京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「今朝九月」

2020年09月01日 | 日々の暮らしの中で
      今朝九月草樹みづから目覚め居て  中村草田男

ようやく油照りの日々から解放されていくのか。げんきんなもので九月一日の朝だと思えば、いくらかの心地よさを感じた。
長かった「八月」。京都市の8月の最高気温は38、8℃、猛暑日は24日を記録したという。

戦い相手はこの暑さなのか、「まいるなあ、うんざりだ」とくじける自分の心の弱さなのか。自分の努力で克服しようとすると、深い深い朦朧とした世界に迷い込みかねない。で、あるがままにと自分のはからいを捨てた結果、自宅で過ごす時間が増えた。そして、あれもこれもと興味は散漫になり、集約できずに何ごとも成果なし、ってひと月だったような。
どう暮らすか。暮らし方の工夫や知恵、価値観といったものは、お金を払って手に入れるものではないから、その質が問われるにちがいない。
などと言ってみているが、暑さに疲れた身に倦怠感が湧いてくる。シャンとしなくっちゃ…。


九月になった。シャンとしなくちゃ。  散歩コースにある梶の木にも赤い実が増えてきた。




コメント (6)
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