森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

リバース

2017-06-17 11:33:15 | テレビ・ラジオ

おととい、柏の葉のTサイトに行ったら、「リバース」の本が山積みされていました。表紙が上のやつです。思わず買うでしょう。

この表紙では期間限定ですものね。

家に帰ってからちゃんと手に取ってみたら、二重カバーになっていました。

ちょっと得した気分です♪

 

リバース (講談社文庫)
湊 かなえ
講談社

 

湊かなえ原作の「告白」があまりにも衝撃的だったので、あの時映画の後から原作を読みました。かなり心理的な部分で補完が出来たような気がしていた私は、今回もドラマを見終わってから原作を読もうと決めていたのでした。

ドラマが始まる前に、原作+一回分だと聞いていました。

何をまるまる一回やるんだろうと、思っていました。そう言う時の一回分とは、だいたい蛇足に終わることも多いからどうなるんだとか不安にも思いました。

 

だけど最終回のひとつ前つまり先週、広沢が蕎麦アレルギーだったことが分かり、さらにあの高原はちみつが蕎麦の花から取ったものだと分かったところで終わった時に、

「あああああ、床がキンキンに冷えて・・・」

いや、そうじゃなくて、(^_^;)

「ああ、そうだったのか!!」と、かなりの衝撃を受けました。

原作はここで終わりって事ですよね。

さすがに湊かなえです。

後味の悪さで言ったら天下一品ですよね。

 

そして私は思ったのです。

このドラマには、後一回あって、本当に良かった~ってね。

 

この最終回の物語が原作に書かれていたものだったら、この作品の完成度が80%くらい削がれてしまったと思います。衝撃的な最後で終わっても、「そうだったのか!」と思わず立ち上がり、本をパンと閉じて落とした珈琲の最後の一敵を味わうが如く、その苦みを余韻としていつまでも心の中で味わえば良いのだと思います。

だけどドラマには本当に必要な一回分でした。

なぜなら深瀬は本当に良いやつだったんです。

ちょっと傲慢に見えたり自分勝手に見えたりしていた学生時代の仲間たちも、皆それぞれの人生を背負いながら一生懸命に生きる良いやつだったんです。

スペシャルな二時間ドラマか何かでやったとしたら、原作通りの方が良かったのかもしれません。でも連続ドラマで毎週深瀬たちを見守って来たせいで感情移入度も高くなってしまいました。

真実を知りたいと言う要求よりも、彼らの再生と成長の物語を見届けたい要求の方が、最後は勝っていたのです。

 

だけど最終回一歩前の回で真実が分かった時に、これはもしかしたら推理ドラマの好きな方々には、結構分かっていたのかなと思いました。

 

ちょっとここで我が家の会話リバース。

実は毎回言っていました。

「最後は深瀬が犯人だったと言う結論に落ちて行くんじゃないかな。」と私が言うと、

夫は

「どうしてこの流れでそうなるんだ。」と反論。無理もありません。

それは藤原竜也が深瀬だから・・・^^;

なんじゃ、それはと言う根拠。

もう一つ。

みんなが語りたがらない、つまり隠したかった何かを抱えていたのに、深瀬だけがそれがなかったのです。物語的にはそれはあまりにも不自然で、大どんでん返しを作者が目論んでいたら(もちろん目論んでいるのは明白)、そこにしかないからです。

 

だけど本当は、深瀬が美穂子に広沢の事故の事を語った時に、すべてを私たちに見せていたのでしたね。

深瀬が珈琲を入れて広沢に渡すシーンで、我が家では

「このシーンには他に意味があるのだと思う。」とまでは出ていたのです。でも深瀬の優しさにばかり目が行って、どんな意味があるのか分からなかったのです。

だけど昼食の時の広沢の単独行動を考えてみたら、気が付いていたかもしれません。でもその時も広沢は自分を持っている人ゆえの行動に見えてしまったんですね。

ー 私としたことが。

って、別に私は杉下右京ではないので、本音を言うと、まったく分からなくて最後までドキドキできて幸せでした。

いろいろな場面や出来事で上手く攪乱してくれたので、毎回「どうなってるんだ。」と次回を楽しみにすることが出来ました。

 

まあ、美穂ちゃんがわざと近づいて来た人で、広沢の彼女だったのではないかぐらいは分かっていましたが^^

 

