京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 風が運ぶ

2010年10月10日 | 日々の暮らしの中で
             

  雲の上には 青い空が いっぱいに 広がっている

傘を差しながら読んだ寺の掲示板だった。
お天気も回復した。すれ違いざまには人とぶつかるほどに混み合うこの連休の街。
京都駅烏丸中央改札口の西側の階段は、4階から10階まで続く大階段で171段。
そして、さらにその上が大空広場と呼ばれ、南北の展望がいい。
伊勢丹の11階までエレベーターで一気に上がり、そこから外へ出ることにした。各フロアーと大階段は結ばれている。吹奏楽の演奏が催されていて、人は階段に腰掛け、思い思いに過ごしている。

   

勿論吹き抜け、頭の上は大空だから風が通り抜ける。
旅行中の人もいるだろう。家族・友人での買い物、レジャーか観光か、一人ひと休み、様々な目的でこの街にいて、たまたまここに居合わす人たちの上を風が吹く。何を運んでいるのだろう。心地よさ、互いの信頼感か、相手を思い、心の通うひと時を共有させてくれているのかもしれない。
あしたの風は? あさっての風は?? 何を運んでくれるのかな…。

珍しい、今夜は白い雲がぷかぷかと浮き、星がひとつ、強い輝きを放っている。
この空の上にも青い空が広がっているのだ。
秋晴れに、心安らぐ快い風が吹くことだろう。
コメント (11)
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