沼に嵌って抜け出せなくなるので、韓国ドラマはお休みと思っていましたが、やるべき宿題を少々終えた私は、かねてから姉の蝶子さんに強く強く勧められていた「私のおじさん」を見てみることにしました。
韓国ドラマで姉のお勧めは外れたことがありません。
主演のイ・ジアンを演じたイ・ジウン(IU)は、「ホテル・デルーナ」のヒロインです。
「ホテル・デルーナ」はファンタジーでもあり、コメディ要素もたくさんあったけれど、心に残る切ないお話でしたね。
その感想は→「ホテルデルーナ~月明りの恋人~」
そのヒロイン役を演じたIUは、「国民の妹」と称されるシンガーなのだそうですね。
私は今の段階では、素敵な女優さんという認識です^^
そして好きです !!
そしてパク・ドンフンを演じたのはイ・ソンギュンです。
「コーヒープリンス1号店」のチェ・ハンソン 。また「パラサイト 半地下の家族」の金持ちの方の人^^
その感想の中には、彼の事はたった1行しか書いていませんが、一応載せておきますね。
イ・ソギュンは、本当に上品な感じがしますね。
この物語、本当に素敵です。
ラヴロマンスではありません。
会社を首になり無職の兄、かつては天才と評されたのにデビュー作で失敗して今はやっぱり家でごくつぶし生活をしていた弟。そして一流企業の部長で家族の一身の期待を担う次男のドンフン。だけどその彼も、同じ大学の後輩に抜かれ、花形部署から地味な部署に追いやられ、妻には浮気されていて、会社から追い出されそうになっていたのです。
まだ21歳のジアンは、親が残した借金のために仕事を掛け持ちし、本当に貧しい生活を送っていました。
しかも施設のお金が払えないからと祖母の面倒まで見ていたのです。
誰もまだ子供だった彼女に、遺産相続の放棄を教えてあげませんでした。また障害のある祖母の面倒を彼女が見る義務がなくて、その施設の費用は国から援助してもらえることを、ドンフンが教えてあげるまで、やはり誰も彼女に教えてあげなかったのです。
誰も彼もが必死で生きていました。だから一つ一つのエピソードが大好きで心に響きました。
ドンフンの兄サンフン、弟ギフン、この二人も大好きで、そしてこの三兄弟の母もすごくいい人でした。
この母は、高い教育さえ受けさせればと頑張って生きてきたのです。だけど結果は・・・・
この三人の兄弟のうち二人は、高学歴プア。
韓国の人の価値観や、職業に対しての考え方など、何となく分かってくるものがあったり。。。。。。。
あらすじは追っていませんが、この先はやんわりとネタバレしています。感想は山の様にありますが、上澄みのようなところだけ書いています。
彼らは必死で、そして寂しい。
だけどみんなが1歩前に進めたように思われて、あの人にもこの人にも別れがあったというのに、これは悲しいけれどハッピーエンドで終わったのだと感じました。
美しいドンフンの友達のジョンヒ。この人、オ・ナラという名前なんですが、劇団四季にも在籍していたことがあったらしいです。ほれぼれする美しさで、好きでした。
父を正当防衛であってもジアンに殺されてしまって、彼女を好きなのに憎まざるを得なくて苦しんでいるグァンイルもなんか好き。
彼も最後に一歩踏み出せたのも良かったです。
姉が、この俳優さん(チャン・ギヨン)は優しい人で、だからジアンに暴力を振るうシーンは苦しくて難しかったんだよと教えてくれました。
ずっと自分の本心を誰にも語らずに、我慢ばかりしながら穏やかに暮らそうとしていたドンフンですが、最後に妻も去った部屋で一人食事をしながら泣くじゃないですか。思わずもらい泣きしました。
彼は泣いて、そして自分の次に足を踏み出したのかもしれません。
ジアンの祖母のお葬式。途中で何となく、こうなるぞと予想をしていました。
でもそれを叶えてくれたのは、お兄ちゃんのサンフン。ずっと孤独で寂しく生きてきたジアン。でもたった一人の優しい人に出会って、そこから人の縁が繋がって、多くの人が訪れたお葬式が挙げられたのですね。
今は、特に日本は、コロナ禍で家族葬のような小さなお葬式が好まれていると思うのですが、日本でもほんのちょっと前までは、親のお葬式は子供たちの甲斐性と思われていた節もあったと思います。
このお葬式、予想通りだなと思いましたが、それでもジーンとしました。
やはりこのドラマは、素敵なお話でしたね。