オリジナルストーリーになった最終回の評価は人によっては分かれるところかもしれませんが、私はホッとしましたし良かったナと感じました。

みんなで真実を広沢の両親に告げに行くシーンは、深瀬と同じように、何が正解かは分からない事だと思いました。

正直すぎる彼らのあの言い方では、寄ってたかって息子を殺されたような気にもなると言うものです。

「あんたらはのうのうと生きて。」と広沢の母が言い捨てた気持が分かります。

― 代わりにあんたらが死ねばよかったのに。

母も同じく、心の中に押し込んでいた言葉を言ったのかもしれません。

辛いシーンではありました。

 

でもそれをフォローしたのは、お父さんであり小笠原と言う大人たちでした。

いつもながらセリフは不正確ですが

「許さなくていいんです。罪と向き合う者たちには罰が必要なんです。」と言うような言葉が胸に響きました。

「みかんを送り続けたのは、お礼と言う意味じゃなかった。忘れて欲しくなかったからだ。」と母は言いました。

 

みんなはその痛みをずっと忘れないと思います。広沢との良い想い出も含めてずっと。

 

そして小笠原と言う人が(彼にとってもですが)、深瀬にとって大事な人になっていったのも良かったと思いました。そして少年時代から影の薄かった深瀬青年に仲間が出来たと感じさせた、あのメールのシーンは凄く良かったですね。

もちろん最後の深瀬と美穂子の

「一緒に珈琲を飲みませんか。」のシーンもね。

 

最後に蛇足的な事を二つだけ言わせてください。(足なので一つではなく二つ・^^)

深瀬の服が、いつも可愛かったですね。

ちょっと冴えない感じの人と言う設定なのでしょうか。だからカッコいい服ではダメなんですよね。たぶんちょっと冴えないボーダー柄なのかも知れません。でもいつも可愛いなと思って見ていました。しかも何枚持っているのかなと思うぐらい、毎回違うような気がしました。お洒落だなあ、深瀬って見ていましたよ。スタイリストさん、頑張りましたよね。

 

もう一つは、・・・・

申し訳ないかも。ドラマに関係がなかったです。

私も以前から珈琲にはちみつ入れて飲んでいます。

だけど一番はちみつに合う珈琲ってインスタントコーヒーのような気がするんですよねって言う話を深瀬にしたいなって・・・・

きっと彼は「えっ !」って言った後で「・・・・・」沈黙しちゃうかもって・・・・・もうどうでも良い話になって来たんで終わりです。

 

だけど来週はないのですよ・・・・!

寂しい限りですね。

 

 

 

 

 


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ほんとうに生涯現役だったね。

2017-06-16 13:28:57 | 同じ時代の船に乗る

13日に肺腺癌で亡くなった野際陽子さん。

81歳。

 

81歳と言えば、普通で言ったら十分にお婆さんだと思う。

だけどそんな風になんかまったく思えない。

綺麗でカッコイイ。

 

素敵な人だったな。

憧れるな。

 

あのドラマこのドラマ、今でもたくさんお仕事をしていたのに。

彼女じゃなきゃダメな役ばかりだったのに。

 

「必殺仕事人」の渡辺さんの小うるさいお姑さんが居なくなってしまった。

「9係」の静香おばさんも居なくなっちゃった。

寂しいよ、さみしい・・・・・。

 

来週は「やすらぎの郷」では野際さんの役の人のエピソードが中心なんですって。

見ますね、私。

 

撮影の時にはチューブを付けていたとか。

最後まで現役。

 

素晴らしい人生の終わりだったと思います。私はそう思います。

 

残された者たちの心の動揺はまだまだ収まりません。

だけど最後まで現役で素敵だった野際さん、どうぞ安らかにお眠りください。

 

 


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もも吉に邪魔されて

2017-06-16 09:36:57 | 猫さま日記

 

昨日は、ミーハー的な目薬の記事を書いたのですが、本当はそのような事のみを書いていて良いようなお気楽な日ではなかったと思うのです。

「共謀罪法案」が通ってしまったとか野際陽子さんが亡くなっていたことが分かったとか。

心ざわめく事ばかり。

 

お気楽な事を載せておいて、さあ深夜の私のブログタイムがやって来たと思ったら・・・・・。

 

もも吉、いったいどこにいるのよ~?

しかもどこを押してるのよ~ ?

