森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

真田丸第5回「窮地」

2016-02-08 09:20:43 | ドラマ (大河)

何かの番組で三谷幸喜の子供の時の遊びは、戦国武将ごっこだったとやっていたように思います。コスプレからシナリオまで作り、時には撮影まで・・・・・。(間違えていたらごめんなさいと言う所なのですが、たぶん大きくは間違えていないと思います。)

 

今回の「真田丸」を見ていて、これは三谷氏が子供の時から頭の中で何度も繰り広げていた妄想の世界の具現化かかと思ってしまいました。

昨日今日、浮かんできた発想じゃないんじゃないのかと。

 

その時あなたは何をしていたかと言う共通体験みたいに感じる大きな事件って今でもあるじゃないですか。

「本能寺」はまさにこの時代の共通体験ですよね。

その時に彼らはどうしていたのか!?

 

「本能寺」の後の家康を、こんなに丁寧に描いたもの、見たことある?

そしてこんなに面白かった伊賀越え、見たことある?

「決死の逃避行」って言葉が本当に伝わってきました。

余裕の顔の半蔵が出て来て、これでもう大丈夫なのかと思ったら「押し通します。」と言うし、一番の近道は鹿と忍者しか通らないような崖に近い険しい道。

「鹿も四足、馬も四足」って義経は言ったけれどね、人は二本足だから気合しかないですよね。

城に戻った家康は、もうボロボロのヨロヨロ。

だけどキュートで可愛い。

 

ドラマでも映画でも、敵が強くて憎たらしいと断然面白くなるってものでしょう。

だけどこの最終的ラスボスになって行くはずの家康が、こんなに魅力があると言うのは、これはまた凄い最後になって行くと期待しちゃいますよ~。

 

さて少々遅れて「本能寺」情報が流れてきた信州。

本心はと信幸に問われた時に、

思わず私「分からない!」と昌幸の代わりにテレビに向かって答えてしまいました。

すると昌幸、「まったく分からーン!!」と同じセリフ。

「だよねー!!」と、テレビと会話をしてしまった私。←孤独な老婆じゃないんだから、ヤメロ~^^

いくらなんでも情報不足で分かるわけもないし、「信長、なぜ死んだ!!」と嘆く昌幸の気持ちが分かりましたよ。

 

真面目な信幸は織田の家来になったのだから、真田の取るべき行動は決まっていると言う考え。

確かに正論なのですが、生き残ると言う本来の目的の手段じゃないのですよね。

 

さらに情報が遅れに遅れていて未だに「本能寺の変」を知らない、信州の信長の家来滝川一益との会話のシーンは静かで穏やかな良いシーンでしたね。

「戦のない世が来るぞ。」と一益に語らせ、昌幸に

「愚かな事をした、光秀。」と言わしめるのです。

 

人々の「知る」ことによっての行動の時間差が、なんか凄いと思いました。

そして上杉はいつだって上杉。美しい武将ですね。

弱った所をつつき叩くのは獣の戦いの常套です。彼らは獣戦いを戦国の世であってもしないのです。

カッコいいです。

 

信繁による松の安土城救出劇も面白かったです。

でも逃げるシーンの面白さは、今回はみんな家康が持っていってしまったので、印象は薄い・・・・^^

 

このような「本能寺の変」のドタバタ劇の中にさりげなくきりのお話が紛れていました。

お城に上がってお勤めしていたら信繁との会話する機会も増えるだろうと言う父の言葉に、廊下に出て一人になると、嬉しそうに微笑むきり。

長澤さんが可愛らしかったです。

 

コメント (2)
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