森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「赤と黒」

2009-08-06 01:16:40 | 観劇・コンサート日記

WOWOWで2008年3月公演だった宝塚の「赤と黒」を観ました。
それでお芝居の感想以外にも、ちょっと「赤と黒」について思いつくまま書いてみました。

高校時代だったか、ヘッセとかサガンとかアガサばかり読んでいましたが、映画と同じで好みに偏りもなく、この「赤と黒」も読みました。でも最後まで読了した記憶がなく、ラストのあらすじを姉に聞いたか解説本を読んで済ましたか・・・?

それなのに、その頃の「好きな人リスト」に・・・って、本当にリストって言うわけではないのですが、好きな人の名前を羅列した詩(詩って言うのかな)に、しっかりと「ジュリアン・ソレル」と書いてあった私。

そう、ジュリアンは美しくて、野心家で聡明で冷たい男。でも、その内側は押さえられない熱情で溢れていたのですよ。

だいたい、名前が「ジュリアン・ソレル」でしょう。しかも作者名が「スタンダール」よ。なんだか素敵な響きではありませんか。

女子高校生よ。
「今ねえ、『スタンダール』の『赤と黒』を読んでいるのよ。ジュリアン・ソレルがねえ」とか言ってみィ、なんか超お洒落な感じがしない?
それとも、友達をなくす?

 この物語を宝塚以外で観るとしたら、竜也君も凄くいいなあと思ってしまいますが、山本耕史君なんかも似合いそうだなんて、妄想キャスティングしてしまいました。

でもそうしたら、シナリオは「愛こそすべて」的なものではなくなるとは思いますが。またはこれを漫画で読むとしたら、やっぱり大島弓子の線の細い絵の作品で読みたいです。

「赤と黒」のあらすじや詳しい解説はwikipediaでどうぞ→こちらです。

そのwikiのページに書いてありましたが、イギリスのテレビドラマではユアン・マクレガーとレイチェル・ワイズが演じたそうですね。そういうイメージもありだなと思ってしまいました。

こんな風に少しも宝塚にたどり着きそうもないことを書いていると、まるで「宝塚」を否定しているかのようですが、そうではありません。見ていたら、いろいろなことを考えてしまったり、昔の事を思い出したりしてしまったのでした。

私が「宝塚版、赤と黒」を観て一番に感じたのは、分かりやすさだと思います。社会情勢から屈折した感情まで、非常に良く纏まっていて複雑な部分はこそぎとり、分かりやすくなっているお芝居でした。

ゆえに最後のジュリアンの愛の勝利者的なラストにも、説得力が出るというものです。「宝塚」はやっぱり「愛」と「恋」の世界なんですよね。

小説の中でもマチルダという気位の高い、個性的な貴族の女性に心惹かれました。彼女は最後にジュリアンの首を得て、ある意味、恋の勝利者。男の首を得ると言えば、サロメを連想してしまいますが、女性の密かな願望の中に、そういうものがあるのでしょうか。

自分の本意ではなかったにしろ、自分の裏切りに、元恋人のジュリアンに殺意まで抱かせたレナール夫人も、また恋の勝利者だったかもしれません。

宝塚版「赤と黒」の解説は→コチラです。

ジュリアン役は安蘭けい。
長い間この役を熱望していただけあって、適役でした。長い細い足が素敵。今年退団したばかりなので、これからの女優としての活躍が楽しみです。お名前の「アラン」と言う響きも素敵ですね。

 

だけど、私、この「赤と黒」って、才覚・美貌を兼ね備え野心もあったのに結局は女で失敗してしまった男って、少し思ってしまうのですが。


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トリオ~!?

2009-08-05 00:39:23 | 梢は歌う(日記)

 

 ―ねえ、アレ何かしら。

と、車を運転していた友人が、前のトラックを見て言いました。 

・・あそこはトラックの踏み台になるところかしら。良く分からない・・・
でもでも、なぜにそのようなつぶらな瞳で私達を見つめるの。

            

 

もしかしたら「後の7は何処に行ったのか」と言う記事を読んで、本当にこの人危ないなと心配してくれている人もいるかもしれないなと、今日ふと思いました。

確かに心配。

でも実は、それってずっと昔からなんです。(7日も日にちを飛ばす事はないですが)結構、いい加減に喋っています。それで常に家族は箱根の検め婆のように、チェックを入れるんです。うざったいわよね、まったく。

 

                   

