのような感じがしてしまいました。嬉しそうでしたよね。でも、晴信は解説者ではなく、当の勝負の相手ですね。板垣は唯の碁石の一つ。別に勘助は仕官がしたいだけで、勝負を挑んでいるわけではないのですが、晴信には勝負を挑まれたような、そんな感じがあったのでしょうか。ワクワクしていているような晴信でした。

晴信は乗りこなすことが難しそうな暴れ馬が、好きなんですね。


 勘助は甲斐に仕官がかないました。が、心痛いシーンが続きました。
勘助を重臣達の真ん中に座らせて、最初に言っていた以上の優遇条件を伝えます。そして、重臣達に意見を言わせるのです。


 このシーン、まるで就職試験の面接のようですね。

勘助が今までずっとずっと受けてきた冷たい視線が、ここにも多数ありました。心を傷つける遠慮ない言葉もありました。


 ―  知識あり  才能あっても  フリーター
 ―   フリーター  何年やっても  職歴なし
 ―   徒に    悲しからずや  四十二歳

なんて、詠んでいる場合ではないですね。(もう木曜日ですよ~。今頃テレテレ書いていてどうするんでしょうね。・・・まあ、いいや


でも、勘助が
「戦に勝つ極意は、戦をしないこと。」と言った時、重臣のほとんどが笑ったのに、晴信はピッカーンと閃いていましたね。流石ですわ。

だって、「常勝武田」の秘密の種明かしはそこにあるんですものね。(日にちがまたがったり、時間が深夜だったりすると、文体が変わっちゃってるかなぁ?)


二次面接が終わったら、最終テスト。次回は剣豪といざ勝負。



 策士勘助は、前回までの強さとは打って変わり、やたらヨロヨロして「策」で勝つ男と言うイメージが前面に出ていましたね。
又、その時代、国主が国を追われるということは、死にも値することなんだと平蔵の喜ぶ顔を見ていて、そう理解しました。そうすると、勘助の先週の行動も少しは理解できるかも知れません。
 これからは「?」に思うことがあっても、少し放置しておくことにしましょうと、思いました。


―あんれまぁ、今回は長いずら。もっと、早い、完結、でやるじゃんよー。そうでなかったら、アレだがね。―って独り言です。


<追記です>
ぐるっと一回りして、皆さんの記事を読んでまいりました。皆さんの記事があまりにも面白いので、ちょっと、落ち込んでしまいます。
それは、ともかくですが(仕方がないことなので)
我が家の子供は就活中。それでかなと思うのですが、『どうも勘助は仕官できました。』と言う感覚ではなくて、内定もらってバイト中とか、新入社員の研修期間中で本採用ではないと言う感覚の方に近くなってしまいました。次週は本採用への道。
コメント (16)
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