 

とにかく夜は私の真横にべったとやって来るももちゃん。

 

マジ、そのまま熟睡してるし、これでは私のブログタイムも無理って事ですね。

 

 

 

 

 

 

仕方がないなって、私も諦めて寝てしまいました。


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ドラクエ世代だから買った目薬です。

2017-06-15 21:21:11 | 梢は歌う(日記)

「ドラクエ」と言うゲームがずっと昔から好きでした。

ゲームって言うと、若者のためのモノって感じがしますけれど、私が思うには、

第一ドラクエ世代って、それ、私たちの事じゃないのかしら。

 

私たちがこのゲームが大好きだったから、私の子供たちも好きでって継承されちゃったんですよね。

 

このロートとのドラクエコラボの目薬のCMのツイッターを見た時から欲しかったのですが、

ちょっと忘れていたんですよ。

そしたら妹たちが持っているのを見て、

「あっ、そうよね。もう出てるんだったわ。」と近所のドラッグストアに行ったものの、何にも売って無くて、(がっかり)

で、仕方がないのでアマゾンで注文して買ったんです。

 

Amazonで注文してまで買うかって?

 

そりゃ、買いますよね。

(笑)

 

 

 

これ、箱も雑に破いて開けちゃダメですよ。

 

荒野に不気味に現れたスライム1匹・・・。

「かいしんの一滴~!!!」

 

あほか~♪

 

【第2類医薬品】EC専用)ロートジーb スライム容器 企画品 PB 12mL
ロート製薬
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・・・・・・

【第2類医薬品】ロートジープロc スライム容器企画品 12mL
ロート製薬
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【第3類医薬品】ロートジーコンタクトa スライム容器企画品 12mL
ロート製薬
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ケースのみのもあって、これも良いですよね。

 

ドラクエ ロート製薬 コラボ スライムケース
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恐怖を増幅させるもの

2017-06-14 00:26:53 | オカルト倶楽部

 11日の夜遅くに家の近くで事故があったと言う事を、日付が変わって12日の深夜にブログに書いたのですが、その日のの夜、仕事帰りに寂しい夜道を歩いていたら、唐突にその時聴いた音が脳内で蘇りました。

音が家の中に飛び込んでくると言った表現が相応しい、そんな大きな音だったのです。

— キィー !!! ドーン!!!

と言ったような音。

 

怖いなあ・・・・、その音。

と、私は思いました。

記憶の中に刻まれるような音だったのです。

 

誰ともすれ違わないかのような暗い道が、私の想像力をかきたてます。

毎日毎日、同じ時間に事故の音が聞こえてくる家に住む・・・・・・ギャー怖いなあ。ホラーだなあ。

 

恐怖を増幅させるものは、その人の持つ「想像力」だと私は思っています。

当たり前のように何も考えずに開けるドア。でもその向こうに白い服の髪の長い人が立っていたらと想像すると、普段通りには開けられず、そっと恐る恐る開けるか、またはバーンと勢いを付けて開けてみたくもなると言うものです。

 

だけどその時、私は思ったのでした。

それだけじゃないなあって。

「経験」と言うのも、まさにそれの一因かもしれないと。

経験が乏しければ、また想像力にも限界があると言うものもあるのですよね。

 

「毎日毎日、同じ時間に事故の音が聞こえてくる家」

あれ、この話、どっかで聞いたことなかったっけ。

 

そうだった。

子供の時、私の大好きなおじさん、彼は母の弟なのですが、その彼は良く「学校の怪談」の話をしてくれたのです。

学校の階段の踊り場には鏡がかかっているでしょう。今はどうかは分からない事ですが、昔の木造の学校にはよくある事だったのです。

その鏡のお話「映らずの鏡」とか、貞子のお話並にノイローゼになりそうになった「学校のトイレ」の話など。でもこんな風にタイトルと恐怖ポイントは覚えていても、詳しいお話は流石に覚えていないみたいです。

でもそれで良いです。だって覚えていたら本当に怖いんです。それらのお話。

だけどそれらの話の中で、私的にはそんなに怖くなかったのは「よいとまけの校庭」のお話でした。

 

 

「よいとまけ」って美輪明宏さんが紅白で歌ったので、どんなものかはご存知の方も多いと思います。私自信は映画やドラマの中でしか、それは見た事がありません。みんなで綱を引っ張って、大きな木を使って地ならしみたいなことをするんですよね。で、その時の掛け声が

「とーちゃんの為ならえーんやこら、かあちゃんの為ならえーんやこら」って言うのですよね。

ある時、そのよいとまけの工事に親思いの子供が病気の母の代わりに参加していたのです。ところが綱が切れてしまってはずみで転がって大きな丸太の下に入ってしまった所に、ドーンと木が落ちて来てしまったのです。

母の後悔と嘆きは収まらず、その母も後を追うようにその校庭にやって来て自ら命を断ってしまったのでした。

(あまり詳しく覚えてないので作っちゃってるかも・・・^^; )

