京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 やっぱりいないのか・・・

2010年10月17日 | 日々の暮らしの中で
             

木々の実が色づき、日に日に色あいを増す。枝をしならせた柿の木の、鮮やかな色彩の葉には思わず目を近づけてみたい。一つひとつ、秋の装いが身の回りを包み出す頃。この行楽の秋を楽しまないでなんとしよう。…なのだけれど。

目的もなく散歩するのもいい。けれど、少し代わり映えのある場所、風景を求めてとなれば車か電車かバスか…の移動になる。神社仏閣ばかり見ていなくてもいいのに、どんなに場所を変えても、なんやしらんそうしたものに行き当たる街が京都のようだ。

幼い子供でもそれなりに楽しみを見つけて遊んで来た。あそこへ、ここへと描いた計画もお流れだ。明日、関空で感動の対面を果たすシーンを想定、駆け寄ってくる(はず)のJessieと抱き合って、思わずしりもちか? としていたのに~。

 言ってもせん無きことね。                           

1年2ヶ月間、片時も場所を譲ることなく、ずっとこの棚の片隅に置かれてきたJessieの糊。掬い取った指先の流れもそのままに、ホルマリンを全く使わないでいて腐らないというのりだから、たいした代物だ。
折り紙や包装紙をベタベタ張り合わせて一人悦に入る。機嫌のよい一人遊びだった。
「はい、プレゼント」は、ゴテゴテの、ねちゃねちゃ。それでもすべて、ありがとうの笑顔に。

こんなに遊び道具がそろう秋の好日、外遊びの楽しいときなのに、やっぱり姫子はいないのだねえ…。
コメント (4)
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