夕刻になるといまだに小さな星の形をしたハゼランの花が開く。
こぼれ種から後追いで花茎を伸ばしたものも多く、お米のとぎ汁をかけ回していたら、ガマ夫(茶色の蛙)が飛び出してきた。
このところさっぱり姿を見せなかった秋の蛙クン。
昨夜は虫の音を伴奏に、中秋の名月を見あげただろうか。素晴らしい月夜だった。
コオロギの鳴き声を聞きながら、4歳前頃の孫のLukasが「虫からの電話」とつぶやいたという話を思いだした。
虫の音に3歳の心を傾けて、楽しんでいたか。
「マミィちゃん、でんわだよ~」
「るーちい、代わりに出てちょうだい」
「もしもし・・・」
なんだって?
〈こころは感じることをたのしむ〉か、いいなあ。
「静かな日」 長田弘
目は見ることをたのしむ。
耳は聴くことをたのしむ。
こころは感じることをたのしむ。
どんな形容詞もなしに。
どんな比喩もいらないんだ。
描かれていない色を見るんだ。
聴こえない音楽を聴くんだ。
語られない言葉を読むんだ。
たのしむとは沈黙に聴きいることだ。
木々のうえの日の光。
鳥の影。
花のまわりの正午の静けさ。
こぼれ種から後追いで花茎を伸ばしたものも多く、お米のとぎ汁をかけ回していたら、ガマ夫(茶色の蛙)が飛び出してきた。
このところさっぱり姿を見せなかった秋の蛙クン。
昨夜は虫の音を伴奏に、中秋の名月を見あげただろうか。素晴らしい月夜だった。
コオロギの鳴き声を聞きながら、4歳前頃の孫のLukasが「虫からの電話」とつぶやいたという話を思いだした。
虫の音に3歳の心を傾けて、楽しんでいたか。
「マミィちゃん、でんわだよ~」
「るーちい、代わりに出てちょうだい」
「もしもし・・・」
なんだって?
〈こころは感じることをたのしむ〉か、いいなあ。
「静かな日」 長田弘
目は見ることをたのしむ。
耳は聴くことをたのしむ。
こころは感じることをたのしむ。
どんな形容詞もなしに。
どんな比喩もいらないんだ。
描かれていない色を見るんだ。
聴こえない音楽を聴くんだ。
語られない言葉を読むんだ。
たのしむとは沈黙に聴きいることだ。
木々のうえの日の光。
鳥の影。
花のまわりの正午の静けさ。