だけどその校庭からは、真夜中のある時間になると

「とーちゃんの為なら・・・・」と聞こえ出し、そして悲鳴とその後のドーンと言う音が聞こえるようになったと言うものでした。(このシーンは人に話す時には、演出と演技力の見せ所と言うシーンなのですが、書いている時間帯が悪いので、怖いのであっさりと書きました。)

 

あの話・・・けっこう怖かったんだな。

今頃それが分かったりしたのです。何十年経っている事やら。

先日の事故の音の経験が、私にその恐怖を増幅させたと言っても良いでしょう。

 

そしてその話は、聞いた人の中で誰が一番怖く感じたかと言えば当直の先生たちだったのでしょうね。

 

昔は学校には常駐の用務員のおじさんと当直で泊りになる先生がいたのです。

ちょっとそれで思い出したのですが、小学校の5年か6年の頃、担任の先生が当直明けの日に私に言ったんです。

「花子さんちの赤ちゃんは昨夜激しく泣いていたんですか。」

驚いて、私は

「いいえ、まったく。」と答え不思議そうな顔をすると、

「昨晩は、どこかの赤ちゃんが一晩中激しく泣いていて、まったく眠ることが出来なかったんです。それで花子さんの家の赤ちゃんが泣いていたのかと思ったんです。」と、先生は言いました。

と言うのも、私の家は学校のすぐ裏手にあり、もしも妹がカンの強い子でギャーギャーと夜泣きををする子だったら、確かに学校には聞こえたと思います。

あっ、そうそう。

私と一番下の妹は10歳離れていて、私が11歳なら妹は1歳の赤ん坊と言う事になるのです。ただその赤ん坊は、大家族が幸いしていたのか、いつも人の息遣いの中で安心して眠っていたので、真夜中に泣くような赤ちゃんではなかったのでした。

更に先生は私に聞きました。

「この近くに他にも赤ちゃんは居るんですか。」

「私は知りません。」と答えましたが、なんだか嫌な気持ちになりました。だってこの先生は絶対に我が家の事を疑っていたんですよね。

 

家に帰って、母に夜泣きの事や近所の赤ちゃんの事などを聞きました。

やはり私が言ったとおりに、妹はまったく泣いていなかったのです。更に学校の周りにある家で、赤ちゃんがいるのは我が家だけだったんです。

 

怖いなあって、やっぱりその時に思いました。だから何十年経ってもその話を覚えているのです。

一体先生は何処の赤ちゃんの泣き声を一晩中聞いていたのでしょうね。

 

※         ※         ※

 

誰ともすれ違うような事もない暗い道。

とぼとぼと帰るその道すがら、何気ない日常に潜んでいた恐怖の想い出・・・・。

そんな事だけは夜道でなんか考えちゃいけないですよね。

バスばっかりが私を追い越して行ったりすれ違ったりします。

その灯は、また一種独特で、

誰も乗っていないバスは黄金色の灯を放つ、不思議な箱に見えたりもします。

 

そんな箱とすれ違うように、その時、一人の真っ白なシャツを着た若者が前からやって来たのです。彼は携帯電話で歩きながら通話中。

なんだか狐のような顔をしているー。

すれ違う時、思わず私は思ってしまったのです。

「お前、人間じゃないな。」ってー。

 

 

 

 


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普通の日の幸せ

2017-06-12 02:27:41 | 梢は歌う(日記)
 
普通の日
 何もないような一日でも   昨日は普通の一日。 午前中に歯医者に行き、一応今日で終わりと言われました。でも最近、「今日で終わり。次...>続きを読む ......
 

上の囲みは昨年の6月11日に投稿したものです。

そこには昨年の6月10日の日記が書かれていました。

 

でも11日の投稿だったので、それを読んで私は夫に言いました。

「昨年の今頃のあなたは、まだ前の会社に居てそして体調が悪くなって早退してきて、急いで一緒に病院に行ったのよね。」

肺炎で入院、退院してきてもリュウマチで苦痛の日々を送り、その苦しみが私たちの生活をまだまだむしばんでいたのでした。

 

ー たった一年前の事だったのか。ずっと昔の事のような気がする。

そう私は思いました。

 

確かに昨日は自治会の役員会で夜の7時から10時半まで拘束されていました。拘束時間が長いし、仕事も多い。

お腹も空いちゃったし、何も考えられないくらい疲れました。

 

だけど帰って来てからはドラマを見て、拓郎さんのラジオを聴いて幸せな時間を持てたのですから、何の不満も持つ必要もない事だと思いました。

 

