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芥川賞作家玄月氏と俳句グループ「船団」代表の坪内稔典氏とが対談。小説の言葉と俳句の言葉について考えるフォーラムがありました。
前半の講演で玄月氏は、「ストーリーを越えるものとして文体があり、オリジナルティに富む言葉の組み合わせの強度が小説を支える」と、語り口へのこだわりを披露されました。
坪内氏も玄月氏の著書『蔭の棲みか』より表現を取り出し、「言葉の組み合わせの破格の妙が言葉の強度になる」とお話でした。
俳句では、五七五のうち、七五を詠んだ後に頭の五文字にどんな言葉を置くか、句会で読者の意見を聞きながら決める作業も楽しいとお話。玄月氏は、そうした句作りに驚かれましたが、ひとり作業とは異なる俳句の世界のお話は興味深いことでした。
会場には頭にバンダナの同じ芥川賞作家、吉村萬壱氏がおいででした。とは言ってもまったく存知あげず、玄月氏のことも今回初めて知ったくらいですから、作品を読んだこともありません。吉村氏は玄月氏の「文章がいい」と…。
玄月氏は、「一日3、4枚書いては読み直し、推敲する。その先のエピソードなど念頭にはあってもストーリーをせっかちに展開してしまわないように自制して書き継ぐ」スタイルなのだそうです。「大阪人のせっかちな性格をしているのに、小説の書き方は違う、、どうしてだろうと言われます。
文章の書き方、句作りのいろいろなスタイル。言葉、文体、語り口の強度といったことは印象に残りましたが、対談の中で玄月氏が言われたことでは、よくわからない部分も多々あって…。