映画館で見逃して、DVDも借りられず、ずっと見たかった「ハウルの動く城」。やっと「ゲド戦記」のお陰で、テレビで見ることが出来ました。
ムムム、難解ではありませんか。物語は単純で分かりやすいですよ。今更ですが、荒地の魔女に90歳の老婆にされてしまった少女ソフィ-と、臆病だけれど美しい魔法使いハウルとのラブストーリーです。
ジブリ作品はアニメでありながら、「受け取れる者が受け取ればいいのさ、このメッセージを。」というところが多分にあるじゃないですか。だから、かえって子供から大人まで引き付けられるわけだし、私も実はそういう部分が結構好きで、
「いいわよ、受け取って差し上げましょう。」という気にもなるわけだけど、そう意味では、何か、ドンとくるものがないような気がしました。ちょっと暴走気味?
じゃぁ、つまらなかったのかというと、そんな事はありません。でてくるキャラクターは、みんな可愛くて愛すべきものたちでした。映画館で見た友人達は、ソフィーの声のことをボロカスに言っていました。が、私にはそんなに変には感じませんでしたよ。確かに17歳の声には無理がありました。ただ、いくつかの大切なセリフには倍賞千恵子の演技力に頼るものもあったかと思います。だから、まあ、いいやと思うのです。「まあ、いいや。」か・・・まあ、いいか。
それでは、木村拓哉の声はといえば、こちらは驚きですよ。ハンサムで、自分の美しさにこだわるハウルにぴったりです。しかも、キムタクの顔が浮かんできません。メリハリないセリフの言い方も、計算されたもののように思うのです。どうしてこの人は、なんでも器用にこなすのでしょう。
私も、ソフィーと一緒にハウルに恋をしてしまいそうでした。疲れ果てて帰って来て、カルシファーの前に座り込むハウルを、後ろから抱きしめてあげたくなってしまいました。母として?まさか~、恋する少女として・・・・・・・・まあ、いいか。
映し出される風景も美しく、魔法の仕掛けも楽しく、大団円のラストも幸せな気分になりました。
夏休み最初の日に、「ゲド戦記」のアピールのためといっても、テレビでこの作品を放送したのは、子供たちにとっては嬉しいプレゼントだったのではないでしょうか。
ラッタ君が、ネットに載っている「ゲド戦記」の酷評を教えてくれました。え~そうなの。私なんかさあ、予告編の歌聞いただけで涙ぐんじゃったのに、自分で見るまでは、人の意見で決めたくないわ。と言いながら、これも人の意見だけれど、「ハウルよりまし」と言っている人も多いよ~。
そんな会話が成り立ってしまうのが、今の、ちょっぴり本音の気分かな。
2008,10,4 追記
上の感想を今読むと、どうも一回目はそんなに楽しんでいないような口ぶりですね。昨日10月3日にまた、テレビで放映されたので観ましたが、なかなか面白かったです。映画と言うのは見るこちら側のコンデションや気持ちによって、面白かったりそう感じることが出来なかったりするものなんだと思いました。だからと言って、「ゲド戦記」はふと見たくなるようなものではありませんが。
二回目の感想はこちらです。→ココ
最近の宮崎アニメは抽象的で分かりにくいものが多い気はします。キムタクは思ったより自然で、知らなければ分からなかったと思います。
kiriyさんもハウルに恋した人?
ジブリ始まって以来の美青年、って、関連の本に書いてありましたよ~。
私はストイックなアシタカも好きですけどね。
物語がどうのこうの、と言うよりもう素直にハウルに
あの戦争は何のための戦争?とか、分からないことが多くて、終わってからも質問したい事が色々、消化できてない部分が多いです。
だから感動も今ひとつなかったですね。
今回は、特に「分かるやつが分かればいいのさ」と言う姿勢を感じてしまいました。
確かに何度も見る楽しみはあるかもしれませんが、作り手が、それを何度も見ることを想定して作るのは、いかがなものかと思うのですよ。
実は、この作品にかなりまじめに向き合ってしまうと、かなり辛口になりそうで、しかも長くなってしまいそうだったのでアニメとして良かったかなと思うところを書き留めておいたのです。
絵の美しさは相変わらずで、ジブリが大好きなので、次回作に期待している私です。
キムタクは良かったです。またファンになってしまいました。
あ~、私ってただ綺麗な青年に弱いだけなんじゃないかしら~
もう、大迫力のハウルの城を大画面で見るチャンスは、残念ながらないわけですよ。
でも、風景が本当に美しくて心惹かれました。登場人物も魅力的でしたね。
ただ、宮崎さんの押し付けがましいメッセージを受け取り拒否してしまうと、多少物足りないストーリーだったような気がします。
そんな事言ったら、キムタクとハウルに悪いかな・・