森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒18 第12話「青木年男の受難」

2020-01-17 01:00:48 | ドラマ(相棒)

《ドラマの感想はネタバレ全開。再放送時などの予習検索にはお気をつけて》

なんだかちょっと可哀想な気がしちゃったなぁ。

若い時はいろいろと、想いに駆られてたくさんの失敗をしたりもするじゃないですか。

だけどこの人の失敗は、この人自身の大いなる大志の道を阻む事になってしまったなと思うのですよ。

だって彼が、つまり木村がこのまま刑事でいられるわけはないですよね。

本当は、あんなキャリアの署長より(彼は下手をしたら冤罪を作り真実をうやむやにする、むしろ民衆の敵じゃないですか。)、真実を追求しようとする、木村のような刑事にずっと残っていて欲しいようなものです。

だけど真実を暴くように調べなおして貰いたかったという願いは叶ったようなものですよね。

ただ作戦が、甘く浅はかだったのではなかったのか・・・・。

父の無実を信じる青年を利用して、発覚した時の青年の未来など考えもしなかったのですから。

 

時々「相棒」は連作を作る時もあったでしょう。前に出た人がまた出てくるとか。あの時はネタ切れかとか、意地悪にも思った事があるのですが、こういう人の失敗からの再生のドラマを見せてもらいたいなと思ったりもするのですよ。

本当は成宮カイトのそれを見たいと思っているのですが、叶わないなら、こういう青年の続編をいつか見てみたいです。

 

物語は終わっても、その世界での彼の人生は続いているわけですから。

殊の外人生は思っていたよりも長く・・・・・・

そして残酷。

ちゃんと調べた結果、無実だと信じていた父は、やはり過失で人を死なせていた事が分かるのですから。

だけど青年の父は、過失で人を死なせてはしまったものの、ちゃんと罪を償おうとして、立派だなと感じました。だからそんな父だからこそ、彼は父の無実を信じたのでしょね。

そして木村のやった事も、すべては無駄ではなかったのでした。

真実の一つはちゃんと明らかになったのですから。

 

しかし青木はシブトイし図太いですね。ある意味逞しい。

そして感謝知らず。

だけど右京も、いつも青木に感謝していないし、彼のそのたくましさを知っているから、救助より真実の追及を優先させたのかも知れませんね。

悪態をついて去っていた青木を、なんとなく微笑ましく(?)見送っていた所なんかに、それを感じました。

面白かったです !!

 

 


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