それに昨日は朝一番には二人で映画にも行ったわけですから、「昨年の今頃に比べたら、本当に今日なんか天国にいるみたいなものだわ。」と、私には感じたのです。

 

※           ※          ※

 

昨日、自治会の役員会から帰って来て、それから夕食の焼き鳥なんかを摘まんでいました。

その時大きな「ドーン!!」と言う音が聞こえたのです。あまりにも大きかったので、最初はテレビの中の音かと思いました。

唐突な事故のシーンなのかと。

でもその音は窓の外から聞こえてきたのだと分かりました。

 

あまりにも大きかったので、スマホを持って外の道路に走っていきました。スマホを持ってと言っても、写真などを撮るためとかじゃないですからね。万が一、一番最初に駆け付けたら状況によっては、やるべきことが生じるからです。

最初は私のうちから近い裏の道に行きました。誰もいないし異変もないと確認しました。

それで表通りに行ってみる事にしました。距離はけっこうあるのにそこからあの大きな音が聞こえたのかと思ったら怖くなりましたが、一応、頭の中でマンションのAEDの場所をちょっとだけ思い浮かべながら、行く事にしたのです。様々な万が一ってありますから。

事故現場に着いた時には、当然の事ですが既に何にもの人が集まっていました。その時、後ろから中学生より大きな子供たちが嬉しそうに笑いながら走ってきました。

ああ、そうなるよねと思いつつ、思わず「シィ――」と彼らに言ってしまいました。

 

ガードレールの柱を何本もなぎ倒して車の部品が大きく破損して、その残骸が飛び散っていました。

そこに集まっている人の中には単なる野次馬もいたと思いますが、違う人もたくさんいたと思います。誰もそ知らぬふりよりは良いと思うのです。

だけど不思議な光景だなと思ったのは、誰も手に携帯などを持っていなかったのです。目に入らなかったのかもしれません。そう言えばドラマなどであるような、みんなでスマホのカメラを大変な目に遭っている人に向けるなんてあり得ない事なんですよね、やっぱり。

それは凄く良い事だなと思ったのですが、私は少々不安になって

「もうどなたか通報したんですよね。」と聞いてしまいました。

すると人の影から

「今、したよ。」と男の人が手に携帯を握り締めながら教えてくれたのです。

 

私、やっぱりちょっとだけ不思議に感じました。前の方に不安そうに見守っている人たちは、本当に見守っているだけ・・・・。

それはやはり野次馬って言うんじゃないのかー ?

いや、でも誰かが本当に見守っていてくれていた方が、良いのですよね。いろいろな役割って必要だと思います。だけど通報とか誰がするのかとか、そういうのって難しいような気もしたのです。だけど、とにかくAEDを使う羽目にならなくて良かったです。

 

運転していた人も意識があるようだと聞こえたので、すぐに家に帰りました。そしてテレビの続きを見ていたら、救急車のサイレンが聞こえて来て、それからしばらくしてからパトカーのサイレンの音が聞こえてきました。

 

時間はその時、11時過ぎ。

 

誰もが一日を平穏に終わると信じて、夜の穏やかな時間を過ごしていた頃ー。

だけどそれは当たり前のようで当たり前の事ではないのかもしれません。

 

そして、一日を何事もない普通の日として終える、幸せな一日とはそんな日の事を言うのかもしれないと、また私は再確認したのでした。

 

 

 

 

 

 

 


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22年目の告白ー私が殺人犯ですー

2017-06-11 17:09:44 | 映画

 

今日、11日一番早い時間帯で見てきました。

そして、期待通りの面白さでした。いや、本当に面白いですよ。皆さんも劇場で楽しんでくださいね。

 

もちろん、この映画はネタバレになりそうなことは一切書くつもりはありません。

今回は、下の方にネタバレ感想を書くのもやめておこうかと思っています。

 

じゃあ、書くことがないだろうとなりそうですが、一応・・・ね。

 

止せばいいのに映画の予告編なんかを見ていると、いろいろと推理してしまうのです。

「あっ、分かった、これはこんなお話なんじゃないかな・・・。」と思ったら、とんでもない事を思い出してしまったのでした。

このお話の元になった韓国映画「殺人の告白」を、wowowのオンデマンドで見ていた事を。

やだな―、何も知らないで見たかったな、とは正直、思いました。

だけど、忘却とは有り難いものなのです。

 

