森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

普通の日の幸せ

2017-06-12 02:27:41 | 梢は歌う(日記)
 
普通の日
 何もないような一日でも   昨日は普通の一日。 午前中に歯医者に行き、一応今日で終わりと言われました。でも最近、「今日で終わり。次...>続きを読む ......
 

上の囲みは昨年の6月11日に投稿したものです。

そこには昨年の6月10日の日記が書かれていました。

 

でも11日の投稿だったので、それを読んで私は夫に言いました。

「昨年の今頃のあなたは、まだ前の会社に居てそして体調が悪くなって早退してきて、急いで一緒に病院に行ったのよね。」

肺炎で入院、退院してきてもリュウマチで苦痛の日々を送り、その苦しみが私たちの生活をまだまだむしばんでいたのでした。

 

ー たった一年前の事だったのか。ずっと昔の事のような気がする。

そう私は思いました。

 

確かに昨日は自治会の役員会で夜の7時から10時半まで拘束されていました。拘束時間が長いし、仕事も多い。

お腹も空いちゃったし、何も考えられないくらい疲れました。

 

だけど帰って来てからはドラマを見て、拓郎さんのラジオを聴いて幸せな時間を持てたのですから、何の不満も持つ必要もない事だと思いました。

 

それに昨日は朝一番には二人で映画にも行ったわけですから、「昨年の今頃に比べたら、本当に今日なんか天国にいるみたいなものだわ。」と、私には感じたのです。

 

※           ※          ※

 

昨日、自治会の役員会から帰って来て、それから夕食の焼き鳥なんかを摘まんでいました。

その時大きな「ドーン!!」と言う音が聞こえたのです。あまりにも大きかったので、最初はテレビの中の音かと思いました。

唐突な事故のシーンなのかと。

でもその音は窓の外から聞こえてきたのだと分かりました。

 

あまりにも大きかったので、スマホを持って外の道路に走っていきました。スマホを持ってと言っても、写真などを撮るためとかじゃないですからね。万が一、一番最初に駆け付けたら状況によっては、やるべきことが生じるからです。

最初は私のうちから近い裏の道に行きました。誰もいないし異変もないと確認しました。

それで表通りに行ってみる事にしました。距離はけっこうあるのにそこからあの大きな音が聞こえたのかと思ったら怖くなりましたが、一応、頭の中でマンションのAEDの場所をちょっとだけ思い浮かべながら、行く事にしたのです。様々な万が一ってありますから。

事故現場に着いた時には、当然の事ですが既に何にもの人が集まっていました。その時、後ろから中学生より大きな子供たちが嬉しそうに笑いながら走ってきました。

ああ、そうなるよねと思いつつ、思わず「シィ――」と彼らに言ってしまいました。

 

ガードレールの柱を何本もなぎ倒して車の部品が大きく破損して、その残骸が飛び散っていました。

そこに集まっている人の中には単なる野次馬もいたと思いますが、違う人もたくさんいたと思います。誰もそ知らぬふりよりは良いと思うのです。

だけど不思議な光景だなと思ったのは、誰も手に携帯などを持っていなかったのです。目に入らなかったのかもしれません。そう言えばドラマなどであるような、みんなでスマホのカメラを大変な目に遭っている人に向けるなんてあり得ない事なんですよね、やっぱり。

それは凄く良い事だなと思ったのですが、私は少々不安になって

「もうどなたか通報したんですよね。」と聞いてしまいました。

すると人の影から

「今、したよ。」と男の人が手に携帯を握り締めながら教えてくれたのです。

 

私、やっぱりちょっとだけ不思議に感じました。前の方に不安そうに見守っている人たちは、本当に見守っているだけ・・・・。

それはやはり野次馬って言うんじゃないのかー ?

いや、でも誰かが本当に見守っていてくれていた方が、良いのですよね。いろいろな役割って必要だと思います。だけど通報とか誰がするのかとか、そういうのって難しいような気もしたのです。だけど、とにかくAEDを使う羽目にならなくて良かったです。

 

運転していた人も意識があるようだと聞こえたので、すぐに家に帰りました。そしてテレビの続きを見ていたら、救急車のサイレンが聞こえて来て、それからしばらくしてからパトカーのサイレンの音が聞こえてきました。

 

時間はその時、11時過ぎ。

 

誰もが一日を平穏に終わると信じて、夜の穏やかな時間を過ごしていた頃ー。

だけどそれは当たり前のようで当たり前の事ではないのかもしれません。

 

そして、一日を何事もない普通の日として終える、幸せな一日とはそんな日の事を言うのかもしれないと、また私は再確認したのでした。

 

 

 

 

 

 

 


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