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今年の夏 ついこのあいだ
宮崎の海で 以下のことに出逢いました
浜辺で
若者が二人空びんに海の水を詰めているのです
何をしているのかと問うたらば
二人が云うに
ぼくら生まれて始めて海を見た
海は昼も夜も揺れているのは驚くべきことだ
だからこの海の水を
びんに入れて持ち帰り
盥(たらい)にあけて
水が終日揺れるさまを眺めようと思う
と云うのです
やがて いい土産ができた と
二人は口笛をふきながら
暮れかかる浜から立ち去りました
夕食の折
ぼくは変に感激してその話を
宿の人に話したら
【 】
【 】
といわれたのです
◆上の【 】にはどんな表現が入るでしょうか。(作者・詩の題はふせます)
「ウソ」という詩があります(同作者です)。抜粋しますと…
―― 前略
ウソをつかない人はいない
というのはホントであり
ホントだ
というのはえてしてウソであり
冗談のようなホントがあり
涙ながらのウソがあって
なにがホントで
どれがウソやら
―― 後略
電話の向こうから「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ」
が聞こえてきました。
Jessieがすっかり和歌を暗唱したというのはホントです。
正確には一部ウソです。
単に唱えきっただけ、なんらの意味も解さないからです
でもすごいすごいとほめほめシャワーを浴びせておきました
ほめることで子供はどれほど有頂天になって輝くことでしょう!
実際三歳の子が和歌に親しむなどと考えられません。理屈抜きです。五七五七七のリズムにだけのって~。意外なほどの速さで覚えてしまいました。
暗唱させようと思いついた私も私ですが、三歳児もほめられ、周りの驚く反応に気を良くして楽しんだようです。もっと早くから遊んでみればよかったと悔やまれることです。
黒髪で生まれ、今は父親と同じブラウンになってしまいましたが、DNAは嘘をつきません?日本人の体にしみ込んでいる五七五…のりズムです。
というのはすべてホントです。
(芙蓉の花。酔うような…この柔らかさがJessieのようで好き ホントです)
宿の人、【 】【 】さーて、なんと…。
【たらいの水が?】【揺れてくれるでしょうね、きっと】と言って欲しいような気がしますが…真面目すぎて面白くも何ともない……?。
ウソ…真理。脱帽!!
近江の海~~keiさんのしてやったり…の微笑みが見えますよ。それにほめほめシャワーの効果。これは是非真似をしなければ…と思いつつ、ついつい。
「酔うような…この柔らかさがJessieのようで好き」あちらでは、Jessieちゃんが、グランマのことを同じ思いで懐かしんでくれているのでしょうね。
なーんか、すっごくあたたかみを感じるな~~。
こういう時、「答え」を知っているものは楽しいですよ。
この若者の住所がまたいいのですよ、
「宮崎県児湯(コユ)郡川南(かわなみ)町、とろんとろん」
だそうです。正式名が、とろんとろんですよ~(笑)
もう一度頭をひねってみてね~
歳を重ねる毎に、その事に気付かされていきます。
何時の間に『和』が心地よくなったのか?その境目も判らないほど、自然に、それこそ「何時の間にやら?」です^^
育つ環境で違ってくるのでしょうが、血は残ると信じたいですね。
ところで、私もこの前海に行き、パイプを銜えて( ゜ ρ ゜ )ボ~っとしていたら、石の下に蟹がいて、カメラを向けると逃げて行っちゃいました。写真に写っていたから良いけど、「この海には生き物がいない」っと言う調査結果と違う事実を役場に話にいたっら。
「あなたもかつがれたのかね。あの蟹は、近所の漁師のペットだよ」
って言われました。
最初は本当。最後は嘘です。
私は嘘には、二種類あると思っています。
一つ目は、自分の為につく嘘。
二つ目は、人の為につく嘘。
猟師の息子のついた嘘は、どちらの嘘だったのでしょうね。私は二番目だと思っています^^
最後まで日本語と向き合い亡くなられた、大好きな川崎洋先生。
