京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 足元から

2010年10月20日 | 日々の暮らしの中で
雲間がくれに何とか見上げた十五夜だった。
それに比べれば今夜の月はぼんやりとしているが、その姿を心待ちにしてしっかり眺めた十三夜のお月さん。窓を開けさえすれば、虫の音の澄んだ声が響き渡るし、小鳥のねぐらでのさえずりさえ耳にできる。静かな秋の夜、素足では冷たくなった。

靴下を買うことを忘れてしまった。足元を固めたと思ったものの、早々にほころびが出たような。
雨の中の熊野古道、「紀伊路・中辺路を語り部と歩く」だった10月3日。どうにか歩き通せたことで、第2回目に気持ちを向けてみたくなっている。
黙っていよう、プレッシャーがかかるし…、のつもりがそうでいられなくなった。話題にさせていただいて、力をいただいたほうがいい。リュックが重くならない程度に…、と気持ちも変わってきた。
「登山靴でなくともウォーキングシューズでないほうがいい」と言われ、トレッキングシューズなるものを購入。値が高ければいいというものでもなく、自分の足にフィットするものが一番というアドバイスをもとに。

前回の終着地、藤白神社で特別に安全祈願とお守り授与があるそうな。
11月6日はここがスタートに。万葉の悲劇の有馬皇子の墓を過ぎると、紀伊路第一の難所という「藤白坂」を登っていく。1.6キロを途中休憩を挟んで40分、海抜30m?ほどの墓から200数十mまで登りつめたところが塔下王子。ここの「御所の芝」からの眺めは熊野路第一の美景なのだとか。あ~、ここで昼食だ。
25分ほど下って、みかん畑の中を歩き、もう一つの難所「拝ノ峠」、さらに蕪坂塔下王子まで登って、下って下って歩いて歩いて… 紀伊宮原へ。で、終着。 あ~~…。

往時の熊野詣を体感できる、らしい。沿道はみかんの産地。真っ青だったみかんが食べごろで、売られているのだろうか。
歩行距離12.3キロ、歩行時間は4時間10分。  あ~~…。

よし!と小さな声で…、気楽にガンバロー。今夜の月に願をかけた。お地蔵さんの力も味方につけて、歩いてみたい。
                       (小林良正さんの「ほほえみ地蔵」から)

コメント (6)
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