(東京都品川区上大崎)
三日月藩(兵庫県佐用郡)一万五千石の大名森家は慶長五年(1600)忠政のとき信濃川中島十三万七千五百石として立藩し、慶長八年(1603)美作津山に十八万六千五百石で移封した。弟には織田信長近習の森蘭丸がある。この頃、大崎の地に抱屋敷を構えたという。延宝四年(1676)忠政の子で長継の五男長俊は父から一万五千石を分け与えられ、後に津山新田藩を立藩した。然し、元禄十年(1697)津山森家が改易となり、播磨国内揖西郡、佐用郡、宍粟郡のみで一万五千石の三日月藩となり、長俊は初代藩主となった。このとき、大崎の抱屋敷は上屋敷となり、廃藩まで続いた。故にこの辺りを森ヶ崎と呼ぶ。