「歎異鈔旅にもち来て虫の声
…死ぬまで愚痴鈍根の断ち切れない人間として彼が…直ちに好きであった」
「朱雀の辻に、鈴を鳴らして、今朝から、喚いている男があった。」
「序」に続き、吉川英治著『親鸞』(講談社)の冒頭の一文です。
そして、こちら。
「昨夜からの雨も朝にはあがって、京の大路には秋の日ざしがまぶしい。
忠範は目をほそめながら歩いていた。
はるかに比叡の山が見える。
比叡山は、どっしりした山だ。
四明ケ岳、大比叡の連邦から東山にかけて、ゆるやかな稜線がつづく。」
美しい遠景の描写の中に八歳になった忠範が登場してきます。「どけ!どけ!…」いきなりの怒声が上がり、「かすかな死臭」が漂う“第一回”。
「忠範の胸も、期待に震えた。〈ほんとうにそれは起こるのだろうか?〉」
明日への期待がわきます。
五木寛之氏の連載小説『親鸞』(京都新聞)が始まりました。魂が込められるという最初の一文に、開始とともに触れることができる嬉しさを感じます。
親鸞が歩いた京の街、そして少年時代を、青年時代を、宗教者ではありますが人間としての親鸞を、どのように描いてくれるのでしょう。「南無阿弥陀仏」と唱えれば仏様のお慈悲にあずかれる…と説く親鸞…。
澄みきった月の夜、ページを開くあなたの本はなんですか?
且つ忘れ且つ読む燈火亦親し (相生垣瓜人)
ここのベンチは私のお気に入り。涼しい木陰での読書もいいですね。
…死ぬまで愚痴鈍根の断ち切れない人間として彼が…直ちに好きであった」
「朱雀の辻に、鈴を鳴らして、今朝から、喚いている男があった。」
「序」に続き、吉川英治著『親鸞』(講談社)の冒頭の一文です。
そして、こちら。
「昨夜からの雨も朝にはあがって、京の大路には秋の日ざしがまぶしい。
忠範は目をほそめながら歩いていた。
はるかに比叡の山が見える。
比叡山は、どっしりした山だ。
四明ケ岳、大比叡の連邦から東山にかけて、ゆるやかな稜線がつづく。」
美しい遠景の描写の中に八歳になった忠範が登場してきます。「どけ!どけ!…」いきなりの怒声が上がり、「かすかな死臭」が漂う“第一回”。
「忠範の胸も、期待に震えた。〈ほんとうにそれは起こるのだろうか?〉」
明日への期待がわきます。
五木寛之氏の連載小説『親鸞』(京都新聞)が始まりました。魂が込められるという最初の一文に、開始とともに触れることができる嬉しさを感じます。
親鸞が歩いた京の街、そして少年時代を、青年時代を、宗教者ではありますが人間としての親鸞を、どのように描いてくれるのでしょう。「南無阿弥陀仏」と唱えれば仏様のお慈悲にあずかれる…と説く親鸞…。
澄みきった月の夜、ページを開くあなたの本はなんですか?
且つ忘れ且つ読む燈火亦親し (相生垣瓜人)
ここのベンチは私のお気に入り。涼しい木陰での読書もいいですね。
偶然にも「親鸞」でした。それも五木寛之氏の。
タネを明かせば、愛読の中国新聞に9月1日から連載が始まりました。是非読んでみたい本だったのですが、手に取る気概と暇に出会わないまま過ごしておりました。
早速昨日から新聞を切り抜きして、愛蔵書に一つに加えようと思っています。安上がりですね、考えが…。
このような本と接しながら、keiさんの奥深いブログを拝見させてもらって、垢抜けられたらいいな、なんて思っています。
「風呂敷を三角にかぶった母親が、林檎の皮をむいて、棚に
四つん這いになった子どもに食べさせながら、自分は剥いたぐるぐるの輪になった皮を食べている」という名シーンを思い出して
もう一度、挑戦している本『蟹工船』です。
高校生あたりで読みかけて挫折した本ですが、今、再度、挑戦して
プロレタリア文学の強烈さに、再びめげそうです。
(今はじっと我慢と自分に言い聞かせました)
「天上桟敷の人々」は勿論、「嘆きのテレーズ」「輪舞」「望郷」「太陽がいっぱい」など、何回みたか分かりません。がテープに録画したものをテレビ観賞するのが殆ど。劇場の大きなスクリーンでみる迫力は望むべくもありません。
折角、お知らせくださったのに本当に申し訳ございません。残念でたまりません。
ご親切に心から感謝申し上げます。
話は変わりますが、こちらの地方紙(秋田さきがけ)でも昨日から「親鸞」の掲載が始まりました。Yattaro-さんもReiさんも同じことを書いておられますから、新聞界ではそのような仕組みになっているんでしょうね。ブログを通じて初めて知りましたね。
共通の話題で読書会ができそうです。
もう一つ、ハイカラさんとおっしゃっていただきましたが、全く反対です。ブスでデブでもてませんでした
せめて映画の中の素敵な男性を胸に暖めてるしかなかったのかも知れないです。
ブログって楽しいですね。広がりますね。
keiさんのようにまめにはできませんが、出来るだけ
PCと多く向かい合いたいと思いました。
今日は有難うございました。
私も切り抜き開始です。
西日本ではいくつもの新聞で連載のようですよね。Reiさんがお住まいの方でもとなると、愛知県、広範囲ですね。一新聞でなんてことはもったいないです。
ホントにホントに楽しみです。たまにご意見聞かせて下さい。
私などの読みは浅いですから。(yattaro-さん最後の2行は削除してください)
別に私が書いているわけでもないのに、この喜びようはおかしいですね。でも時間のずれこそあれ、毎日同じように目を通される方がいることを知ると、嬉しいものです。切り抜きました。
西日本では京都新聞だけでないのを知っていましたが、Reiさんがお住まいの方もとなると、もっと東までかしら。
お感じになられたこと時には聞かせて下さいね。生活経験の浅い人間には、それなりの読みしかできないことを知っていますから。
以前matsu さんのおっしゃることがよく理解できないままになってることがあったりして。経験・知識のなさからです。
急進派ですよね。
今再び日の目を浴び、店頭に積まれていますね。プロレタリア文学なるものは読んでません。挑戦しようかな、できるかなあ...。できそうになくお感じにはなりませんか?
「棚に四つん這い」って...
良いタイミングでした。matsuさんのブログの後、今朝新聞に載りましたので目がとまり。
「天井桟敷の...」の主人公の悲しげな顔、思い出されました?
驚くばかりの映画鑑賞歴ですね。
10月18日から、またまたシネマ歌舞伎の上映があります。
「人情噺 文七元結」です。山田洋二監督で、勘三郎さん。待ちきれません!!まだいか月以上もあるんですからたまりません。早くしてほしいです!
と空想しながら読みましたが...、
そう書いてあるのですが、多分そういうことなのでしょう..。
段々面白くなってきました(^-^)
これなら最後まで読めそうです..。
「風呂敷を三角にかぶった母親」の格好も想像してしまいます。
「のぞき見」しようとさえ思わなかった本でしたが、今度それを実行して見ます。