個別に紹介できなかったもの、鉢植え3種と草玉1種、
庭植え10種です。
左端の、朱色を帯びた明るい赤が鮮やかなセンノウゲ
(仙翁花)は、室町時代から栽培され、絶滅したと思われていた幻の花でした。
次は同じ仲間で、茎の節が黒味を帯びる朱色花のフシグロセンノウです。
3枚目は韓国原産の高地性小型ショウマで、葉姿が繊細なタンナチダケサシ、4枚目が樹皮上に育つ着生シダで、花以上に涼感を与えてくれた吊りシノブです。
以下は庭植えの草花です。
左は宿根姫ヒマワリ3種で、花期が最も長い一重花、八重のロドンゴールドと小型の「旭」です。
右2枚は、7月から花茎を伸ばして咲き続けているミソハギと、
ツワブキに似るが大きな銅葉(今年は本来の色が出ていません)が存在感を示す、洋種のリグラリア・ブリッドマリークロフォードです。
左2枚は、
「古都の花火」と銘打った藤袴として通販で購入したものですが、
草丈が180cm程になり別種のヨツバヒヨドリと思われます。
朱赤色のヒオウギは花後に緑の風船のような種袋をつけ、やがて中から真っ黒な美しい種子が顔を出します。
7月に続いてオトギリソウも、庭のあちこちで小さな黄色花を着けていました。
鉢植えのヤクシマススキを地植えしたら、大きく繁茂してススキの中で一早く花穂をつけました。
普通の西洋カボチャ(左端)とミニカボチャ(2枚目)の苗を1本ずつ、
敷地外の空き地を除草して植えてみました。
雄花ばかりで雌花の着きが少なくて、受粉がうまく出来ず、着果数は少ないですが、2個収穫し食した味は栗のようで、甘味もあっておいしいものでした。
あと3個の実が成育中です。
昨年収穫し忘れて完熟した種子を保存していました。その貧弱な自家産ツルインゲンの種を、試しに播いてみました。
発芽し白花を開花させ次々と実をつけました(上右3枚)。
南側ブロック塀脇に植えたミョウガは元気がありません。今春、家の北側に移植したら早速に数個の花穂(下左端)が収穫できました。
8月末、天候不順からナスの収穫が少ないので、思い切って更新剪定(2枚目)をしました。
果たして秋茄子の成果は?
ジャガイモ収穫後の1畝を耕し、石灰・堆肥・元肥を入れてアブラナ科の苗を
植えました(3枚目)。ブロッコリー3株と、カリフラワー、キャベツ、白菜を各2株です。防虫ネットを張ったので安心です。
初めてカブと人参の種も播いてみました。種まきから7日目の発芽の様子(右端が人参)、次は間引き作業です。
9月初め、朝の散歩を一緒に出かけ、不順に過ぎた夏を惜しみ、秋野への移り変わりを感じました。
上越新幹線の高架橋下の踏切を通り、栖吉川の堤防に出ます。
夏の川は水量が少なく、水面を隠して河川敷を覆っていた葦が穂を付けてきました。
賑やかに鳴いていたオオヨシキリは子育てを終えて去り、静けさの中に虫の音が聞こえるようになりました。
堤防の外側は、稲穂が黄色味を帯びた稲田です。 前方の自動車道脇のススキが朝日に輝きます。
普段の散歩より長かった距離と、家族一緒で興奮したのでしょう
夏美(ナッチャン)は、帰宅後のいつもの番犬仕事を忘れてリンゴの樹下で休んでしまいました。
下段は、初夏に一度刈り払われてから伸び出して繁茂する歩道脇の植物からです。
秋の七草の1つ葛の赤花、 美しい昼顔の桃色花、 川面に映えるススキの穂、 群生する露草の花、
ヤブツルアズキの黄色花、 ユウガギクと思われる野菊の白花です。
ナンバンギセルの名は、花形が欧米の喫煙パイプに似ているから。
「思草」の名で万葉集にも出てくるという1年生の寄生植物です。
自らは葉緑素を持たずに、ススキやミョウガの根に寄生して栄養を得ています。
上左2枚がイトススキに、3,4枚目が縞ススキに寄生させたものです。両ススキとも小型で庭植えに適し、この後に花穂をつけます。
右端は鉢植えのヤクシマススキに寄生させたものです。観賞用には1番良いでしょうが、ヤクシマ ススキは地植えすると巨大化して地面を覆い、ナンバンギセルが見えなくなりますのでご注意を!
花後に出来る卵形の実の中の粉状種子を、春にススキの根元に播き付けます。
露草は、1年生の雑草ですが、
その澄んだ青色、花弁とオシベめしべの形が気に入って、庭の除草でも一部は必ず残しています。
毎年花を楽しみにしている野草の1つです。