森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

初秋の旅『馬籠』

2016-10-01 16:12:23 | お出掛け日記

「初秋の旅『妻籠』」の続き。

馬籠宿は中山道43番目の宿場です。

「つまご」「まごめ」、なんだか不完全なしりとりのような気がしてしまうのは私だけでしょうか。

馬籠宿は妻籠と比較すると坂が多く、つまり山道に沿って存在していた宿場だと思いました。

「木曽路はすべて山の中である。」

そんな言葉がぴったりです。

この文章は・・・・。

 

写真日記で記事を書いてみると、『妻籠』はそこそこの満足感で満たされました。

では『馬籠』はどうでしょうか。

「バスパックツアーだと、どうしても見るべきものをゆっくり見る事が出来ないよね。」などと偉そうなことを私は言いました。

実はこれは本心で、そこの部分は変わらない想いです。

でもそこで私はこう続けました。

「『馬籠』は北原白秋の生家があるのよね。」

この時点でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは間違いです。

あったのは「島崎藤村の生家」だった所です。

 

ああ、とうとうどっちも同じになっちゃったのね。

と、私自信もそう思って嘆きました。

でもよく考えてみると、それは違うなと思いました。

とうとうどっちも同じではなくて、

生きてきた年月で私が「藤村」の名前を思い出す機会が

ほとんどなくなってしまったからだと思いました。

「白秋」の名前と詩はこのブログ内でも結構出て来ていたのです。

「白秋」の名前が出てくるブログ内記事

「木曽路はすべて山の中である。」と言う書き出しから始まる

「夜明け前」は、若い時にはいつか読もうと思っていましたが、きっとこの先も読まないと思います。

(でも今、ウィキペディアのあらすじを読んで読んだ気になっている私。)←なう。

 

この馬籠宿には有名なお豆屋さんがあるのですが、この地域限定のお豆の名前は「初恋」。

味見をさせていただいて、なるほどと思いました。

リンゴ味の甘酸っぱい味がしたのです。

藤村の「初恋」の詩は、一番下に載せておきますね。

 

 

 

時間もなかったので、この石段を「藤村記念館」のところで上るのを止めてしまい、たぶんいっぱい見逃したものはあるかもしれません。

でも概ね、馬籠宿は門前町のように今もお店などで賑やかな所なのかも知れません。

 

おっと・・・!!

 

馬籠じゃなくて。猫籠 !?

たぶんお友達のスマホには正面から写ったブルーアイのニャンコがばっちり写ったと思います。

私のカメラはレンズ部分が飛び出すので、ニャンコは必ず目をそらすの。

プイッと目をそらされた瞬間画像です。

 

いにしえの中山道を訪れたい方には、資料館などがその入り口になるでしょう。

 

 

『馬籠』、秋の旅ー。

 

その時には少々の不満があっても、書く事によって思い起こせるブログって、やっぱり良いなって、

ちょっとそんな事も思いました。

 

初恋 島崎藤村

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
コメント (2)
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日記、

2016-10-01 00:49:26 | 詩、小説

朝起きて、そしてまた夜がやってくる。

その繰り返しはまるで海の波のようじゃないか。

 

若い時にはその繰り返しが単調だと罪のようにも感じたりもするもんだ。

だけど人生の下り坂をとっととと下り始めてみると

その単調な繰り返しが愛おしい。

 

誰が波の音を罪の音だと言うのか。

変わらずにさす日の光を退屈だと言うのだろうか。

 

だけど本当は

同じように繰り返されているように感じる毎日に

同じ日はないのだ。

 

今日と言う日をちゃんと見たのか。

今日と言う日をちゃんと聞けたのか。

今日と言う日をちゃんと感じる事が出来たのか。

 

夜の静かと言う音に

耳を澄ましなら

私は目をつむって考えているところ。

 

 

 ※            ※          ※

さすがに昨日は疲れました。妹の家の引っ越しのお手伝いに行ったからです。動いている時は良いのですが、座るとね・・・・・。

その前の日はバイト先の雇い主様とのお食事会。

疲れたり緊張もしたりしますが、楽しい毎日です。

         


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