森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「GO !」&「愛しています。」は魔法の言葉

2016-09-16 18:19:02 | テレビ・ラジオ

水曜日に「家売るオンナ」が、木曜日には「はじめまして、愛しています。」がそれぞれ最終回を迎えました。

この2本が終わってしまうと、私の今シーズンのドラマ視聴は一応終わりです。一応と言うのは、日曜日の「仰げば尊し」の裏だった「HOPE」を気が向いたら録画で見るか、WOWOWで頗る丁寧に描かれて好印象な「沈まぬ太陽」を見るからなのですが、感想は書かないと思うので一応終わりと言う感じです。

一言で感想を言うならば、水曜に笑って木曜に泣いてと言う所だったと思います。

 

「家売るオンナ」が最終回を迎えて、感想でも書こうかなと思った時に、ちょっと私、混乱しました。何をかって言うと、この作品の脚本は大石静さん。それなのに「はじめまして、・・・」の遊川和彦さんかと、ふと思ってしまいました。確かにチョー個性が強いキャラのヒロインのサンチ―の描き方がいかにも遊川さんポイと言う点も挙げられると思うのですが、それよりもサンチ―こと三軒家チーフが5分で、いや本当に5分と言うわけではなく、感覚として5分程度に感じると言う意味なのですが、自分の人生を語るところなどが、まるで家政婦のミタのように感じ、ちょっとした混乱が起きたのです。

まるでホームレスの様に見える大富豪に、
「自分はホームレスでした。」と語り、ちょっとずつその過去が知られて行く所も興味を引っ張りましたね。

白洲美加に自分の過去を語り、彼女を諭すシーンで、言葉だけで視聴者は彼女の過去を知り、謎めいた美女の三軒家がグッと身近な感じになる所もうまいなと思いました。

なんだかんだと言って、この「家売るオンナ」はコメディですよね。とっても楽しかったし、笑えました。

だけどコメディは、意外と奥が深い。

毎回三軒家チーフの言う事に頷くことが多かったと思います。

北川景子さん、無表情の個性キャラを熱演していたと思います。笑えないのって辛いですよね。

他のキャストの方々も、みんないい感じで撮影現場は楽しかったのではと思います。

どうしようもないみんなの足引っ張りの白洲美加をイモトさんが好演。図々しくてダメダメな感じが伝わって来て、良かったですよね。この役を太眉を落としたイモトさんがやってるって、最初は気が付かなかった人も結構いたみたいです。

「イッテQ」は体力勝負の番組なので、今から次の為の準備は必要ですよね。

 

こういうコメディでは、庭野や屋代との恋は生まれるのか、そしてどうなっていくのかと言う点においては、だいたいどうにもならないのはお約束のようなものですよね。でも屋代とは、テーコー不動産の方針に逆らったために仲良く退社し、サンチ―不動産で働く事になりました。

最終回で

「仲良く辞表を書こうか。」と言った屋代に

「仲良くとは?」と言う言葉に拘った三軒家に、思わず微笑みました。

だけどトンデモナイギリギリの人生を歩んでいたから、彼女には怖いものは無いんだなと思いました。

無表情で吠えるように言い切った「会社の犬 !」は、やっぱり笑えるけれど奥が深いなと頷くところでもありました。

コメディはある意味メルヘンにも通じるんだなと思いました。

とにかく

「GO !」はマイブーム。自分自身についつい言いたくなってしまう言葉だったと思います。

そう言う方も多かったのではありませんか。

 

メルヘンだなと思ったもう一つのドラマは「はじめまして、愛しています。」でした。

特に日本人にとって「愛しています。」は心の中では何度も繰り返すことがあっても、または他の言葉に変換されて言う事があっても、敢えてストレートには口にしない言葉と言ったら、この言葉がナンバーワンなのではないかと私は密かに思っているのです。

その言葉を敢えて乱発するこの物語は、本当はリアルからかけ離れているのだと思うのです。

ネグレクトと言う虐待を受けていたはじめ(ひかり)は繋がれた鎖を外し、ピアノの音に導かれるように美奈と信次の前に現れて、そのはじめを特別養子縁組をし本当の親子になっていくまでの物語です。

近頃普通の物語展開ではないようなドラマが流行っているみたいなので、これも最終回では番狂わせが起きるかと思ってしまいました。はじめの生みの親の黒川泉がはじめの父は自分の父と言う衝撃の出生の秘密を話し我が子に心の底から謝罪をした時に、解き放たれて、この少女は親に戻る事が出来たように感じました。親に戻れたのだから美奈はひかり(はじめ)は泉に返すのではと思ってしまいました。いや返すべきなのではと思ったのかもしれません。それは私の心の中の声だったのでしょうか。

だけど将来、その出生の秘密をはじめが知ったならば物凄く苦しむし、高慢な態度の泉の母の月子も苦しむ。

この結論で良かったのかもしれません。

メルヘンなのですから。

はじめの出現と関わりを通して、美奈と信次の周りの人たちとの繋がりがみんな良い方向に変わっていきます。

ふたりの親との確執、弟と妹の生活。ずっと寄り添っていてくれた秘書の方への感謝も含めて、「家族と同じ。」と最終回で初めて言えた事も良かったです。

その関わり方や触れ合いの節目でいつも出てくる「愛しています。」と言う言葉。

分かっていても、ある時にはちゃんと声に出して言いましょうと言う言葉なのかも知れません。

が、もしもそう言う趣旨でその言葉が使われていたのだとしたら、私はちょっと鬱陶しく思います。余計なお世話のような・・・。

敢えて日常ではあんなに乱発しない言葉を使ったのは、これは魔法の言葉なんだよと言う意味だったのだと思うのです。だから時にはその言葉を使ってみようと言うような意味だったんじゃないかと思うのです。

同じに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、微妙に違います。

 

とにかく、毎週泣いていました。ドラマで泣くって気持ちが良いですよね。

いかにも泣かせると言うシナリオを嫌う方もいらっしゃる方もいるかも知れませんが、私は単純な人なので意外と好きなんです。ドラマで泣いてリアルでは泣かない、そんな生活で行きたいですよ。

遊川さんは本当にいろいろなアイデアで物語を作っていくので凄いなと感心します。

 

最終回のラスト。

「10 10 085」

市役所の何かの数字を見て、美奈が

「とうとう親子」と言いました。

はじめが

「お父さんとお母さんは似てきたね。」と言います。

 

クスリと笑って終わり。

好きでした、このドラマ。

 

また来シーズンも、素敵なドラマに出会えますように♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする