京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

秋の物語が始まりゆく

2020年09月18日 | 日々の暮らしの中で
公園の大銀杏が、全身の衣装替えをしたのに気付いた。柔らかな色合いが、やがて秋の黄金の美を演出する。
柿の実が色づき、これから鮮やかさを増していく。まだ、どっちを向いても秋、とばかりも言えないが、足元低くに枝を伸ばしたムラサキシキブに紫の実が生る。通るたびに椿の実の割れ目は大きくなっていくし、なんか嬉しいのよね…。自然と心が弾む。



たわわなザクロもやがて硬い皮が割れて大きな口をパックリあける。びっしり詰まったルビーのような赤い実をのぞかせるのだ。ザクロといえば、通った高校の校門入った右手に木があって、掃除当番に当たるとつまみ食いをしていた思い出に結び付く。

      実柘榴の実一つだにも惜しみ食ふ  山口誓子



「ほら、見てみて」なんて言い合える連れのある散歩もいいのだろうなあと思いながら、外歩きはいつも一人。
曼殊沙華はいつ咲くのだろう。今年はまだお目にかからない。
コメント (4)
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