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久木綾子さんが亡くなられたことを知った朝。
作家デビューされたのが89歳とご高齢だったこともあり、どうされておられるのか、新刊の出版はあるのだろうかと時にはネットで検索してみることがあった。
NHkラジオで取り上げられた時点では知らずにおり、何かの機会かで知って『見残しの塔 周防国五重塔縁起』を読んだ。その後偶然、今は閉店してしまった四条通に面したジュンク堂で、2作目の『禊の塔 羽黒山五重塔仄聞』が入口入った正面の書架最上段の右端に置かれてあるのを見つけた。書店に行った何度目かで購入したのだったな…。そして平成29年7月になって、私を羽黒山五重塔へと導いてくれた。この機会をとらえるまで、とても長かった。
「どんな本でも連れてくる情報がある」「本を選ぶのは旅への切符を手にするようなものだ」(『モンテレッジオ 小さな村の旅する本屋の物語』)。読書も、読み終わりが始まりになると思うのだ。読んだことで、何かが始まる。素敵なメッセージではないだろうか。
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スイス帰りの土産の種から、まさにビタミンカラーの花が咲いた。この明るさが嬉しい。
仏さまに…。
作家「久木綾子」さんが100歳の人生を全うされたのですね。
作家デビューが89歳とは・・・最高齢~?
それまでに書き溜めた作品がたくさんあるのでしょうね。
最近は本が読めなくて・・・過去に夜明かししてまでよみふけった小説
あれ自分だったの?って不思議な程です。
お幸せな人生であり、「生涯は長いのよ」と改めて教えられた気がします。
『見残しの塔』山口市の瑠璃光寺五重塔が題材でしたね。
高齢デビューが話題になったことで、読んだ記憶があります。
「本を読むのは旅への切符」確かに!
読んだことで興味を駆り立てられる。少ない読書量ではあっても、そんな経験したことはあるようです。
「見残しの塔」では、構想14年、執筆に4年をかけて描かれたと言われて、人間ドラマです。
素晴らしいですね!
遺された作品は少なくても、私の心には刻まれております。
人の輪の中で活動され、ご活躍。
テイタイムryoさんのその生き方、エネルギーも素晴らしいと感じております。
椎葉の血が流れている瑠璃光寺五重塔。
読み始めて、まず椎葉の描写が印象的でした。、
派手さはなくても、じっくりと読むことのできた作品でした。
読書量の多少ではなく、読んだことで何かしら興味を掻き立てられるような体験は捨てがたいですね。
面白かった!と読み終わった読者が、ちょっと調べてみようなどとその先に踏み出すことがあれば、
それは「やったー!」の嬉しさだと澤田瞳子さんが言われていましたのを思い出しました。
書き手にも読み手にも、それぞれに楽しみがあるものですね。
折しも芥川賞、直木賞の発表がありました。
最近はこれらの賞にも中高年が受賞されていますが
80代は記憶にありません。
亡くなられるまでの蓄積が大きかったのではないでしょうか?
高齢者施設で亡くなられた、これは胸に沁みます。
「見残しの塔」の取材中に羽黒山五重塔を訪ね、その後も3回訪問し、いつか書きたいと思われていたようです。
平成19年に書き上がたと同時に「羽黒山…」へと動き出した、と。
比叡山の寺に入門、修行の1年があったり、そのバイタリティーは驚くばかりです。
個性的な、生きて来た道があるのだなあと感じ入ってます。
最後はおまかせですね。ゆだねて生きればいいか~と私などは思っております。
芥川賞受賞の遠野遥氏のお名前すら知りませんでした。
映像で見てドキッ? ネットでを見ましたらイケメンの語があふれていました(笑) おまけに慶応の法科、すごいですね(笑)