森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

2014年2月8日は大雪

2014-02-10 07:10:26 | 家族スナップ

いつか、想い出すのでしょうか。

2014年、2月8日は雪がたくさん降ったことを。

 

ルートが本当に疲れ果てた顔をして、昨日の夜、帰ってきました。

8日の夜、彼は電車がタッチアウトで止まってしまい、とうとう家には帰ってくることが出来ませんでした。

 

タクシー乗り場もバス乗り場も長蛇の列で駅の中をまたいで列の最後の方は反対側の外に飛び出してしまっていたそうです。

雪が深々と降っているというわけではなく、吹雪いていました。

 

翌日も仕事です。彼の仕事はかなりハードなのです。

ルートは帰宅を諦めてネットカフェに泊まるという、初めての経験を選択したのでした。

成人男子といえども、私にとっては子供でありまた大切な家族なのです。

彼が暖かくて取りあえず眠ることの出来る場所を確保したことが分かるとホッとしました。

だけど私が暖かい部屋でパソコンに向かっている間、彼はドンドンと冷えていく体で、駅にあふれている人をその目で眺めながら、また吹雪く雪の中を歩いてネットカフェなるお店に向かって歩いていたのかと思うと、ちょっと切ない夜でした。

 

だけれど、どんなに寝心地は悪いだろうなと思っても、落ち着く場所を確保したことがわかった後は、そんなには心配はしませんでした。

遠い古の戦国の時代なら、とっくの遠に初陣を済まし、家に残る母は、命繋いで帰って来いと祈るばかりです。

今だって同じです。

 

家の明かりは暖かく、家族はその明かりの下にいる。

自分だけが他の灯りの下に立っている。どんなに人があふれていても、ぽつんと一人で立っている。

それがどんなに心もとなく寂しいことなのか、経験のある人も多いはずです。

そんな経験があるからこそ、人の寂しさや人の今ある状況も理解できるのですよね。

であるならば、彼の今度の経験は、彼に多くのことを学ばせたのではないかと思います。

いや、学んだかどうかはわかりませんが、「学ぶ」ほどおこうさんじゃないかもしれませんから。

でも心と体には刷り込まれたと、私は信じているのです。

 

帰ってきたルートくんに

「ねえねえ、ネカフェってさあ、どんな風に寝るの。幾らぐらいするの。今度旅行に行ったら、そういう所に泊まろうかな。椅子で寝るのも一泊ぐらいだったら平気そう、私。」

「おすすめしませんよ。飲み物は自由で漫画は読み放題、ネット環境も悪く無いです。でもうとうとしかかると、他人のいびきではっと目がさめるんですよ。」

「ふーん、真夜中でも寂しくなくていいじゃん。」

「むむむ、それはどうだろうか・・・・。」

いやいや、そんなにまじめに答えなくてもいいからね。

 

いつか想い出すのでしょうか。

2014年2月8日に雪がたくさん降ったことを。

 

 

以下は写真日記

 

 

ベランダから見た風景です。一つ前の記事の画像と比較して頂ければ分かると思いますが、かなりの雪の量に違いがありますね。

 

 

 

 

だけど、向こうの木には雪が積もっていません。風も強いので揺れる木には雪は吹き飛ばされて、さほど積もっていないようです。

 

 

ベランダにも雪は舞い込んで・・・・

 舞い込んだといえば、玄関の方もとんでもないことになっていました。マンションだというのに玄関前に降り込んだ雪が積もっていました。

 

ちょっとだけと思って、塵取りで玄関前の雪を片付けようとしたら、雪の重さで塵取りがバリバリっと粉砕してしまいました。

水分が多く、サラサラしてるのかと思ったら重い雪でした。

 

静かな夜・・・

いやいや、はしゃいでる青年たちがいましたね。

声がでかいぞ。

テンション高いぞ。

でも気持ちわかりますよ。

 

そして、夜は明けました。

 

雪が木に積もっていないし、土が見えているところがあって、この写真だけだとどのように感じますか?

夜、雪は風の音とともに真横に降っていました。吹き飛ばされてしまったのです。

雪国に住む人から見れば、この騒ぎはなんだって思われるでしょうね。

それだけ、首都圏は慣れていないのです。

 

夫が来週も危ないらしいなどと抜かす。

「もうもうもう、いいでっす!」

雪よ、今年はもう降らなくていいですからね。


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