タカクマホトトギスの後に咲いた、黄花のホトトギス2種です。
枝葉が下垂し、限定された渓谷や崖などに自生する希少種で、夏に葉焼けしやすく
都市部での鉢栽培は難しい方です。
左がキイジョウロウ(紀伊上臈)ホトトギスです。上臈とは江戸時代の大奥でも使わ
れた身分の高い女性の意味で、下向きに咲く花は気品を感じさせるものです。
20年以上の栽培で2鉢に増えるも大株にはならず、今年は1鉢が虫に食われかろうじ
て着けた花です。
右は昨秋に苗を入手したキバナノツキヌキ(黄花の突き抜き)ホトトギスです。
茎が葉を突き抜いているように見え、宮崎県尾鈴山の一部にのみ自生する固有種で、
絶滅危惧種だそうです。
下葉は茶変し残った葉も黄色くなっていますが、煌めく黄花が2個着きました。
つる性落葉低木の三つ葉アケビが、たくさんの実をつけました。 元は実を着けた
鉢植えを市場で購入したものでしたが、自宅北側の日当たりの悪い所に植えました。
他に白い実を着ける五葉アケビも植えてありますが、こちらは実生りがありません。
次の左2枚は、10月中旬の緑実と11月上旬の紫色に熟した果実です。
3枚目は収穫した果実と、紫の果皮の中に白く甘い果肉 に包まれて黒い種子が詰ま
っています。種が多いのでなめる程度ですが、子供の頃食べた懐かしい甘みです。
4枚目は、果皮に野菜を混ぜた挽肉を詰めて油で揚げた肉詰め料理 です。
下の2段の写真は共に、
1枚目は8月中旬、
2,3枚目が10月の中・下旬、
4枚目は11月上旬の実生りの状態です。
地中海沿岸原産の原種シクラメン・ヘデリフォリウムは、9~11月に開花して花後
に葉が出てくる品種で、豪華な園芸種と比べて山野草としての魅力があります。
cyclamenの語源は、花後に結実すると
花茎がクルクルと丸まるので、サイクル
(cycle)から名付けられた由(左写真)。
長年栽培しているので1球ですが8号鉢
植えで球径は20cm位と思います。
初夏に葉が枯れた後の休眠中に、自然
実生のネジバナが咲き競い、その葉間から次々花を上げてきま
した。 花がほぼ終わり、これからシクラメンの葉が展開してきま
す。 暑さ寒さに強く庭植えも出来るそうです。
下4枚は、9月、10月初め、10月中旬と下旬の開花状態です。