森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「オリエント急行殺人事件」、映画を見てきました。

2017-12-10 14:06:19 | 映画

12月9日、時間の都合上、吹き替え版で見てまいりました。吹き替え版の方は小さめの部屋にての公開でしたが、それでも席は埋まっていました。さすが公開二日目の土曜日です。すぐ横に他人様が座るなんて久しく経験がなかった私でしたが、悲劇はそこから起きました。

 

なぜなら…横に座ったカップルの兄ちゃん寝てる!

しかもリラックスしすぎて、ひじ掛けからひじがこちらにいっぱいはみだして・・・・。

それ自分の彼女さんの方にやってよ~と思いましたが、みると両方にはみ出てる?

「アトカラフラレロ」と言う呪いの呪文をかけておきましたわ。

 

というわけで、きゅうきゅうとした思いで映画を見る羽目になってしまった私ですが、終盤、前の方からもいびきなるものが聞こえてきて、なんていうか、スクリーン前で驚愕の展開になってしまいました。

その展開を私なりに推理すると、時間帯が午後のひとときと言う昼下がりだったこと、日本語版で目をちょっとぐらい閉じても大丈夫と思って油断してしまった事、そして一番の理由は、物語の内容をほとんど知っていると言う点にあったのではないでしょうか。

この「オリエント急行殺人事件」には、最後に原作とは違う大どんでん返しがあるわけではなく、知っている通りの物語。

それでも見に行くのは、アガサのファンであり、キャストがどのようなお芝居をするのかとか、又演出はどうなっているのかとか見るべきところがたくさんあるからなんですよね。特にラストに至る流れとか。

物語の筋やサスペンス性を一番に重視するタイプの方には、少々昼下がりに見るのは厳しいものがあったのかも知れません。

だけどこの作品、私的には凄く良かったです。

演出も工夫あり斬新さアリで、知名度の高い原作に挑んだ気概みたいなものを感じました。

「オリエント急行殺人事件」はある意味、列車の中と言う室内劇のようなもの。それを大きく外からの視点で急行列車を映した映像の美しさも、まさかのアクションシーンがあるところも、更にまさかの雪の中のお茶&尋問シーンも、今までの枠をはみ出した印象を受け良かったです。

特にラストの選択を選ぶに至る経過のこの映画独自のシーンは、心を打ちました。

有名有名と連呼しているわけではありませんが、この記事では「知っているよね」という前提で書いてしまったかも知れません。でも若い人たち、今までミステリーに興味のなかった人には、「これから知る」と言う場合もあると思います。

その視点で見ると、犯人までは行きついても(それだけでも『おお~!』だと思いますが)、犯行時のいろいろな謎の意味などが分かり辛かったのではないでしょうか。

ミステリーの謎解き解説部分が、この映画は丁寧だったかどうかは疑問です。

つまり他の件に重みを置いたから。

ポワロと犯人との攻防・・・・

いや、あのシーンはある意味ポワロvsポワロなんだ・・・・と、私は思いました。

 

ケネス・ブラナーのポワロは、既存のポワロのイメージに拘らず独特の雰囲気を作っていました。鼻持ちならぬ高慢さを感じながら、むしろそれが癖になり奇妙な魅力に惹きつけられると言うポワロよりは、最初からなかなかの好印象なおじさんです。

どうでも良いような卵の大きさに拘る事で、奇妙な変人のイメージも微笑みが優しいものだから生きてなかったように思います。コアなポワロファンの皆さんのお眼鏡にかなうかは分からない事ですが、私はこれはこれで良いような気がしました。

たぶん世界からは受け入られたと見えて、ヒットしているらしいし、次回作「ナイルに死す」も決まっているようですね。

ああ、そう言えばあのシーンは、「最後の晩餐」みたいでしたね。絶対に意識していましたよね。

クスって笑ってしまいました。

あのシーンと言うのは、あのシーンで会って、一応この記事はネタバレなしで書いています。

是非ご覧になって、確認してみてくださいね。

 

あっ、もう一つ思った事を書きますと、あまり好きじゃないのですが、金田一シリーズで最後に刑事などがラストで「金田一さーん !!!」って、万感の思いを込めて手を振るじゃないですか。

変な言い方だけれども、オリエント急行のあの人に最後にそれをやってもらいたかったなあ。

 

このような映画は名優集めもポイントですよね。抑え気味のジョニデも良かったし、 ジュディ・デンチも。この人のシーンでは、ちょっと不意に涙が出ました。凄いなあって思いました。日本語版だったので、それは声優さんにも関係あるよなって思ったら、彼女の吹き替えは紅葉さんだったのですね。

ポワロの声は草刈さん。こちらはすぐに分かってしまいました。

ポワロがやけにハンサムに見えてしまったのは、この声によるものかも知れません。

そう思うと、これは字幕版で見た方が良かったかもしれないと思いました。

 

映画サイトからお借りした画像を貼っておきます。

見たよと言う思い出に。

 

 

 

 

(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation

 

地味で暗いけれど、これも大好きです。→ 名探偵ポワロ第64話「オリエント急行の殺人」

ある意味「忠臣蔵」、野村萬斎さんのポワロも魅力的でした。→三谷幸喜の「オリエント急行殺人事件」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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11月の養老渓谷

2017-12-10 00:04:03 | お出掛け日記

日々毎日、同じような日がやって来ても同じ日はありません。

新しい出来事をブログに書こうと思うと、ついつい日にち過ぎて行ってしまい、タイミングを逃してしまうものもありますよね。

11月21日、22日の房総の旅の記録もそんな感じです。

でも美しい風景をたくさん見る事が出来たので、今年の過ぎて行った秋のしるしとしてアップしておこうと思います。

 

養老渓谷に行ったのは、今回で3回目です。

2回目の時はブログに記事を書きました。

→「久しぶりのはとバスツアー 〈養老渓谷〉

 

今年行った「養老渓谷」は本当に美しかったです。

 

ほとんど写真日記です。

トップ画像は粟又の滝、もしくは養老の滝と言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「養老渓谷」には6つの滝があるみたいなのですが、立て看板みたいなものがなくて、そこが良いのかも知れませんが、どれがどれなのかさっぱり分かりません。

この旅行記(主に画像)は、他の記事に挟みながら、少々続きます。


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