人は失敗から多くを学ぶと言うのは本当の事だと思う。
※
小松寺に着いた時、私は思わず
「大丈夫よ。切り取りマジックを使ったら、いい写真が撮れるわよね。」と、
言ってしまいました。
星子さんと私は、写真などを撮るのが好きなのです。
※
白浜から館山に行くのには、千葉フリーキップが使えました。
それなのに、白浜から千倉に行くのには、普通にバス代がかかります。
そのからくりは分かりません。
それでも私たちは千倉に戻ることを選びました。
「戻る」と言うのは、昨晩は千倉からバスを使ってやって来たからです。
この時普通にチケットを提示して、初めて使えない事を知ったのでした。
11月22日、
バス代がかかっても千倉に戻り、そこからタクシーを使って(往復)この小松寺に向かったのでした。
そうまでして行こうと思ったのは、この小松寺は房総を代表する紅葉ポイントだったからです。
だけどタクシーに乗った途端に運転手さんが言いました。
「今年は紅葉が塩害で遅れているから、見頃は今週末ですねぇ。」
「えっ?」
HPなどには「見頃」と載っていたようなのですが・・・。
タクシーから降りた私たち・・・・
本当にがっかりしました。
ー 見頃とは言えないよねぇ・・・・。
池の周りの写真を撮っていたら、そこでやはり写真を撮っているおじさまが、
何やら周りの木に珍しいものがあるらしく教えてくれました。
「まあ、そうなんですか ?」とその時は言いましたが、
今となっては、何が「まあ」だったのか覚えていません。
いいえ、最初から頭に入ってなかったのです。
がっかりしていたので。
以下は切り取り画像マジックの写真たちです。
おやっ、
あれれ、
ちょっと綺麗じゃない ?
↑
なんか好きだわ、これ。
切り取りマジックはごまかしではありません。
確かにそこにあるものを、切り取って、視点をそこに合わせるだけ。
大事な事は「確かにそこにあるのだ。」と言う点なのですよね。
全体を観てがっかりしてしまうのは仕方がない事かもしれません。
でも記憶の中に、この確かにそこにあった美しさの方を残していきたいと思ったのでした。
もしもこの事から、何かを学ぶとしたら、
「ネット鵜呑みは危険」
・・・!
じゃ、なくて(それも少々)
全体を観て、すべてを判断してはいけないって事じゃないかなと言う点。
こんな事を言うのは、ほんの少しだけ苦手な人に苦しんでいるからだと思います。
その人の苦手な部分だけを切り取って、私は見ているのかもしれません。
また数学・国語・英語などが皆苦手で、ゆえに成績全体が冴えない子供がいたとするでしょう。
(このような子供はたくさんいます。)
でも走るのだけは誰にも負けなくて、韋駄天を武器に、名門校に合格していく子供もいるのです。
「切り取るチカラ」
と言うのは、物を見る力であり、大事な事だと、しみじみと思ったのでした。
私たちは、ここを後にして、再び千倉に戻り
そして館山に向かったのでした。