どんなお話だったか、まったく思い出せません。ラストもどうなったのかも思い出せません。

唯一、はっきりと覚えているシーンは、「22年目の告白」にもあって、何度も予告編で見た、曾根崎が口を押えて牧村に挑発的な何かを言うシーン。

でもそこも詳しい事は覚えてなくて、あー良かった^^

こんなにその元の「殺人の告白」の内容を忘れまくっていると言うのに、その映画を見た事はよく覚えているんです。なぜなら、その映画を見た後、私はしばらく韓国映画の主にサスペンスに嵌り、探してwowowのオンデマンドで見ていたからなんです。

凄く面白かったと言う印象だけが残っていたのです。

「韓国」と言う国に対しての感情は棚に上げて、映画の事だけ言わせていただくと、かの国のサスペンスには韓国ペーストの濃厚なバイオレンスあると思うのです。私が思うには映画などを見ている限りでは、主役の刑事などはきっと奥歯がガタガタに違いないと思えるくらいです。それとユーモアとかも韓国ペースト。ちと理解しがたい部分もありますよね。だけど愛する者を想うと言う表現のストレートさなどには、心を打ち引き込まれるような気がします。

ただ明らかに違う部分は道徳的な部分にあるような気がするのです。

 

ジャパンペーストに塗り替えた「22年目の告白」は、すっきりとまとまっていて、心の中でくすぶるものはありません(私的には)

藤原竜也、伊藤英明、安定の演技力。良い感じでしたね♪

 

殺人の時効、そんなものが無くなって、本当に良かったと思います。

 

ネタバレなしと書きましたが、「くすぶるものなし」と書き込んだら、どうしても呟きたいことが四つ出て来てしまいました。一つはネタバレではないのですぐ下に書きますが、一番下にどうでも良いような「?」を呟いています。あっ、だからどうでも良いと言いながらネタバレはしてます。

 

※  曽根様スタンプ、買っちゃった♪

 

 

※  曾根崎さん、殺人未遂・・・いや、暴行罪とか…××罪…とかみんなスルーか?

映画だから、上の事はそれでもいいのだけれど、

※  あの報道マンたちのあの態度はどうなってるんだ。止めもしないし、またはこのチャンスをものにするぞでもない。意味ないだろう。あそこにいた意味。

※ 「じゃあ、曾根崎は40代のおっさんか?」と私が言ったら、「整形してるから見た目は若い。」と夫が言いました。年齢が不明です。

大学生をやったり美しきおっさんをやったり、藤原さん、頑張ってますね^^

 

すみません。ネタバレ部分がくだらなくて^^;

 

ああ、そう言えば、私が思った「こんなお話」と言う方が、結構ハードだった。

時効を迎えてしまった殺人犯をあぶり出し、自分を殺させて新たなる殺人者にするとかでした。それだったら、後味がそうとう悪かったですね。

 

 

 

 

 

 

 


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まったく無理をしない「四万温泉旅行記」その5

2017-06-10 17:03:54 | お出掛け日記

☆ 「まったく無理をしない「四万温泉旅行記」その4」の続きです。

 

二日目のメインイベントは、この温泉街にある有名な老舗旅館である「積善館」に訪れる事でした。

第一、この「四万温泉」に来ることにしたのは、テレビで姉がここの旅館の特集か何かを見ていて、その赤い橋やもろもろなどが「千と千尋の神隠し」のモデルになっているなどと見て、いつかここに来たいと言ったからだったのです。

「いつか」ではなく今行きましょうと言う事で、この「四万温泉」を選んだのでした。

 

因みに最初の候補地は仙台でした。そして翌日には松島の方に周って島めぐりをして帰って来ると言うもの。

確かに仙台までは新幹線で行けるし早いような気もします。でもその後の観光などの乗り降りなどを考えると、老いた人と体力のない人を連れてくるには、バス&タクシーで終わったこの旅行は、ほんとうに良かったと思いました。

 

ところが昨日妹などとみんなでライン電話をしていた時に、妹がさりげなく

「バスは疲れるから、もう止めようね。」などと上から目線で言うじゃないですか。

「おととい来やがれ !!」って、アチキは思ったね。

報われないお仕事でございますよ、まったく。プンスカ。。。

 

その何もしないで文句言う人も大満足したと言う「積善館」。

コスプレヤーでもある姪も、ここを訪れると知ってテンションマックスでした。

やっぱりみんなが喜ぶのって嬉しいですよね。

 

下の画像二枚は、ちょっとだけ画像編集しましたが、その姪が撮ったものなんです。

 

人が写りこんでしまいましたが、一人だけと言うのはかなり優秀だったと思います。私たちが訪れた時、ちょうど団体の観光客が訪れた所だったのです。入口などは人で溢れていました。この老舗の旅館は、観光地巡りのその一つに含まれているみたいです。

