京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

季節のもの

2021年05月15日 | 日々の暮らしの中で
飛び石伝いに対岸に渡り切ろうとした足元に、腹部がみどり色をしたトンボが飛来。飛び去ることもなく、すいーっと回ってまた止まった。


今年も賀茂川の河川敷に銀色になびく茅花(つばな)を見つけた。この名を知ったのはここ数年前のこと。


昨日買い物に出た折に、実山椒が売られているのに気づいた。ちょっとお高いなあ…という思いで迷いが生じたのも正直なところだったが,今年は絶対に手に入れたかった。なので、気合を入れて!
帰宅後すぐに下茹でをし、小枝を取り除いて小分けし、冷凍保存した。毎年欠かさずあった実山椒だったが、この1年はその姿が消えていた。それというのも…。

一年前、新聞で「実山椒の甘だれ」のつくり方を知り、前年の残り分150g分で試すことにしたのが6月も半ばにかかる頃だった。万能ダレとなってひと月たたずに使い尽くしたところで、さあ大慌て。何をぼんやりしていたのか。こんな時期になってどこを探したってあるはずもない。けれど近隣のスーパーや大型店舗にも足を運んだ。当然ながら遅かった。口惜し、口惜し!と、ただただもう落胆。
あの頃は買い物に出る回数も控えていたし、手早く買いそろえては店を出る日々だったから、何かが欠如していたのだ。季節に乗り遅れたのはコロナのせいだ、ということにしていた。決して考える力の減退などではない…、と。

今年こそはという思いは実ったことだし、甘だれづくりに取りかかろう。
コメント (2)
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