「サザンカ」はツバキ科の常緑広葉樹(小高木)です。
日本原産で、山に咲く茶に似た木の意味で「山茶花」と書きます。
晩秋から春にかけて、冬の間に咲きます。
雪国なので、鉢植えで栽培し、開花期は玄関外の庇下に置きます。
葉が椿より小さく、葉縁がギザギザしていて、
花の終わりには、花弁がばらばらに散るのが椿との違いです。
「慶雲」(けいうん)という品種は、最初に通販で求めたもので、
鉢植えながら真っ直ぐ上に伸びる性質?既に樹高180cmに届きました。
花は白地に紅のボカシ模様が入る、一重の大輪花です。
膨らんだ蕾から、花弁を開いて、
開きかけの頃も愛らしく、
お椀状に開いた頃が、一番の見頃でしょう。
開き切った花は、花径10cmほどの大きさで、
少しだらしなく見え、やがて1枚ずつ花びらを散らします。
花芯部に伸び広がる雄しべは、花弁が散り落ちても暫らくは残ります。
12月上旬の晴天日には、ハナアブも訪れました。
12月下旬の花、まだ蕾がいくつか残っています。
庭に雪があっても、庇下で雨と雪を避け、
新年を、この紅白模様のサザンカの花が祝ってくれました。
「慶雲」とは、めでたいことの起こる前兆とされる雲で、
飛鳥時代の元号に使われました。