(御嶽薬師尊 江南市布袋町)
日頃、名鉄犬山線を利用している人であれば、窓越しに見かけた人も多かろう。畑や民家の間に顔を出す薬師さま。
昭和24年、元々この地に住み、名古屋で開業していた灸師が夢の“お告げ”によって自ら建立したコンクリート製の像である。5年の歳月をかけ、高さ18mの像は完成した。
灸師は神社神道系である木曽御嶽本数を信仰していた。「御嶽薬師」は、少彦名命(スクナヒコナノミコト)が医薬禁厭(まじない)を司り、俗に「お薬師様」と呼ばれる、御嶽大神六神の一つとするものであり、厳密にいうと仏像ではないことになるが、製作者の神仏習合の観点から造られた像である。
像の背後には背もたれのように建物がつながっている。像の開眼時、宗教法人化された御嶽薬師尊の教会と、治療院を兼ねた建物である。
現在、像の前方で名鉄犬山線の立体交差化事業が進められていて、それにより分断されている青木川と犬山線を越える都市計画道(県道157・175号線)等が整備されることになっている。辺りの光景が変わるのも、そう遠いことではない。
訪れているとき、通りがかりの親子連れが、「大仏さま、こんにちは」と言っていたのが印象に残った。
後ろ姿は、思いのほか華奢な薬師さまである
日頃、名鉄犬山線を利用している人であれば、窓越しに見かけた人も多かろう。畑や民家の間に顔を出す薬師さま。
昭和24年、元々この地に住み、名古屋で開業していた灸師が夢の“お告げ”によって自ら建立したコンクリート製の像である。5年の歳月をかけ、高さ18mの像は完成した。
灸師は神社神道系である木曽御嶽本数を信仰していた。「御嶽薬師」は、少彦名命(スクナヒコナノミコト)が医薬禁厭(まじない)を司り、俗に「お薬師様」と呼ばれる、御嶽大神六神の一つとするものであり、厳密にいうと仏像ではないことになるが、製作者の神仏習合の観点から造られた像である。
像の背後には背もたれのように建物がつながっている。像の開眼時、宗教法人化された御嶽薬師尊の教会と、治療院を兼ねた建物である。
現在、像の前方で名鉄犬山線の立体交差化事業が進められていて、それにより分断されている青木川と犬山線を越える都市計画道(県道157・175号線)等が整備されることになっている。辺りの光景が変わるのも、そう遠いことではない。
訪れているとき、通りがかりの親子連れが、「大仏さま、こんにちは」と言っていたのが印象に残った。
後ろ姿は、思いのほか華奢な薬師さまである