夫殿が笑ってる。
嬉しそうで機嫌がいい。
それだけで良い。
良かったナ。これで私のミッションも一つ終わったってわけだな。
※ ※ ※
8月のある日、私はルート君と一緒に横浜の実家に遊びに行きました。私の母に会いに行くと言うのも一つの目的ではあったのですが、もう一つ私には目的があって、それは夫の定年のお祝いの提案と打ち合わせを息子たちとする事だったのです。
なんだかさっぱりと具体的には決まらなかったのだけれど、とにかく9月の良い日を選んで集まる事になりました。
その後カレンダーを見て、この日が良いなと思って選んだ日は、まさに彼の誕生日のその日だったのです。
今までご苦労様と言う感じの定年のお祝いと言うよりも、まさに誕生日のお祝いになって良かったナと、私は思いました。
だけど私、ちょっとだけ緊張してしまいました。楽しい会が開けるかしら。今日と言う日をみんなの想い出に出来るかしら。
※ ※ ※
6時50分に横浜からやって来たラッタさんと駅の改札で待ち合わせをして、予約しておいたお店に行きました。
シャンパンでとりあえずカンパーイ !
それからお料理が出てくるまで、ちょっと時間がかかってしまったので、4人でワイワイとおしゃべりタイム。そしてその時に子供たちがプレゼントをくれました。
姑息にも、ワタクシ、夏に
「そうねえ。おやすみの間に温泉ぐらい行きたいから旅行券なんか良いと思うなぁ。」なんて、実は二人に暗示をかけておいたのです。
「それが欲しいのはあなたじゃないの。」とラッタさん見抜かれて、オホホホととぼけていたのですが・・・・。
ラッタさんが用意しておいた旅行カードはルート君と二人からのものでした。
「はい。これがメインのプレゼントで。」と言って、そのカードの箱の入った袋を渡すと
「そして、こっちがおまけです。」と言って、更にお酒の入った袋を夫に渡しました。
「俺も、おまけの方を。」とルート君も小さな袋を出しました。
ラッタ君のはお店では開け辛いけれど、ルート君のはその場で開けてみました。
そこには夫殿が欲しかった腕時計が入っていました。
私はちょっとジーンときました。
ふたりともちゃんと考えてくれたんだなって。
夫は嬉しそうな顔をして、だけどこういう時に余計な事を言う名人です。いわば照れ隠し。
一つ目は
「あれっ、ママからはないの。」
ナイよ !!
「今日の回の企画とお支払いが私からの、まあ、その、それの代わりと言うことで・・・・」
でも考えてみれば、お支払いって、私のへそくりから出すわけじゃなかったな・・・・・。
まあ、深く考えない事にしよう。
二つ目は、息子たちに
「ママの時にもよろしくね。来年すぐだから。」
その言葉を真に受けて
「そーなんだよね。間が狭すぎる。一年延期にしてくれない!?」とラッタさん。
延期できるものならば延期したいもんじゃわい。
だけど
「私の時には、何にもいらない。本当に要らないから。」と私は言う…今はね。そして本当に何もないとむくれるとか?
いやいや、本当に要らないや、だって息子たち本当にお金を使っちゃって気の毒だって思っちゃった貧乏性なワタクシなんです。
もしも出来るならば、また一緒にご飯を食べるくらいで良いな。
だけど家計管理担当なので、お支払いはワタクシ?
まあ、それも深く考えない事にしよう。
このお店では途中でテーブルに手品をやりに来るサービスがあって、それがものの見事で家族で盛り上がってしまいました。
凄く楽しい時間でした。
お料理
写さなかったけれど、これにもう一枚ピザ。それからトップ画像はおまけのケーキ。どれも美味しかったです。
帰り道で、みんなに言われて気がついたのですが、パスタが頼んだものと違うものだったのです。
「ちょうどパスタが来た時に、あのマジシャンの人が来たのよね。それで皆その時はまったく気が付かなかった。間違えて作っちゃったけれど、それを分からなくする一番のマジックだったのかもね。」とか言って笑い合いました。
旅行カードと時計の画像はないのですが、ラッタさんから頂いたお酒です。
しばらく飾っておくそうです。