前日頑張ったので、昨日はダラリン。

でも子どもたちの部屋に行ったら、二人はもっとグータラとゲームをしていました。

ちょっとムカついて、
「なんなの、二人揃って。同じような顔をしちゃって。超馬鹿面トリオ!」

 ハッ、しまった。ト、トリオじゃない 

と思いましたが後の祭り。

「トリオ~」と二人声を合わせて、二人の指は私に向いていました

 

 

              

上の画像は結構前に携帯で撮ったもの。いつか使おうとずっと携帯の中に入っていました。車で退屈な道を走っていても、何か面白い事は落ちているものですね。

つぶらな瞳のロボタンを見たら、他も気になってしまいました。

   いましたよ、ほら。でもこちらは少しダークな悪役ね。「ふふふ、俺様に勝てると思うなよ。」

 

   「ロボターン、頑張って~。」

まったくアホかいな。

でもこんな事言っていると、渋滞道路にもイラつかずにすみますよ。

さて、こっちにアップしたので、こちらのトリオも携帯画像から削除する事にしましょう


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水辺の風景

2009-08-04 00:09:48 | 梢は歌う(日記)

私が毎日、
「今日も晴れずにどんよりとした天気でありますように。」と祈り続けてきたのがいけなかったのか、8月に入ったのに 「梅雨」なんて言葉が居座っていたみたいだ。

日曜日に買い物に行った時には何も感じなかったが、野菜が高騰していると言う。

自分の掃除計画の為に曇天を祈るのは止めよう。

「願わくば、週に二日ほど、出来れば子供たちが家にいるときに、程よい緑の雨を降らしたまえ」

―子供たちが家にいるときに―は、やっぱり自分勝手だったかな。

  

 だけど今日、今までの自分の苦労はなんだったのかと思うことがあった。溜めていた土棄て最終回。

自分がいけないのだから、誰にも助けを求めなかった。でも、時間がなかったので、今日は夜に行こうと思った。夜は私はクタクタなので、ルート君に助けを頼んだ。

「オッ、意外と軽いな。」って、私が三往復する所を彼は一回。
頼もしい~

でもサ、今までふうふう言いながら、土を運んでいた私はなんだったのだろう。

  

やっぱり暑い、暑い。

水辺の風景を見て、ちょっと一息つきましょう。

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7月を振り返って

2009-08-03 08:38:20 | 梢は歌う(日記)

 早かったようで長く、長かったようであっという間に終わってしまった7月でした。仕事のことですが、先月の終わりにある傘下から抜け出た私は、その後片付けに追われていました。

その歴史の分だけ処理するものがあります。期限付きで返却しなければならないものもあり、捨てるものも山のようです。

「6月を振り返って」の中で書いたような気もしますが、そのようなものを「残土」と表現したと思います。でも、実は本当に「土」とも闘っていました。

今まで丁寧に生きてこなかったツケを、今払わされているようなものです。

ガーデニングは嫌いではありません。だけど鉢植えの土や入れ替えた土を溜めてしまいました。リサイクルもしていましたが、「土」の処理ってどうすればいいのかしら。そう思ってそれを後回しにし、年月が過ぎてしまったら思っていた以上にたまってしまったのでした。

マンションでそういう土を棄てる場所を作ってもらいました。それもせっせと運んでいました。夏中汗をかきながら歩こうと思っていましたが、いろいろ予定変更です。

所詮は遊びですが、いろいろと遣りたい事もあったのです(山種美術館とか千住大橋に行くとか)。しかし時には諦めて、今すべきことを一心不乱にやらなければならないときもあると思いました

 と言うわけで、7月はお掃除月間でした。お掃除と言うより無用なものの排除期間でした。が、終了していません。だから8月も引き続いて同じです。

7月を振り返るならば、拓ちゃん(吉田拓郎氏)の事にも触れるべきだとは思いますが、「ハヨ、病気治してね~」と願う気持ちしかありません。
時々彼の歌を聴いていますが、やっぱり彼の声って心地良いんです。思いが振り子のように揺れる風のような、そんな歌なんですね。

ずっとずっと歌っていて欲しい。人は歳をとり変わっていくもの。自分の作り上げたスタイルに拘らず、たとえ船を動かす水夫でなくたって、新しい船に乗り換えればいいじゃない。

例えばラジオの中でしか歌わなくなってしまっても、人はそこにアンテナをあわせて耳を傾けるでしょう。なぜなら、それが彼への自分自身の歴史だから。

本当は今日、ツアー最後を飾る日だったのですよね。心を決めたと言っても人はそんなに割り切れるものではないから、彼はカレンダーの今日と言う日付を無念な気持ちで、ちょっと見てしまったりするかもしれないなんて思ってしまったりします。

