森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「おばけかぞくのいちにち」

2009-08-19 13:58:35 | ユーモレスクを聴きながら(book)
おばけかぞくのいちにち さくぴーとたろぽうのおはなし こどものとも傑作集
西平 あかね
福音館書店

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一年に二回、子供を集めてパーティをしてきましたが、その時やっていた事が絵本の読み聞かせです。何を読もうか本を選ぶ段階から楽しいのです。今回は前にも紹介した「つみきのいえ」にしようかなと思いましたが、少し長いので 最後にろれつが回らなくなりそうです。長さがポイントです。

つみきのいえ
平田 研也
白泉社

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この本の感想は→ここです

長さがポイントと書きましたが、では内容はどうなのかと言うと、良書であれば「読み聞かせ」の場合少々難しい内容でも、低学年でも理解できる事が多いのです。

でもこの場合、私は自分の言葉でコメントを入れて解説を挟む事があります。主に内容のと言うより言葉の意味の解説です。

では低学年向きの場合はどうなのかと言うと、これもまた高学年にもO.Kなのですよ。

要するに、子供は大人に本を読んでもらうのが好きなのですね。

今年選んだ本はタイトルにも書いた「おばけかぞくのいちにち」。

登場人物がふたりとも保育園に行っているので、低学年向きと言えるかも知れません。内容も単純です。子供が考えるような想像の世界ですが、なんともいえない楽しさユーモラスさがあって、その世界に引きこまれます。

欲を言えば、登場人物の一人を小学4年生くらいのお姉ちゃんぐらいにしてくれると、物語にも巾が出るのにと思ってしまったのですが、まあ、余計なお世話ですね。

 なかなか寝ない子供に、おかあさんが
「もうおばけのじかんよ。」と言います。

みんなが寝るころお化けの家族は何をしているのでしょうね。

でもこんな家族の一日を垣間見てしまったら、
「早く寝ないとおばけが来るわよ。」と言っても、会いたくてベッドの中でソッと寝たふりをしたくなりますね。

 

                  

 私は上の子どもラッタ君には声が枯れるまで本を読んであげた記憶があります。でも、落ち着かなくて言葉も遅かったルート君は、私と遊ぶより常にラッタ君に構ってもらう事を望んでいました。弟の宿命と言うのか、姉にまとわり付いていた私にはとても良く分かる感情です。でも、親としては物足りなくちょっとつまらなかったのも確かです。喜ばなかったので本も読んであげませんでした。

でもこんな本に出会うと、諦めずに彼にも読んであげれば良かったなと後悔するのです。

子育てが本当に楽しい時代は意外と短いのですものね。
何事も過ぎてから気が付くものなのでしょうね。ちょっとその事を考えると、切なくもなってくるのですよ。


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