森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

お墓参り風景 

2007-03-24 10:21:49 | 家族スナップ
 
 先日21日、例年通り姑と一緒にお墓参りに行きました。その時ルート少年はお留守番です。教習所通いで疲れていて寝ていたいというので、おいて行くことにしました。ラッタさんは、帰りに昼食を食べて帰ってくると言ったら、寝ていたのに食事につられて着いてきました。


いつもは張り切ってだか、又は遣らされてだかお墓の掃除を遣ってくれるラッタさんは今回は水を掛けてくれるだけです。

「俺、今日は水掛係な。」
「いいよ、じゃあ、はいここ掛けて、はいこっちも。」
その日は水も暖かく(井戸水なんですね)掃除するにはとっても良い日でした。
「だけどサア、墓場で『みずかけ係』なんて言うと、妖怪みたいな感じじゃない。」
「あっ、俺も今そう思ってた。特に『がかり』のところが。」
「じゃあ、ほら『妖怪みずかけがかり』、ここのところにもうちょっと水お願いね。」


そこにお寺の管理費を払って来た姑が来て
「じゃあ、私はこっちを磨こうか。」

これ姑。ニューフェイス。

お墓っていろんな形があるかもしれないですが、義父のお墓は隣と隣が椅子のひじのようになっているんです。低い平面のフラットな石で仕切られているんですね。

姑は、墓の横に行く時に
「ちょっと、ごめんなさいね、失礼しますよ。」って、お隣の仕切りを踏んで脇に行きました。
「ちょっと、おばあちゃん。お隣の方は『はい、いいですよ』なんて言っていないかも知れないじゃないですか。『ちょっと、あんたねえ』って言ってるかもよ。」


「おや、まあ。そんな近所じゃないですか。近所のよしみでそんな堅い事言わないでくださいよ。」
「大丈夫ですよ。何言われたって、都合の良いことに私達には聞こえやしないんだから、都合よく解釈しときましょう。」


「あ~、もしもし。あんたらねぇ。」

微妙に冷静に人の話を聞いている妖怪なのでした。



 帰りに回転寿司に行くことになりました。すると、私は家でグータラ転がっているルート少年が不憫になって来ました。この話では影の薄いパパさんに頼んで、家に立ち寄ってもらう事にしました。


「なんだお前。すしだと行くんかい。」
「まあ、そりゃね・・・」
「ちょっと待てぇ。すると、俺も家で寝ていたとしても寿司にはありつけたって訳か~。おい、なんか納得できないぞ。」


「何をぬかすか。君が付いてきたからお寿司にしようかって気にもなるんでしょうよ。来なければお昼は戴いたおはぎよ。私はそれでもいいんだから。」
「そ、それも~」


いいではないか、みずかけがかり。お墓参りは家族団欒のお気軽レジャーよ。今はいないその人もその時は一緒、ねっ。


コメント (2)
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