森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

雨が降るように泣き 風が吹くように笑う

2020-01-03 01:58:41 | 詩、小説

人は「強くなれ」と言うけれど

弱いままではだめなのか

 

思わず膝を落し、手を大地に付き

手に着いた砂を落しもせずに

その手で目を覆い隠しワーワーと泣く

 

命ギリギリの淵に立ち

それでも明日を信じてニッコリ笑う

そんな人の強さに驚きながら

代わりに私が病んでいる

 

小さな猫が幸せそうに眠る

幼かった子供たちの声が記憶の中でよみがえる

なんでもない日常の中で

好きなものの数を数えては

クスクスと笑ってる

 

ある時は友たちとの

記憶にも残らない会話の中で

みんなの波に呼応して

声を出して笑っている

 

細い月が天空で光り、微かな風が梢を揺らす

見上げては置いてきた過去に

想いを馳せ

闇に向かって呟いている

「君をずっと愛しているんだよ。」

 

雨が降るように泣き、風が吹くように笑う

昨日と今日と明日

過ぎていく愛おしき日々

 

 

コメント (2)
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