『お一人様の老後』『ひとりの午後に』などを読んだことがあるが、上野千鶴子さんのお話をじかにうかがうことはなかった。で、興味を感じて、京都YWCAで企画された講演会に参加。土曜日のこと、「自分らしい“老い”を生きるために」と題したお話だった。
「女性が老後をどのように暮らすか。選択肢が増えて、自分の生き方を取ることができるようになった」と。
充実した介護や看護、得られる安心との引き替え、様々なタイプの施設やハウス、在宅のまま…。DVDで、それぞれの選択をして老後を生きる女性たちが紹介された。
上野さんは、どうして老人ばかりで暮さなくてはならないのか、それは嫌だ!っておっしゃる。いろいろな世代が関わり合って暮らせる社会をお望みのようだ。「トータル ライフ(エンディング改め) マネージメント」を提唱。
お話を聞きながら、胸の奥底に何かひっかかるものがある。いつだったか、NHK番組で「老人漂流社会」を見たときの記憶だった。暮らし方など選択の余地もなく、その日一日をどうにかして命をつないでいるかのような厳しい現実。決して人事ではないと思えたからか、上野さんの活動やお話を立派なことだと思うものの、今ひとつ我が身のこととして考えることができなかった。両方の現実になんと大きなギャップがあることか…。友人を誘っての参加だったが、どう思われただろう。終了後は、じゃあ25日にと約束して別れた。
ちょっと寝不足気味で参加したこともあって、意識が飛びそうになるのをこらえ、頭の芯が疲れた。
その、寝不足になった原因の課題は何とか仕上げて終了。ホッとひと息…、人心地ついた。けれど、本当に人としての心を取り戻したといえるのかな?? ついのめり込んで、集中といえば聞こえはいいが、オミットしたことも多くあったような。ちょっとハンセイ…。
とはいっても、やはりひとまず気分を解放~~!