彼の作品で一番好きなのは、ベタですがやはりこれです。私はこの詩に何度も助けられた一人です。keiさんのブログで出会うとは^^
風になりたい 風になって
渡り鳥を運び
潮騒の歌を
お花畑の香りを 深い森の息吹きを
遠くへ届け 星々を磨きたい
風になりたい 風になって
すべての悩みと かなしみを
さっと吹き飛ばし
うつむく人の背を押して
太陽へ一歩踏み出せたい
風になりたい 風になって
命の重みと よろこびを
地球の隅々まで伝えたい
風のはたらきを心にとめて
わたしに出来る役割を担いたい
風になりたい 風になろう
仕事の合間に、久しぶりに埴輪たちを本棚から取り出して、読んでみます^^
??? うん?と思わず立ち止まってしまいました。
良い詩をご紹介していただきました~。
私は、茨木紀子さんを通して知った川崎洋さんです。
ユーモア
腹も立ちませんね。なんかやさしい笑いを誘われます。嘘でもいいですね。
やることがしゃれてますね、この息子たち。
「あの二人は」
「近所の漁師のむすこだよ」
と入ります。
今度海で誰かに…どうですか
頭をひねることが多い中ありがとうございます。
「とろんとろん」
正式の地名とのことでしたが、今現在は、私には分かりません。
【 】
↑知りたくてウズウズしています。
いつかは教えてくださいませ。
芙蓉も万葉集もJessieちゃんに想いがいきますね。
暗唱だけでも素晴らしいこと!
3歳のJessieちゃんにも滑らかなリズムとDNAが
楽しく暗唱させたのでしょう。
先日、ウエブ友さんが教えてくれました。
とても気に入りました。
「花あるときは花に酔い、
風あるときは風に酔う」
最初はメロディも歌詞も全く分からない状態で一人口ずさんでいるハチャメチャな歌も、何日か後にはそれなりに歌うものですね。
もしかしたらと思ってそのメロディに歌詞をつけてやりますと、思い出すのか聞くに堪えうるものになって来たりでした。
当たり前なのでしょうが、そうやって覚えていく過程が楽しいものでした。我が子の時にはなかったゆとりがあるのでしょうね。
良い季節になっていきます。
日本のこんなに素敵な秋の風情、その中に身をまかせるように花に風に虫の音に月に…うっとりしていきたいものですね。
【 】の中の表現をこの後に記してもよいですか?
「いつかは」とありますが「ウズウズ」ですからいいですよね。
宿のおばさんに
「その二人は近所の漁師の息子ばい」
と言われたそうです。作者は「とてもおいしい小咄を堪能したような気分でした」と。そして、
【あの二人は】
【近所の息子の漁師だよ】
と入ります。
作者は川崎洋さん、「海で」(詩集『象』)という題です。
「人」の字の件
後になって失礼なことを申し上げた気がしてきました。ご気分を害されたらお許しください。
「その二人は近所の漁師の息子ばい」と笑われたわけですから、
【あの二人は】
【近所の漁師の息子だよ】 のはずですのに、
【近所の息子の漁師だよ】 と逆になっておりました。
肝心なところを間違えてしまいました。すみません。
お詫びし訂正させていただきます。
こういうお話大好き人間です。
本当は想像をめぐらせて、括弧の中、当てはめてみればいいのですが、考える力ゼロなので教えを請いました、すみません!
「人」の字の件
>気にするわけありません、
>漁師の息子
>息子の漁師
も同じようにそっか漁師だったのかとそそっかしく読み違えているわたしでした。
Jessieちゃん、もう戻られたのですね。ちょっとさみしいですね。それにしてもよく覚えましたね。今はいろんなことすらすら覚えてしまう年齢といえど...たしかにもっと教え込んでおけばよかったという気持ちになりますね。子どもって褒められることで価値観を形成していくから褒めるって大切ですよね。
わたしなぞ、小学校の時、日記に「今日はお昼ご飯が遅くなってものすごくお腹が空いて、はじめて美味しいと思って食べました」って書いただけで、先生に褒められて、みんなの前で日記が読み上げられました。それで食事が美味しいっていいことなんだってはじめて知ったわけです。ばかみたいですね。でもそれほどに子どもって褒められて育つようです。
電話でのコミュニケーション楽しみですね。