 

橋の手前。

 

橋を渡って振り向くと・・・。

 

なるほど~。「千と千尋」のあそこだな。

 

 

橋の上から。

この下の簾がかかっているところがお風呂なんです。

 

そう。

二日目の一番のイベントは、この「積善館」の「日帰り入浴」を体験する事だったのです。

ここの「元禄の湯」は、相当歴史があります。

下の画像は、流石に写真撮影は出来ませんから、HPからお借りしました。凄く小さい部屋に入る「蒸し風呂」もあります。

 

 

この旅行記は、ちょっとだけ詳しくお値段も入れています。この日帰り入浴料金は1200円です。この料金で、下の資料室の見学も出来ます。

 

この下の画像1枚も姪の写したものですが、障子が閉まって誰もいないと感じが違いますね。

 

資料室の奥の部屋。こういう部屋などは、私なんかは普通の昔の家の部屋に感じます。だけど普通の家に床の間とか木の天井とかを知らない世代だと、十分に「昔の資料」 に感じるのかもしれませんね。

 

 

浴場の外にはこのような所もあります。温泉を飲む事が出来る場所は、あちらこちらにありました。

飲むポーズをしてパチリ。ポーズだけです。この柄杓では飲みません。

ちょっとアチチの温度でした。

奥様、髪が乱れてますわよ。

おふろ上がりですからね。

顔も乱れて・・・

それはどうにもなりません。

持ってる資料集も乱れて・・・

 

と言う、この資料集は、この本館見学をすると旅館が貸し出してくれるものなんです。

plus300円で本館見学が出来ます。

せっかく来たのですからしますよ、見学。

 

ちょっとノスタルジックな階段を上って二階に行きました。

 

    

 

 この窓から見た風景。

昔は、この部屋への移動はこの外階段を使ったのだとか。

 

見づらいと思いますが、今ではそこに通じる場所は立ち入り禁止です。閉じてある窓にへばりついて取りました。

閉じられた場所と言うのは、なんとなくロマンがありますよね。

 

ロマンと言ったら、どこかに通じていると言うのにも感じるのかもしれません。

誰も写さないようなこんな場所とかも。

 またはこんな所にも。

 

ここを抜けていくと、

 

こんな川の風景に。

 

 

 上の上の長い通路の傍らは、こんな庭。

この庭に私はちょっとトキメキました。またも写真を撮り忘れてしまったのですが、木戸なんかもあって、別にここが「千と千尋の神隠し」のモデルになっているとかは言われてないわけですが、なんかこの場所にそのようなイメージを感じてしまったんです。

 

向うに垣間見えるのはレトロな建物も良いじゃないでしか。

 

 

そしてその庭の裏手に行くと、さっきの通路は後ろの建物に通じているものだったことが分かります。

 

人は過去には戻れません。だからこんな風な過去を感じさせるものに通じていると言うものに、心ときめくのかもしれませんね。

そして、そこにはロマンと言うものも感じるのかもしれません。

本館二階通路の「浪漫のトンネル」です。

 

 

この長いトンネルを抜けると、いったいどこに行けるのだろうかー。

過去か未来か、あるいは異次元かー。

 何とはなしに、みんな良い顔していたよね。

 

 

「積善館ミニツアー」は楽しかったです。

そこを満足して立ち去った私たちは、温泉街のレトロなゲームセンターでほんのちょっとだけ遊んで、

 

その街の外れに来ました。

最後の川の流れを惜しんでから、お蕎麦屋さんでランチ。帰りの東京行きのバスに乗り込んだのでした。

 

 

最後のお蕎麦屋さんで頂いたご当地サイダーです。

 

 

13時45分のバスに乗り、東京駅には17時ごろ着きました。

家に帰ってマンションの階段から空を見上げると、真っ赤な夕焼けが。

ああ、楽しい二日間だったな。幸せな時間だったな。

そんな想いがこみ上げてきました。

 

 

ただいま~。

 

 

 

「まったく無理をしない『四万温泉旅行記』」もこれにて終了です。

今まで読んでくださって、ありがとうございました。


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ストロベリームーン !?

