京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

明日への種まき

2021年05月03日 | 日々の暮らしの中で
娘の仕事の都合で孫の守りを頼まれた日に、行く先は公園と決まっている。この緊急事態宣言下でも、公園は子供たちの姿でいっぱいだった。わざわざ観光地に行かなくても近隣の公園巡りで十分に満足して体を動かしている。愛車をこいで、公園までの“ドライブ”も楽しみなのが4歳児。

公園に行くのかと思ってついていったら、子供の支援センターへと案内された。駐輪場に自転車を止め、入り口正面へと走る。母親と来たことがあるらしい。「エレベーターの前におもしろいものがあるよ」と、ドアの前に立って正面を見つめるが、どのドアも開くことはなかった。休館なのだ。
4歳児の心を動かす、何かしらの興味があったのだろう。自ら先頭に立ってやって来た、この気持ちを受け止めてやりたかった。「残念だったね。また来よう」。今日のザンネンは明日への種まき。無駄は一つもない、ということか。
並んで、あるいは自転車の後方を私は歩く。一日に2、3回、いい運動をさせてもらう。

両手に孫。雨に閉じ込められた日を含め、4日ほど娘宅で過ごして帰宅した。いつもの静かな生活に戻った。気分転換を図りたかったが、どこへといって飛び立ちかねる。結局私も近場で気持ちの癒しを求めるしかない。


楓の花が咲き、種子ができて、やがて、少しでも遠くに種を飛ばそうと、くるくる回って地に落ちる。その様を「プロペラもみじ」と言うのだと庭師さんから教わったのは何年前のことだったか。
コメント (2)
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