そしてそれは行く予定だった人たちも同じですね。お気持ち、お察し申し上げます。

 と言うわけで以下は、いつもの御纏め日記です。

 映画
映画館で見る映画は月二本ぐらいで良いやと思っていましたが、今月は五本も見てしまいました。
MW-ムウ」「ディア・ドクター」「ハリー・ポッターと謎のプリンス
アマルフィ女神の報酬」「ごくせんTHEMOVIE
今回は映画お出掛け日記と関連記事にリンクしています。感想は映画ブログ「近未来二番館」に書きましたので、良かったらお越し下さい。

しかし邦画が多いですね。今は洋画より邦画の方が興行的に勝っているそうですが、私のような人が多いのでしょうね。

 ドラマ
「怨み屋本舗」を見ています。怨み屋が益々綺麗。やっぱり毎週楽しみです。
後は意識してみているものがあまりないです。「赤鼻の先生」「任侠ヘルパー」は、見ると結構良い作品だと思いますが(時々泣いています)、見逃してもいいように感じてしまうのです。夫が秋ドラマまでの長い繋ぎのようなドラマばかりだと言っていましたが、否定する気になれません。
10月から「相棒8」がスタートすることが発表にもなりましたし、ドラマは秋までのお楽しみにしたいと思います。

「天地人」の事を書くのを忘れてしまいました。最近普通に面白いですね。でも、ちょっと時間的に無理なので感想をお休みしています。気紛れに復活すると思います。

 コンサート
水谷豊さんのコンサート「TIME CAPSULEツアー 2009」に行きました。
舞台は観に行きませんでしたが、WOWOWで「ムサシ」をまた観ました。それで満足です。

 実家に二回帰りました。月に二回とは言いませんが、年に三回ぐらいしか帰らないと言うのは、もう止めようと思っています。でも頻繁に行っていたら、「何かあったのか」と逆に心配されちゃうかしら。

 奥様ランチ
月末に友人と。私がふとどうしているかしらと思って電話したら、折りしもその時彼女も私の事を考えていたのですって。その方とのランチは短い時間でしたが楽しかったです。
またランチではありませんが、友人の家に泊まりに来ていた人も含めて夕食をご一緒しました。突然のお誘いだったので、家にある材料でカレーを作って出かけました。
「今日はカレーよ。」とキッチンにやってきたルート君に言いましたら、
「今ちょうど、カレーが食べたいなと思っていたんだよ。ラッキー。」と言われました。だからなんだと言うわけではありませんが、見えない糸で人の心は絡み合っているのかなと、ちょっと思ってしまったりしたのです。

だけど、何で私の友人たちは億単位の不動産を持っているんでしょうか。私は老後が心配なんですけれど。

 政治ネタ、書きませんが、腹を立てています。

 歯医者は続けて行っています。遅々として進みません。まだ一本目を治療中です。これは一年行く覚悟が必要かも知れません。

 自治会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ああ。

 

もう少し何かあるような気もするのですが、とりあえずこんな所でしょうか。後でこそこそ追記しているかも知れません。「遣りたい事リスト<遊び編>」は結構書き込んでいたりしていますよ。

何か「ひっそり」「コソコソ」と、ネットの中でも引き困り気味の私です。
さて、今日は月曜日。
今日も一日頑張りましょう♪
 

コメント (2)
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後の7は何処に行ったのか

2009-08-02 14:33:46 | 映画

 最初に映画ブログ「近未来二番館」のお知らせです。

「アマルフィ女神の報酬」を見ました。その感想はこちらです→☆

ちょっと照れますが「ごくせんTHE MOVIE」も見ました。→★

 「ごくせんTHE MOVIE」は友人に誘われて観に行きました。その映画の名前が出てきたとき、思わず心の中で
「『ごくせん』かよ!」と突っ込んでしまいました(笑)
感想の方には書きませんでしたが(アホくさいので)、実は我が家のルート君、時々三浦春馬に似ていると言われます。何処がかしらと思っていましたが、ガテン系春馬、ルート君に似ていました。
 
