森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ワーズワースの詩2「水仙」

2007-09-23 15:50:12 | 思いつくまま

 

 

ワーズワースの代表作と言うと、知っている方は「水仙」を思い出すらしい。

 

 

  The Daffodils
 

  I wander'd lonely as a cloud
  That floats on high o'er vales and hills,
  When all at once I saw a crowd,
  A host of golden daffodils,
  Beside the lake, beneath the trees
  Fluttering and dancing in the breeze.

  Continuous as the stars that shine
  And twinkle on the milky way,
  They stretch'd in never-ending line
  Along the margin of a bay;
  Ten thousand saw I at a glance
  Tossing their heads in sprightly dance.

  The waves beside them danced, but they
  Out-did the sparkling waves in glee:-
  A Poet could not but be gay
  In such a jocund company!
  I gazed - and gazed - but little thought
  What wealth the show to me had brought;

  For oft, when on my couch I lie
  In vacant or in pensive mood,
  They flash upon that inward eye
  Which is the bliss of solitude;
  And then my heart with pleasure fills,
  And dances with the daffodils.




    


「黄水仙」   

 

谷また丘のうえ高く漂う雲のように

ひとり彷徨いいけば

ふと目の前に広がる一群の

黄金色に輝く水仙の花たち

湖のほとり、木立の下に

微風に翻りつつ、はた、踊りつつ。

 

天の川に輝きまたたく

星のごとくに打ちつづき

彼らは入江の岸に沿って

果てしなき一列となりて延びていく

目に映る百千もの花は、楽しげに踊り頭をふる。

 

ほとりなる波は踊れど

嬉しさは花こそ優れ。

かくもこころよき仲間の間には

詩人の心も自ら浮き立つ。

われ飽かず見入りぬ、、されど。

それは我に富を見たらせしことには気付かざりし。

 

心うつろに、われはもの思いに沈みて、

われ長椅子に横たわる時

孤独の喜びなる胸の内に、

水仙の花、ちぢ閃く

わが心は喜びに満ちて、

水仙とともに踊る。

 

     「 ワーズワースの詩」で、ネットで検索すると、「虹」か「水仙」ばかりが出てくる。

―この詩が大好き。―
―水仙を見ると、ワーズワースの詩を思い出す。―という言葉にたくさん巡りあった。そんなにポピュラーな詩だったのだろうか。また、
―高校の教科書で習った―という言葉にも同様だった。これは、私も可能性があるが、記憶がない。英語は嫌いで苦手だったからナァ。 

 

 でも、これからは思い出すかもしれない。画像は「ひたち海浜公園」で撮ったものの切り取りだ。この公園には二度ばかり行ったが、最初に訪れた時は、まさにこの水仙の季節。水仙の咲き乱れる様に感激したことがある。木々の間に佇む様に咲いている水仙だが、しっかりと春の訪れの賛歌を歌っていた。「ひたち海浜公園HP」で、その画像を見ることが出来る。

 私はこの詩に触れた時、なかなかその詩のイメージが心に響かず、難解な詩に感じた。だが、ふと記憶の中の感動に触れなおした時、力強い自然のパワーに対峙した時の、振動してくるような思いが伝わってきた。

 ちなみに既に古い情報ではあるが、その「水仙」をラップにして歌っている映像がある。観たけれど・・・・・微妙・・・・・・→ここ

  

     

 

 

  

   

ワーズワース詩集
ウイリアム・ワーズワス,田部 重治
岩波書店

このアイテムの詳細を見る
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする