森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

百鬼夜行抄「言霊の木」

2007-03-04 02:36:05 | テレビ・ラジオ

 子供の声というのは、なにやらどんな演技より強い説得力があるときがある。泥人形が壊れる時「止めてくだされ」と呟くようにいったとき、不用意に涙が出た。

 司が外で男から丸太を預かってくる。赤目が登場してきた。その木の塊は、凶事しか占わない占い師に姿を変えて、母、絹が三日以内に死ぬと言う。その言葉に翻弄されて、司はろくでもない妖魔を自分で引きずり込んでしまう。

 律は、木の塊と同時に現れた泥人形によって、その占い師は凶事しか口にせず、気にかけるなと忠告されていた。土人形は何か使命を持っているが忘れてしまっている。事が動き出せば、自然に全てが動き出すと言った。

 司の引きずり込んだ妖魔は追い払い、律は心配ないとは言ったものの、実は思い切り気になっていた。

 その三日目。絹は階段で泥人形を見つける。そこに泥人形がないことに気がついた律は事は動き出したと感じ母の姿を探すと、その背後に占い師が剣を抜いて襲い掛かるところだった。

「危ない」と言って、そこに割り込もうとする律だったが、その剣は振り下ろされてしまった。

「やめてくだされ」と呟くような声と共に泥人形が転がった。

「見つけたばかりなのに、壊れてしまって可哀相。」とは絹は立ち去るが、そこにはかぶりを取った占い師とその幼い息子の姿があった。

その昔。
凶事しか語らない占い師は、その占いがあたって欲しいばかりに生霊になって、占った相手を殺していた。そんな母の行いを諌めようと、息子は、身代わりになって死んでしまう。母は悲しみのあまり、山で首を括って死んでしまうが、悲しみのあまり、自分に起きたことを忘れてしまい、その悲しみだけが、首を括った木の中に封じ込められてしまっていた。その想いを解放したものがいた。それが赤目だった。

また、再び同じことをしようとしていた母を、また同じように身代わりになって諌めた息子。二人は抱きあって消えていった。

絹は泥人形の墓を丸太で作って供養していた。

律は思う。この母は時には何でも知っているのではないだろうかと。

と言う、お話でした。
短いのによくまとめたなと思う人には面白く、ものたりなーいと言う人には、深みのないと言ったところでしょうか。

                        

        

 

コメント (2)
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「相棒」―殺人の資格

2007-03-04 00:31:06 | ドラマ(相棒)

 やっぱり、水曜の夜は「相棒」だ。どんなに自給自足の創意工夫の生活に感心しても、その後、「ハケンのハルちゃん」がスカッとさせてくれても、「相棒」がないと何かきまりが悪い。
 それなのに、後二回なんだって   

 今回のテーマは重かったですね。でも、見応えがありました。犯人の動機に同情できるものがありました。
 「マスコミの責任、警察の責任。」―言葉にすればこんなに軽い。だけれども、それに本当に翻弄され苦しめられた人の心には、その後の人生を変えてしまうに違いないと思います。

交換殺人かと思い、ちょっとつまらないなと思ったら、そんなわけありませんでしたね。やっぱり「相棒」ですから。

ストーリーはココでね。

犯行の目的が、芝木を本当の殺人者にすることなんて凄いですね。

でも、前回の「女王の宮殿」でもそうでしたが、殺人を未然に防ぐことが出来て素晴らしい結末だと思います。ちょっと、そういう刑事ものって、あまりないと思いませんか。一番救われているのは未遂に終わった犯人達だと思います。

こんな素敵な「相棒」も残りわずかだと思うと、違う心配で不安になります。シーズン6はあるんだろうか、必ずやってよねとか、そんな類ですが、無用な心配をせずに済むように、HPには「シーズン6でお会いしましょう」みないなことを、ぜひ明記して欲しい所です。

とか言って「長いお別れです。さようなら」なんて明記されたらどうするのってなもんですよね。


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