よそ様の子供は呼び捨てでも自分の子供は「君」付け。しかも言い方が逆だろうとは思うけれど、まあ、いいか。
 
と言うわけで、また別の意味で楽しかった「ごくせん」でした。なので前の記事「君、落ち着きたまえ②」は春馬君のイメージでお楽しみ下さい。(なんのこっちゃ~
 
だけど、本当に落ち着かなくてはならないのは、実は私です。
 
「『ハリポタ』はパスして、『アマルフィ』が見たいよ。そっちに行かないか。」とラッタ兄ちゃんに言われましたが、「ハリポタ」も見たい私達はその提案には乗らずにルート君だけを連れて、「ハリポタ」を見に行ったのでした。
でも、そうなるとラッタ兄ちゃんが気の毒。私、子供には甘い人ですから。
1日は映画の日で千円なので、じゃあまたその日にみんなで行こうかなと、ふと思いました。
「じゃあ、来週行きましょうね。」と、私はスマイルマークのような顔をして言いました。
 
 でもかなり時間がたってから気が付きました。来週って8月1日ではなく、25日じゃない。世間で言う所の夏休みに入って、あれやこれやとあまりにもいろいろ詰まっていて、先のことばかり考えていた私はざっくり1週間頭の中から飛んでしまっていたのでした。
考えられない過ちです。
大丈夫かしら、アタシ。ちょっと不安になりますよね。
 
でも約束どおりに映画には行きました。
映画館には夏休みらしく子供向けの映画の看板が並んでいました。
― ふーん、「HACHI 約束の犬」も同じコーナーに並んでいるんだな。
と思いながら、じっとその看板を見ていたのですが、突然ある自分の過ちに気が付きました。
 
「あれっ、もしかしたら昨日『おばあちゃんは『イチ』が見たいみたいよ。』って、アタシ言っていた?」
「ああー、言っていたよ。」
「嫌だあ、『ハチ』よ『ハチ』。でも分かっていたんでしょ?」
「いやあ、おかしいなあと思っていたよ。何でおばあちゃんは女座頭市なんか見たがっているんだと不思議に思ったよ。」
「ああ、そういえば『ICHI』と言う、そんな映画もあったものね。
 
そこですかさずラッタ兄ちゃん。
「後の7は何処に行ってしまったんだい?」
 
 

昨日今日はいくらか涼しいですね。ちょっとお休みしてぼんやり過ごしています。人にはこういう時間も必要なのかもしれませんね。 


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空がどんなに晴れていても

2009-08-01 02:56:05 | 思いつくまま
 ―ある時、私は自分の心情を語る。―

いつも言っていることですが、それを語れる友人や家族を持っていると言うことは、如何に幸せな事でしょうか。普通の世間話やあったことを語ることが出来る知人はたくさんいても、その先の本音を言う事はなかなか出来ないことがありますよね。一人でも自分の気持ちの重さを語ることが出来、その話に耳を傾けてくれる人がいれば、辛い時代も乗り切れるのかもしれません。

「私の人生には、強い風が吹いているわけではない、土砂降りの雨が降っているわけでもない。でも、ずっと続く曇り空の下に立っている様な気がするの。どんなに本当の空が青くても、私の心に雲の切れ間から垣間見える青空が見つからないわ。」

そう、私の今は不幸せでもなく笑いも絶える事がない。明日食べる事にも困っていないし、住む家もある。大切な人たちは皆健康で、そして仲良し(一応)
だから強風にさらされて踏ん張っているわけでもなければ、大雨にずぶ濡れになっているわけでもない。でもその空は晴れていない。そんな心象風景。


明けない夜はない。春の来ない冬はない。上がらない雨はない。
でも、この低く重く続く雲が取り払われる日、真っ青な青空を心の風景で見ることが出来る日は、いつか来るのでしょうか。

そんな話を、先日友人にしていましたら、
「私も。」と彼女が言いました。
「知ってる。」と私は言いました。




また、先日義母と出かけて、彼女に友人のような感覚を覚えたと言う事を別の記事で書きました。その感覚に甘えて、私は同じような事を語っていました。すると母は
「当面の問題は、そのことだけよね。」と言いました。

そう。「だけ」なんです。その「だけ」の部分が、存在が大きいけれど私の雲の正体だったのですね。


「友人」と名前のつく人が皆私の味方になるとは、そこまでの綺麗事は言いません。でも耳傾けて心を支え、または次に進むヒントをくれる、そんな同じ時を生きるお仲間に助けられて、私は今日も生きて行くのだと思います。


―外は土砂降りの雨が降っている。
 だけど私の心の中には、いつも真っ青な青空がある。

いつの日かそんな言葉を言える日が来る、そう信じよう。


今日から8月。夏は、特に8月は訳もなく大好きな月です。子供の頃の夏休みの楽しかった思い出が蘇ってくるからでしょうか。


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