2017-06-10 01:49:39 | 梢は歌う(日記)

 

昨日は「ストロベリームーン」だと聞いたので、仕事帰りに立っていても安全な場所で、空を見上げて撮ってみました。

私は思わず、心の中で、

「お月さま、きっと今宵のあなたを見上げて多くの人が、がっかりしてることでしょうよ。」

と言ってしまいました。

思っていた月の色と違うものですから。

 

 

月は何も言わないけれど、

もしも月に心があったならば、月は笑いながらうなずいて

「そう言われてもね、私は私でしかないわけだから。

期待に沿えなくてすまないとでも言えと言うのかしら。」

とか言ったでしょう。

 

 

そうよね。

私だって私でしかないのよ、いつの時も。

 

私には良く分からなかった「ストロベリームーン」。

でも立ち止まって空を見上げ綺麗な月を眺めることが出来て、ちょっと幸せな夜だったかもしれません。

                                 

                                  ※    ※     ※


「ストロベリームーン」は今年1年で、地球から最も離れ、一番小さく見える赤い月。

 


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まったく無理をしない「四万温泉旅行記」その4

2017-06-08 01:46:06 | お出掛け日記

 ☆ 「まったく無理をしない「四万温泉旅行記」その3」の続きです。

 

午前10時半ごろ「柏屋」を発って、近くのバス停の所にある朝日橋の上から撮った画像です。

何処から見ても四万川は美しかったです。

その反対側は。

 

前日は、私にしては珍しく早く寝てしまいました。早く寝たら早く起きる。それは当たり前のことかもしれませんが、4時は早すぎでしょう。

4時半まで待ってそっと起き出し、5時ごろベランダに出て周りの風景を撮りました。

 

 

 

 

向う側に見えるのは町営の「清流の湯」です。ここは有料なのですが500円です。入ってみたかったけれど、翌日の4日は違う予定があったものですから、ここはパスでした。 四万温泉には無料の温泉が3か所もあるので、時間に余裕がある方は全制覇とかするのも楽しいかもしれませんね。

 

ところで、下の囲みは昨年の6月7日に投稿したものです。昨日で母は84歳になりました。

昨年の記事はその母の83歳の誕生日の日の日記です。母の誕生日会は父が亡くなってから、何気に82歳から毎年やるようになりました。

 

 

 
ああ、笑ったねっ♪
 意図なくオヤスミしています ほぼ毎日の記録その1 6月になってあっという間に4日が過ぎてしまいました。何となく忙しなくてブログ更新が出来ませんでした。時間がないと......
 

 

今度の旅行は、私の誕生日のお祝いにと母が招待(つまり、スポンサー)してくれたものですが、旅行決行が6月になってしまいました。

旅行が違う月だったら、また別に母はその日を家族で集まる日として楽しみにしたと思うのです。

旅行と誕生日会は同じ月にやるのは無理と思いました。

ならばここで一緒にやってしまおうとこっそりと企画したのです。

 

少々、私が偉そうに挨拶をして、母にこっそり買っておいたプレゼントなどを渡して、みんなで長寿を願いながら乾杯をしました。

うっかり、渡したプレゼントの写真を撮り損ねたので、今日、姉に送ってもらいました。

スカーフだけで良かったのだけれど、なぜか母は首に巻いてよそいきの顔をしたとか。

で、母付きの画像です ^^

   

そして姉がさらに写真に撮らせてと言ったら、なぜか母が撮ったとか。 ^^;

 

この日の夕食は、母の誕生日会に(ついでに私の)相応しいゴージャスなものでした。

 

 

後からも、さらに・・・

 

 

普段は飲まない私ですが、1杯だけは飲みました。

これも妹の画像です。地ビールなのに撮り忘れたから。私たちがお散歩中、彼女たちはこれね。

 

お腹がチョーいっぱいになった私たち。休憩した後、姉妹4人で露天風呂に入ってワイワイとおしゃべりをして、そして夜は更けていきました。

見上げたら月が輝いていました。

寒かったけれど、晴れて良かったです。

 

 

「柏屋」さんは大浴場のほか、貸切露天が3つあります。

残念ながら一つ制覇出来ませんでした。

入れなかったお風呂が、↓ です。

 

満ち足りた気持で一日目を終えて、二日目の始まりです。その二日目が早朝から始まったのは上にも書きましたが、ベランダで写真など撮っていましたら、母も妹も起きてきたので皆で朝風呂に入りに行きました。

その後、朝食の時間までグーグーと気持ち良く寝てしまいました。

それはそれで幸せだったのですが、後から地図などを見ると、ここから歩いて行ったところに「ももたろうの滝」なるモノもあって、寝ないで朝のお散歩と言う選択もあったのかなと思いました。

 

そしてリッチな朝食です。

 

 

レトロな雰囲気&ゴージャスなお食事の「柏屋」さんともお別れです。

   

 

次回は「まったく無理をしない『四万温泉旅行記』」、最終回・・・・の予定です。


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